早逝されているのが残念でならない。
過去の「その年の一番」を振り返るに、単にディストピア小説が好きなのかも。
2019年の読書メーター岡村靖幸 結婚への道 迷宮編の感想
結婚したい男・岡村靖幸が、結婚とは何なのか38名と対談したもの。出てくる人が豪華! 後半は岡村靖幸の結婚したい感が伝わってこなくなり、単なるインタビューかも。対談していた、壇蜜とか蒼井優とか結婚しちゃったなぁ。しかし、薬物違反で3回も捕まった岡村と結婚したいという、気概のある女性は現れるのだろうか... ミュージシャンとは好きだけどね。
読了日:12月30日 著者:岡村靖幸七夜物語(上)
読了日:12月29日 著者:川上 弘美アルピニズムと死 僕が登り続けてこられた理由 YS001 (ヤマケイ新書)の感想
「天国に一番近い男」と呼ばれながらも素晴らしい登頂を続けていた山野井泰史。彼が自分自身を振り返り書かれたもの。氏曰く「恐怖心が強く、常に注意深く、危険への感覚がマヒしてしまうことがなかった」ことが登り続けてこられた理由の一つであると。それよりも、山が好きで好きで、虚栄心なく山に真摯に向き合ってきたからなんだろうな。妻からなるべく仕事をしないように命令されたとか、面白い夫婦だよなぁ。
読了日:12月18日 著者:山野井 泰史南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になるの感想
堺雅人の映画で「南極料理人」ってのがあったけど、まさにそれ。しかも、極所未経験の普通の調理師が3回目のチャレンジで南極に行く。ノンフィクションとして面白い。南極なりの苦労はあるけど、あんまり寒さは伝わってこない。寒いのは当たり前すぎるのか。食材を廃棄しないため、何でもカレーに煮込んでしまい、そのカレーもドリアにしたりスープにしたり。面白かった!
読了日:12月16日 著者:渡貫 淳子電通さん、タイヤ売りたいので雪降らせてよ。の感想
読む分には面白かった。「買いたい空気の作り方」が書かれているけど、空気の読めないオレには、絵空事にしか思えない。人はこんなテクニックで物を買う(買わされる)のかなぁ。物を手に入れる満足より、消費する満足が欲しいのかなぁ。
読了日:12月15日 著者:本間 立平安井かずみがいた時代の感想
加藤和彦も亡くなったあとに、安井かずみの友人・知人らのインタビューを纏めたもの。 安井かずみというゴージャスな女性がいた、そんな時代。加藤和彦との結婚後は別人のような生活になったけど、それはそれでゴージャス。でも、それは二人で無理して作りあげたゴージャスなのか。読んでいるとちょっと悲しくなった。
読了日:12月15日 著者:島崎 今日子株式会社化する日本 (詩想社新書)の感想
2019年3月に発行された、日本を安倍政権を語った本。株式会社だから超短期(Q単位)に独裁的に凌いでいけば良い。長期的視点でなく、目前の目標だけ達成すれば良い。一瞬でも結果を出せば出世できて、あとは格下げされることもなく、天下りを待つ。アメリカからの支配を抜けるのは大変だけど、とりあえずアメリカに尻尾振っていれば安定して見える。なんか、もやもやしていたところが見えるようになった。大勢の人に読んで欲しい本。
読了日:12月13日 著者:内田 樹,鳩山 友紀夫,木村 朗夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)の感想
なにかで紹介されていたSFの名作。むっちゃ面白かった。これが1950年代の作品だなんて驚き。 1970年に人工冬眠が一般化され2000年と行ったり来たり。 最初はかったるかったけど、後半のスピード感! 2000年になっても、こんなに科学は発展していなかったけどね。 猫のピートって、これがオリジナルなのね。
読了日:12月12日 著者:ロバート・A. ハインライン電球交換士の憂鬱 (文芸書)の感想
吉田篤弘ワールドが心地よい。電球交換を仕事とする主人公。酒は飲めないのにバーに入り浸り炭酸水を飲む。なんかハードボイルドぽいカッコよさもあり。シャテバーやるな。
読了日:12月09日 著者:吉田 篤弘ソロ―単独登攀者・山野井泰史の感想
山野井泰史について書かれた人物ルポ。1997年なので山野井泰史の経歴からすれば、まだ若い。人物ルポは、筆者がある人物を通して、筆者として言いたいことを伝える物なのかな。であれば、この作品は成功なのかもしれない。山野井泰史について読みたかった自分としては、筆者から山野井に対する愛が感じられず今ひとつ。
読了日:12月08日 著者:丸山 直樹和菓子のアン (光文社文庫)の感想
面白かった! ココに出てくるような高級な和菓子って馴染みがないけど、食べたくなった。坂木司って、宅配屋が舞台だったりとか、取材力が凄いの?
読了日:12月05日 著者:坂木 司ギークマム ―21世紀のママと家族のための実験、工作、冒険アイデア (Make: Japan Books)の感想
ギークな母が、家庭で子育てでギークなスキルをどう生かしていけば良いかの指南書。言い方を変えると、オタク趣味をどう子供と共有するかって事なんだけど、親が楽しければ子供も楽しいと思うよね。あと、料理は科学だ!
読了日:12月01日 著者:Natania Barron,Kathy Ceceri,Corrina Lawson,Jenny Wiliams必要になったら電話をかけて (村上春樹翻訳ライブラリー)の感想
未発表短篇5篇を纏めたもの。カーヴァーをと言うよりも、村上春樹訳が読みたくて読んだ本。村上春樹訳は、村上春樹によるあとがきが長くて嬉しい。カーヴァーは素晴らしい作家なのだろうが、村上春樹が訳していなければ読んでなかっただろうな。自分にとっては、その程度。5篇の中では「薪割り」かなぁ。
読了日:11月24日 著者:レイモンド カーヴァー本を読めなくなった人のための読書論の感想
老眼鏡が無いと本が読めなくて、読書がちょっと億劫にはなってきたが、本が読めない訳ではない。むしろ読みたい。なので、内容ではなく、若松英輔の文章に触れたくて読んだ。いつもながら、静かに深い。本が読めなくなった人に対する具体的な方法もあるが、無理に読む必要は無いのだと。心を開いて静かに本との出会いを待つのだと。いつもの「言葉」と「コトバ」の話もあり、いつまでも読んでいたい文章です。
読了日:11月17日 著者:若松 英輔獣たちの夜―ブラッド ザ ラストバンパイヤの感想
学生運動に参加する高校生とバンパイヤ。さすが押井守、軽い話には終わらない。バンパイヤが生まれた背景とか面白い。最後は薀蓄の語り合いで、主人公の高校生でなくてもうんざりするだろう。ラストが何か良かった。
読了日:11月14日 著者:押井 守ケルベロス 鋼鉄の猟犬 (幻冬舎文庫)の感想
長かった。相変わらず薀蓄のオンパレード。どこまで史実に沿っているのかは皆目分からず。装甲猟兵のアイデアは面白いしカッコいいけど、最後がガックシ。
読了日:11月14日 著者:押井 守ゴリラは戦わない (中公新書ラクレ)の感想
京大総長の山極氏と旭山動物園元園長の小菅氏による対談。ゴリラの話だけでなく、動物園での繁殖の仕方とか色々。交尾は本能でなくて学習とかマジか。サルには「ボス」がいてゴリラには「リーダー」がいるが、「ボス」は競争でなり「リーダー」は推薦でなる。ゴリラの世界の方が洗練されているのか。
読了日:11月09日 著者:小菅 正夫,山極 壽一仕事で数字を使うって、こういうことです。 数学女子 智香が教える (日経ビジネス人文庫)の感想
数学女子が、カンで仕事進めてきたリーダーを、数値データで分析・説明ができるように指導していくストーリー。会話形式で読みやすい。データを使う目的は「把握・評価・予測」の3つ。平均値や標準偏差、相関係数など使って見える化して分析、見やすいプレゼン資料に纏めると。
読了日:11月07日 著者:深沢 真太郎ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた (集英社新書)の感想
変わった小学校に通う4人の子どもたちが、プロジェクトとして「くに」(国より優しい感じ)を作り上げていくお話。小説だけど高橋源一郎による「社会批判」らしい。身近な家族のルールから、大きな「くに」として、どうあるべきかを考えていく。小学生目線で進んでいくので平易な文章だけど、すごく重いことが書かれている。あとがきで吉野源三郎「君たちはどう生きるか」に触れているが、「ぼくたち...」は中学生くらいに読んでほしい。良い本でした。
読了日:11月03日 著者:高橋 源一郎ウィンター・ホリデー (文春文庫)の感想
『ワーキング・ホリデー』の続編。今回もほっこりするストーリー。大和と由希子はこの先どうなるのか?
読了日:10月27日 著者:坂木 司神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned? (講談社タイガ)の感想
なんか毛色が違う。ハルマゲドンだもんなぁ。ラブコメ要素も増えてきた!? 最後に美女(彼)が出てきたので、今後の盛り上がりが楽しみ。
読了日:10月26日 著者:森 博嗣身体のリアルの感想
映画監督の押井守と、実姉で舞踏家の最上和子による身体論。面白かったけど、結論は何だっけ。 空手をやっている押井守が武道は勝ち負けでなくて習慣というのが、内田樹も言っていたよなぁと。最上和子の舞踏がいかほどのものであるか分からないのだが、シルヴィ・ギエムをサイボーグの体操だなんて! 日本人は、勝ち負けとか記録を目指す体育なんかやめて、自己と向き合う武道を必須科目にすれば良いのに。あ、高校ではちょっとやったか。
読了日:10月26日 著者:押井 守,最上 和子ワーキング・ホリデー (文春文庫)の感想
初・坂木司。いきなり現れた10歳の息子とひと夏を過ごす元ヤンキー。なんか、角田光代の「キッドナップ・ツアー」を思い出した。あちらは父親対娘だけど、こちらの息子は姑かってくらい主婦らしいしな。ほっこり面白かった! シリーズになっているそうなので、他も読んでみよう。
読了日:10月20日 著者:坂木 司悲観する力 (幻冬舎新書)の感想
悲観となっているけど、物事もっと考えておくべきことがあるでしょってこと。プログラマなら、正常ルートだけでなく、APIからエラーが帰るとか割り込みとか遅延とか、それらが発生した場合どうするかを考えてプログラミングするわけで、同じように様々な物事を考えておくべきだよと。そもそも現代人は「考える」ことが少ない。考え続けることで自信をつけて、自己満足の得られる人生にしようって。良いこと書くなぁ。
読了日:10月19日 著者:森 博嗣植物図鑑 (幻冬舎文庫)の感想
ガール・ミーツ・ボーイなラブコメ。有川浩らしい作品。 酔っていたからって、イケメンだからって、男なんて拾わないって。 トントンと話を進めて、番外のカーテンコール2作がダメ押ししてて良い。面白かった!
読了日:10月14日 著者:有川 浩「違うこと」をしないことの感想
スピリチュアルな対談とエッセイ。プリミ恥部氏の宇宙マッサージとか、全然わからんかった。「おわりに」でばななもこの対談は難しいと思うので何回も読んでと書いていたくらい。この対談はさておき、直感に従い、嫌だと思ったことは避けろってことだ。達人になると、嫌だと思った事象が勝手に無くなっていくと。自分が嫌な物を見極める。自ら気付けるようにする。 「人生は、誰にとっても、基本的につらいものだから。それでも自分を生きていけば、生きることはきっと豊かになる。」
読了日:10月14日 著者:吉本 ばななぼくらの身体修行論 (朝日文庫)の感想
ラグビーワールドカップに合わせたわけじゃないけど、元ラグビー日本代表と内田樹の対談。ラグビーと合気道なので全然違うはずだが、面白いところで話が繋がる。内田樹が漫画の「バガボンド」や映画の「300」を出してくる所が面白い。ノールックパスとか一瞬のスキをつくとか、武道でいうところの「気」だったり「気配」だったり。観客と一体になることで、観客の目線で試合の流れを掴むとかさもありなん。日本は兵隊育成→体育→スポーツの流れなので、体罰や根性論になるとか。面白かった。
読了日:10月12日 著者:内田 樹,平尾 剛グアテマラの弟 (幻冬舎文庫)の感想
女優?片桐はいりによる、グアテマラに移住した弟に関するエッセイ。グアテマラに移住って凄いよな。グアテマラってコーヒーしか知らないけど、現地の人は不味いインスタントコーヒーばっかりって。南米の「なんくるないさー」加減がなんとも異国。片桐はいりの当たって砕けろ感が面白い。
読了日:10月06日 著者:片桐 はいりハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)の感想
伊藤計劃スゲエ!単にディストピア小説が好きなだけかもしれないが。この設定、このエンディング、ミァハの生い立ち、どれも凄い。今年読んだ中で一番かもしれない。もっと読みたい作家さんなのに、何作もないのね。非常に残念だ。 マークアップ言語の使い方も面白くて良かった。 「人間は極端な出来事を経験しちまうと、丁度いい頃合いを取るのが難しいんだな。」
読了日:10月01日 著者:伊藤 計劃忘れたふり どくだみちゃんとふしばな2 (どくだみちゃんとふしばな 2)の感想
メルマガを纏めた本の2冊目。吉本ばななのエッセイには、ずーっと昔から違和感があるのだが、なんとなく分かった。ばななから見て、真摯に・丁寧に生きていない人達に不寛容なんだな。あくまで「ばななから見て」だと思うので、そんなに非難しなくても、と思うのだが。 トイレが清潔でない飲食店に対し、トイレ掃除なんてタダでできるサービスなんだから何故やらない?とかあるけど、人が動くんだからタダじゃないだろ。その店にとって、トイレ掃除の基準・優先順位がばななと違うんだろ。
読了日:09月23日 著者:吉本 ばなな金曜日の本 (単行本)の感想
自伝的エッセイ? 淡々さ加減がいつもどおりなので、本当のことなのかいつものヨタ話なのかわからないけど、心地よい文章。片岡義男の赤い背表紙の文庫本、沢山読んだよなぁ。 「本を買うというのは、「未来と約束すること」なんだと気がついた。」ってのが良い。
読了日:09月21日 著者:吉田 篤弘ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。 (14歳の世渡り術)の感想
14歳の若者にむけて、30人の大人達が「今のうちに読んでおくべき」と薦めた30冊が紹介されている。あえてSFを薦めている人がいて、スタンスとして面白かった。そのなかで読んだのは多分5冊。恩田陸が三大奇書の一つ「虚無への供物」を薦めている。読んでみるかなぁ。
読了日:09月21日 著者:雨宮 処凛,新井 紀子,森 達也,村上 陽一郎,木田 元,柳澤 桂子,山崎 ナオコーラ,吉田 篤弘,上野 千鶴子,大澤 真幸,岡ノ谷 一夫,恩田 陸,中江 有里,角田 光代,金原 瑞人,貴志 祐介,工藤 直子,小池 龍之介,佐藤 優,島田 裕巳,辛酸 なめ子,橘木 俊詔,出久根 達郎,長沼 毅,石原 千秋,野中 柊,服部 文祥,本田 由紀,ホンマ タカシ,森 絵都コンビニ人間の感想
2016年の芥川賞受賞作。面白かった。 大勢の人間が持っているであろう「普通でいなければ」という強迫観念を、コンビニで働き続けることしかできない主人公に目の当たりにされた感じ。生きづらい世の中だよね。
読了日:09月16日 著者:村田 沙耶香仕事ごっこ ~その“あたりまえ"、いまどき必要ですか?の感想
日本固有かもしれない業務の生産性を落とす謎ルールを面白おかしく紹介したもの。「あたりまえ」と思っている人が読むと世界が変わるかも。でも「あたりまえ」と思っている人は、こんな本は手に取らないか...
読了日:09月15日 著者:沢渡 あまねMORI Magazine3の感想
いつもの森博嗣。「ショートショート3」が何度読んでも分からない。うーん。
読了日:09月13日 著者:森 博嗣ψの悲劇 The Tragedy of ψ (講談社ノベルス)の感想
森博嗣スゲエ! またしても最後の一行(二行目?)にヤラれた。SFの世界なんだけど、ある種の叙述トリック? WやWWシリーズにむけて、Gシリーズとしてどう終わらせるのか楽しみ。 「本当にデジタルを知っている者はね、この世界を過信しない。もっとさ、自分の腕を信じてる」って、島田さんカッコいい。
読了日:09月09日 著者:森 博嗣東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。の感想
日記シリーズの5冊目。なにがほんとうで、なにがつくりごとなのか。まぁなんでも良いけど。「近所のカップル。」が気になる。なにがあったんだ〜! まぁなんでも良いけど。
読了日:09月01日 著者:川上 弘美ウィステリアと三人の女たちの感想
女性が主人公の短編4つ。男性がほぼ出てこない。 表題作は、ある意味のホラー?こんな作品が書けるのは凄いなぁ。「彼女と彼女の記憶について」の続きが気になる。 不思議な感じが続く川上未映子って良いよなぁ。
読了日:08月31日 著者:川上 未映子テロリストのパラソル (角川文庫)の感想
直木賞受賞作。読んだ気になっていたけど初読。面白かったけど、人の繋がりが強すぎて(都合良すぎて)ちょっとなぁ。あと、ブレーキの壊れた車が切っ掛けだけど、時代的にMT車なんだから、エンジンブレーキ効きまくりで簡単に止まるよ。
読了日:08月26日 著者:藤原 伊織種まく人の感想
丁寧に書かれたエッセイや詩が25篇。表題作の「種まく人」より「人が生きているところ、そこに文学がある。人は誰もが、世界という大地に文学の種をまく人なのである。」
読了日:08月25日 著者:若松 英輔すべての始まり どくだみちゃんとふしばな1 (どくだみちゃんとふしばな 1)の感想
有料メルマガに連載していたものを、加筆修正してまとめたエッセイ。相変わらずのクレーマーっぷり。 新潟での講演に人が少なかったとあり、ため息をつくと共に、来てたなんて知らなかった。ツイッターをフォローすれば良いのかもしれないが、いらない情報が多いんだよな。
読了日:08月15日 著者:吉本 ばななχの悲劇 (講談社ノベルス)の感想
もう、エピローグの凄さったら!! 最後の1行にヤラれた。 途中までは、ハッキング風景とか上手く書いているなぁってだけだったのに。 「技術者は賢明である」うん、そうだよね。 島田文子は「素晴らしい才能をもっていた。天才だった。」
読了日:08月14日 著者:森 博嗣アサイラム・ピース (ちくま文庫)の感想
「氷」のアンナ・カヴァンの新刊?が本屋に並んでいたので、思わず購入。「文庫のあとがき」にもあるようにアンナ・カヴァンの本が発売されるなんて。 断片的な暗い話が続くばかりで、ストーリー的に感想がどうのこうのは無いのだが、心に引っかかる作品(作者)です。
読了日:08月12日 著者:アンナ カヴァン小澤征爾さんと、音楽について話をするの感想
世界の小澤と対等に話ができる村上春樹。村上春樹ってジャズだとばかり思っていたけど、クラシックに対してもこんなに造詣が深いんだ。驚き。小澤征爾って、芸術家だけあって破天荒な方なんだな。
読了日:07月20日 著者:小澤 征爾,村上 春樹池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」 (集英社文庫)の感想
マルクスの資本論を、高校生相手に読み解いたもの。しかも、現代にあてはめて読み解いている。 新自由主義のおかげで、150年前の世界が再生されてしまったと。これから、改革は行われるのか。
読了日:07月20日 著者:池上 彰自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書の感想
部下に気づきを与えることで、腹落ちさせて仕事を覚えていってもらう。部下の状況をよく見ながら進める必要がある。一時的には、指示してしまった方が早いけど、長い目で見たら、それではダメ。そうは言っても、部下の腹落ち具合を見極めるのって難しそう。うーん。
読了日:07月18日 著者:篠原 信ひとまず、信じない - 情報氾濫時代の生き方 (中公新書ラクレ)の感想
タイトルはともかく、いつもの押井節。人生の優先順位を考えろと。
読了日:07月13日 著者:押井 守ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)の感想
初・窪美澄。ライターのホーボージュンが薦めていたので読んでみた。R‐18文学賞大賞、山本周五郎賞W受賞作だとか。さすがR-18、最初の短編からやってくれるわ。あるいみ不幸な5編が並ぶ。だけどね、いい感じの本でした。なるほどねぇ。
読了日:07月12日 著者:窪 美澄みみずくは黄昏に飛びたつの感想
入念に準備した川上未映子による、村上春樹へのインタビューを起こしたもの。「騎士団長殺し」も読んだことだし、読んでみた。村上が自作のことを覚えていなくて、川上に指摘されるのが面白い。村上の言う、読者と作者の「信用取引」という表現に納得。68歳の村上が「僕よりうまくセックスできる人は、世の中にきっといっぱいいるはずです(笑)。・・・小説は違う。こういうのはたぶん僕にしかできないんだという実感があります。」って、流石だなぁ。
読了日:07月06日 著者:川上 未映子,村上 春樹宇宙の匂いの感想
BJCデビューから27年間に書かれた詩と日記など。27年分の詩って、読み終えられるものじゃない。読んだら聞きたくなるし。昔、UAが言っていた「自分は歌詞を書くけど、ベンジーは詩を書いている」。まさに!
読了日:06月23日 著者:浅井 健一それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain? (講談社タイガ)の感想
なんと!ハギリとウグイがまた読める! 面白くって流し読みしちゃったので、ちゃんと読み直そう。 カタナってのが、今後に期待!
読了日:06月23日 著者:森 博嗣静かに、ねぇ、静かにの感想
短編3編。だけど、「静かに、ねぇ、静かに」って作品は無いんだな。相変わらず、いや〜な感じがひしひしと伝わってくる。でも、たまに読みたくなるよね。本谷有希子。
読了日:06月08日 著者:本谷 有希子集中力はいらない (SB新書)の感想
いつもの森博嗣。集中力とかやる気とか精神論でなく、発散させることで見えてくるものがある。集中しすぎると、ひらめきを見過ごすことにもなる。森博嗣は集中力主義に一石を投じているだけで、人それぞれだよね。
読了日:06月05日 著者:森 博嗣探検家の日々本本 (幻冬舎文庫)の感想
探検家の角幡唯介による、書評とかエッセイとか。作者本人が読みたいと思って読んだ本を紹介しているので、特に面白い。最初の1冊が金原ひとみの「マザーズ」ってのは意外で、なおかつ視点が面白かった。そうだよなぁ。男はなぁ。2011年の今年の三冊は、「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」「マザーズ」「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」だそうだ。気になる。巻末に紹介された本の一覧があり、いつまでも楽しめそうな本である。
読了日:05月22日 著者:角幡 唯介騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編の感想
こんな無茶なストーリーを楽しませるのが村上春樹の凄さだと思う。ユズの浮気から切っ掛けだと思うが、離婚届けを出してないとか最後は何なの? 免色はこの後どうなるのだろう。腹落ちしていない点は多々あるが、村上ワールドを楽しみました!
読了日:05月19日 著者:村上 春樹騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編の感想
「人には知らないでいた方がいいこともあるだろう」
読了日:05月18日 著者:村上 春樹虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)の感想
初・伊藤計劃。スゲー。この世界観。リアルに感じられる近未来感。人工筋肉とか戦闘適応感情調整とか、本当に開発されそう。面白かった!いろいろ読みたいけど、早逝されているんですね。
読了日:05月14日 著者:伊藤 計劃退屈をあげるの感想
北書店で原画展を見て、サイン本をゲット。 愛猫との出会いから別れを綴った詩画集。猫と暮らしたくなるなぁ。出会いを待つのか!
読了日:05月12日 著者:坂本千明森には森の風が吹くの感想
自作小説の後書きやエッセイなど、森ファン向けの本。もう、何を読んでも嬉しいのだが、「現代人の力」が特に良かった。こういうことを言ってくれる先生(教師)に巡り会える学生は幸せだろうな。
読了日:05月06日 著者:森 博嗣ボクたちはみんな大人になれなかったの感想
話題になったよなぁ〜と読んでみた。うーん、いい感じの小ばなしが並んでいるんだけど、なんかなぁ、いまひとつ。いまふたつ。「ボクたち」って誰よ。なれる「大人」って何よ。
読了日:05月05日 著者:燃え殻西尾維新対談集 本題の感想
対談集。対談相手が豪華。西尾維新が相手の考えていることを引き出すのではなく、西尾維新の考えが前面に出てきいて面白い。西尾維新って、殆ど読んでいないけど。凄い人だよね。
読了日:05月05日 著者:西尾 維新,木村 俊介,荒川 弘,羽海野 チカ,小林 賢太郎,辻村 深月,堀江 敏幸キウイγは時計仕掛け (講談社ノベルス)の感想
犀川先生がタバコやめたのは事件だろう。
読了日:05月04日 著者:森 博嗣ジグβは神ですか (講談社ノベルス)の感想
真賀田四季、降臨!
読了日:05月03日 著者:森 博嗣Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)の感想
物理的には自殺でも、ある意味では他殺?
読了日:05月03日 著者:森 博嗣目薬αで殺菌します (講談社ノベルス)の感想
真賀田四季に、じわじわ近づいている。
読了日:04月29日 著者:森 博嗣ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)の感想
役者は揃った!って感じだけど、謎は深まるばかり。
読了日:04月28日 著者:森 博嗣εに誓って (講談社ノベルス)の感想
バスね。なんか違和感あったんだよね。そうきたか。
読了日:04月28日 著者:森 博嗣λに歯がない (講談社ノベルス)の感想
λと田村?! それだけ??
読了日:04月27日 著者:森 博嗣τになるまで待って (講談社ノベルス)の感想
科学技術の発達によって、密室は誰にでも作れるものになったんだな。
読了日:04月27日 著者:森 博嗣Φは壊れたね (講談社ノベルス)の感想
森作品は好きだけど、森ミステリは今ひとつ。なんでだろうなぁと思っていたけど、わかった。人が死ぬと言うことに、ドラマが読み取れないからだ。人を殺してでも何とかしたいと言う、非常事態が伝わらないからだ。本作もなぁ、なんで死んだんだ?シリーズを追うと分かるのか?
読了日:04月27日 著者:森 博嗣口笛の上手な白雪姫の感想
短編8篇。どれも不思議な世界。ある意味リアル。どれか一つというと表題作かなぁ。「一つの歌を分け合う」も、「レ・ミゼラブル」を観たときのことが思い出されて良かった。
読了日:04月20日 著者:小川 洋子恋と禁忌の述語論理 (講談社文庫)の感想
初・井上真偽。前からタイトルが気になっていたけど、文庫になって購入。面白かった! 数学的論理は全然ついていけなかったけど! でもなぁ、スターアニスが日本に自生していないから、採ったことがないってのは決めつけすぎていないか。安楽椅子探偵は裏取りしないからなぁ。 動機なんてどうでもいいスタンスが、森博嗣っぽくて良い。
読了日:04月13日 著者:井上 真偽ランチ酒の感想
連作短編集。主人公は深夜ワケありの人を見守る「見守り屋」。深夜から朝まで見守りをして、昼にアルコールと共にランチをとって、かえって寝る。一日の締めくくりとして、美味しい食事と、それに合うアルコール。どのランチも美味しそうで、東京を中心に実在の店なんだろうな。特に、新丸子のアジフライが食べてみたい。一風変わった職業なのは、原田ひ香ではよくあること。今回も面白かったです!
読了日:04月07日 著者:原田ひ香その話は今日はやめておきましょうの感想
定年後の老夫婦の家に、若い男が家政婦的に入りん混んでいく話。いろいろと考えさせられる、身につまされるお話。いやーな感じで話は進むのだが、最後はまぁ良かったかな。
読了日:04月07日 著者:井上 荒野心霊殺人事件: 安吾全推理短篇 (KAWADEノスタルジック 探偵・怪奇・幻想シリーズ)の感想
短編10篇。お気楽な読み物が多いけど、最後の「アンゴウ」にはヤラれたなぁ。 文庫とはいえ、坂口安吾の新刊が出るなんて素晴らしい(中身は当然既出)。
読了日:04月07日 著者:坂口安吾これで駄目ならの感想
初カート・ヴォネガット。現代アメリカ文学を代表する作家の一人だとか。うーむ、そんなことを知らずに読むのだから、出てくる喩えや背景がわからなくても当たり前か(違う!)。主に大学の卒業式での講演をまとめた物。頻繁にジョークを挟みながらしゃべるので、わからない人にはテンポが悪い。でも、良いこと言っている。「物事が本当にうまくいっているときに、ちゃんと気づかなきゃいけない。(中略)「これで駄目なら、どうしろって?」」 If this isn't nice, I don't know what is.
読了日:03月21日 著者:カート・ヴォネガットねこの小児科医ローベルトの感想
「氷の海のガリオン」の木地雅映子と「リトル・フォレスト」の五十嵐大輔が作った絵本。いいに決まってる! 小学生向けらしいけど、買っちゃた。我が家に小学生いないけど。 夜中に体調の悪くなった人間の子どもを診る、猫のお医者さんの話。日本のように豊かな生活がおくれるのは幸せなこと、子どもが無事に育つことは幸せなこと。そんな当たり前のことを、読みやすく書いてある本です。
読了日:03月06日 著者:木地 雅映子傷痕 (文春文庫)の感想
マイケル・ジャクソンをモチーフにした作品。銀座の廃小学校を遊園地に変え、出生不明の娘と暮らすキング・オブ・ポップが突然死ぬところから話は始まる。キング・オブ・ポップに翻弄された人々、「傷痕」という名の娘しかり、小児スキャンダルの子どもしかり、パパラッチ、ファミリー、彼のファン。MJに対して興味のない自分には、とても面白く読めた。桜庭一樹、さすがだなぁ。 MJファンがMJだと思って読むと駄目かも。
読了日:03月05日 著者:桜庭 一樹七つの会議の感想
初・池井戸潤。会社の偉い人が薦めていた本。なるほど、考えさせられることが多い。メーカーとしてコストダウンは必須だが、超えてはならない線がある。抜き取りチェックとか無いのかな。面白くもあったけど、ドーナツの話は必要かなぁ。
読了日:02月24日 著者:池井戸 潤手のひらの京の感想
京都を舞台にした三姉妹とその家族の物語。京都出身の綿矢りさだから書けた作品なんだろうな。良くも悪くも京都らしさが感じられる。三姉妹の個性それぞれに、続きが読みたくなるストーリー。良かったです。
読了日:02月24日 著者:綿矢 りさ内田さんに聞いてみた 「正しいオヤジ」になる方法の感想
「地震、雷、火事、親父」と恐いものの対象であったはずのオヤジ。今は疎まれるだけのオヤジに対して、どうあるべきか語り合ったもののはずであるが、内容は全然違う... まぁいつもの内田節なので、内容は面白い。今の世の中・子供とどう向き合い、自分の老いとどう向き合い、老後に向けて定年前から学び始める。
読了日:02月24日 著者:内田 樹,木村 政雄タッグ 私の相棒の感想
警察アンソロジー。押井守が読みたくて選んだ本。警官はペアで行動することになっている。仕事だからと言って、どんな相手でも良い訳じゃなく、そこに物語が生まれる。 押井守は、ここでもパトレイバー。これはこれで、面白かった。7人のうち一番良かったのは今野敏の作品。逢坂剛の作品は、イマイチで残念だったなぁ。
読了日:02月19日 著者:おしゃれはほどほどでいい 「最高の私」は「最少の努力」で作るの感想
元ピチカート・ファイブの野宮真貴によるエッセイ。美人じゃないけど、おしゃれな野宮真貴も57歳。加齢とやんわり戦いつつ美しくみせる。おしゃれはあくまでも自分のため。オヤジの読む本では無いかもしれないが、最後の「あなたに贈る魔法の言葉」は良かったなぁ。なんか矛盾するのもあるけど。あと、迷ったときの基準「そこに愛はあるのか」。いいなぁ。
読了日:02月17日 著者:野宮 真貴小心者的幸福論の感想
小心者で周りに気遣ってばかりで生きづらさを経験してきた作者が、どうやったら生きやすくなったかを書いた指南書? だけど、どれもぶっ飛んだ体験に基づいていて、参考になる人は少なそうな。そんな雨宮処凛を遠くから眺めているのは面白いです。
読了日:02月13日 著者:雨宮処凛軽薄の感想
面白かった、最後にそうきたか。8歳の息子がいる30女が主人公。10歳下の甥と不倫関係になってしまい、だけど淡々としているうちに、甥の過去を知る。 主人公も甥も海外生活経験があり、さまざまな意見が述べられているのは、金原ひとみの海外生活からきてると思うけど、「日本という国はディズニーランドのようだ」って、言い得て妙。
読了日:02月11日 著者:金原 ひとみ月夜のサラサーテ The cream of the notes 7 (講談社文庫)の感想
クリームシリーズ7冊目。まぁいつもどおり。スバル氏に関する記述が好き。面白い夫婦だよなぁ。
読了日:02月02日 著者:森 博嗣新しい分かり方の感想
ピタゴラスイッチの佐藤雅彦による、いろいろ気づきを与える本。さまざまな視点や観点で物を見る目を養う。頭が固くなっちゃ駄目だなぁ。
読了日:01月04日 著者:佐藤 雅彦学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)の感想
アウトプットすることで知識は定着する。アウトプットは、話す・書く・行動すること。 3行ポジティブ日記始めようかな。
読了日:01月02日 著者:樺沢紫苑