読んだページ数:12259ページ
ナイス:295ナイス
感想・レビュー:48件
月間平均冊数:4.3冊
月間平均ページ:1022ページ誕生日の子どもたちの感想
訳者村上春樹の選定した短編6篇。カポーティ幼少期の自伝的な話が含まれていることが、訳者あとがきで解説されている。カポーティといえば「ティファニーで朝食を」なので、もっと都会的な人かと思っていたが、田舎の子なんだァ。
読了日:12月29日 著者:トルーマン カポーティ村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)の感想
1995年の対談なので、オウム真理教とかねじまき鳥クロニクルとかの話が引き合いに出される。ねじまき鳥クロニクルが未読なので、話しについていけず残念だった。
読了日:12月29日 著者:河合 隼雄,村上 春樹続・豚の死なない日 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)の感想
前作も良かったが、それを越えていい話だ。 貧しく過酷な日々をおくる13歳の少年。でも、まわりの大人に助けられながら、確実に大人の階段を登る。健気に感謝と希望をもって生きる。いいなぁ。
読了日:12月16日 著者:ロバート・ニュートン・ペック槇村さとるのあなたともっと話したい―槇村さとる対談集の感想
漫画家の槇村さとる、昔は読んでたなぁと、この対談集を読んでみた。漫画家の安野モヨコとの対談が、面白かった。「漫画家の女の人ってみんな、見た目がかわいらしくても、中に男が棲んでいるから」だそうです。さもありなん。 安野モヨコの漫画を読んでみたいのだが、機会がない。
読了日:12月9日 著者:槇村 さとるパラダイス・ロストの感想
待望の三冊目。今回も短篇集。「暗号名ケルベロス」が前編・後編となっていて、それなりにボリュームがあったけど、「追跡」の様に何年も前から巧妙に仕組まれた罠ってのが結城中佐らしくて好きだなぁ。今回も面白かったです。
読了日:12月8日 著者:柳 広司ひらいての感想
前に読んだ「夢を与える」が驚愕のストーリーだったので、ドキドキしながら読んだけど、こちらは大丈夫だった。いや、大丈夫と言うより、良かった。 女子高生が主人公の恋愛物なんて共感できるわけないんだけど、最後の充足感が、なんか良かったなぁ。
読了日:12月8日 著者:綿矢 りさQ健康って?の感想
ここで言っている「健康」とは、「心身の健全さ」って事ではないかな。いろいろな見かた考え方があるだろうから、この本に書かれている事が全てではないし。 なにがともあれ、ばななには沢山の「小説」を書いて欲しい。
読了日:11月23日 著者:よしもと ばななのぼうの城 下 (小学館文庫)
読了日:11月18日 著者:和田 竜のぼうの城 上 (小学館文庫)の感想
初めての和田竜。あれだけ売れていて、映画にもなるんだから、面白くないわけがない。歴史物は苦手なんだけど、楽しく読みました。 長親の心情・思惑が一切出てこないのが、良いような焦れったいような。 映画の野村萬斎は、違うと思うけどなぁ。でも、呆けた顔のちゃんとできる役者っていうと、合っているのかな。
読了日:11月18日 著者:和田 竜スパイクス ランナーの感想
「ランナー」の続編。なんだか、まだまだ続きそう。 「走りたかったから、戻ってきた」だなんて、いいね青春。 「バッテリー」もそうだったけど、いいキャラ揃ってます。情緒的な表現がちょっと過剰な気がするが、面白かったです。
読了日:11月10日 著者:あさのあつこポーカー・フェースの感想
エッセイ集。いつもながら、綺麗と言うか丁寧と言うか、日本語が心地良い。でも、スルスルと読んでしまって、あまり後に残らなかったなぁ。しっかりした自分という物があって、それがオレと響き合わないからなぁ。好きな作家なんだけどね。
読了日:11月7日 著者:沢木 耕太郎ホテル・ピーベリーの感想
本の帯に「著者渾身の傑作ミステリー!」とあったけど、それ程期待していなかった。ハワイが舞台なのに何だかどんよりしているし。でも、最後の10ページにはやられたなぁ、そうきたか。 リピーターを受け付けない長期滞在型のホテル。そこに泊まる訳ありの男女。そして、宿泊客の死。 ピーベリーはコーヒー豆の一種で、普通は一つの実から二つ豆がとれるが、これは一つしか取れない高級なものなのだそうだ。飲んでみたいなぁ。
読了日:11月3日 著者:近藤 史恵昭和のエートス (文春文庫)の感想
一冊として読むのは初めての内田樹。エッセイ集らしいのだが、内容の濃いこと。流行作家のブログ日記を纏めた本と同じ値段なんて信じられない(←内田樹の本が安いと言う意味)。 目から鱗の文章が幾つもある。「なぜ私たちは労働するのか」の”成果個人主義”とか、「父の子育て」の”群れの中での相対的強者”とか、「日本属国論」の”大陸から見た東方”とか、「彼らがそれを学ばなければならない理由」の”存在することさえ知らなかったキーワード”とか、、、。 お薦めの一冊。
読了日:10月31日 著者:内田 樹豚の死なない日 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)の感想
訳者の金原瑞人があとがきで絶賛していたので読んでみた。「全米を感動させた大ロングセラー」とのことで、確かに良かった。 シェーカー教徒として貧しく慎ましい生活をおくる12歳の少年が主人公。その彼が、いかにして大人になるかという話し。若くして大人の階段を登るのは、辛いことなのね。 品評会で大事に育てた豚が一等賞になるってのが一つの山場な訳だが、「シャーロットの贈り物」でも豚の品評会ってのが山場だった。そう言う世界があるってことだね。 続編もあるので、読んでみよう。
読了日:10月31日 著者:ロバート・ニュートン・ペック,金原 瑞人,Robert Newton Peck生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)の感想
西原のレベルで言うと、悪知恵と言えるほど、キッツイのはなかったと思う。嘘も方便程度か。 「親なんてどうせ先に死ぬんだから」と言う考え方に対して、「どうせと言っても、きっと10,20年あるぞ」と思うが、それでも「どうせ死ぬんだから」と言ってもらえると、救われる人も居るんだろうな。
読了日:10月28日 著者:西原 理恵子羆撃ち (小学館文庫)の感想
北海道のハンターが書いた自伝。ノンフィクションとして読むだけでも面白いのに、自分で書いているのだから素晴らしい。生き方も凄いが、自然を観察し描写する力が凄い。ストーリーとしても、子供時代、北海道で猟師となり、アメリカでハンティングを学び、愛犬フチとの猟そして別れと、どれをとっても良いね。 アメリカのハンティング情報を教えてくれた人として作家の大藪春彦が出てくるが、ハンティング小説と言えば大藪春彦の「ヘッドハンター」が最高! 稲見一良の小説も良かったなぁ。
読了日:10月24日 著者:久保 俊治極北の感想
何かで紹介されていて、村上春樹訳だしと、軽い気持ちで読んだのだが、いやー、凄かった。今年一番の作品になるかも。日本人には書けない小説だね。 極北(ロシア)の入植地にひとり生き残っているアメリカ人。そのアメリカ人が次から次へと絶望的な状況に追い詰められるけど、生き続けようとする力強さ。最後の方は、ちょっと都合良すぎるかなぁと思ったけど、これは、ともかく読んで欲しいなぁ。
読了日:9月30日 著者:マーセル・セロー実験的経験 Experimental experienceの感想
まさに実験的な小説?エッセイ?ダジャレ集? 以前からの森ファンをくすぐる箇所多数。やっぱり森博嗣はスタンスが一定で良い。【ある科学者の意見】とか【禁止用語】とか、所々でピリッとくるのも、また良し。
読了日:9月2日 著者:森 博嗣「人を動かす人」になるために知っておくべきことの感想
ワタミの渡邉美樹が監訳し絶賛しているので読んでみた。他のビジネス書に書いてあることを大きくは違わないのだが、「カリスマ性」関するところが面白かった。『カリスマとは、ギリシャ語で「天賦の品性」を意味する〜天から与えられた能力は、自分以外の人のために使ってこそ意味がある。』
読了日:8月25日 著者:ジョン・C・マクスウェル長距離走者の孤独 (新潮文庫)の感想
短篇集。イギリスの下級層の話ばかりなので、すっきりするストーリーではないが、文章が心地よい。翻訳の良さもあるのかな。「長距離走者の孤独」はハードボイルドを感じさせる。デビュー作の「土曜の夜と日曜の朝」も読んでみたい。
読了日:8月25日 著者:アラン シリトーさおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)の感想
会計学の超入門としては、実例に基づいた説明がわかりやすくて良い。でも、なぜさおだけ屋が潰れないのか?について、実例の2件では納得出来ない。タイトルが秀逸で売れた本だな。
読了日:8月25日 著者:山田 真哉野宿もんの感想
旅コミ誌「野宿野郎」の”女性”編集長のエッセイ。好きで野宿しているわけだが、それでも「一人で野宿するのは、いくらやっても慣れることなく、毎回、とても心細く思います。」とある。やっぱり、そうなんだぁ。でもトイレに寝袋とか、よく出来るよなぁ。 経験談として面白かったです。
読了日:8月12日 著者:かとうちあき檀流クッキング (中公文庫BIBLIO)の感想
檀一雄が新聞に連載していた、奥様向けの料理指南。読んでいる分には美味しそうなのだが、レシピがあまりにも大雑把で、オリジナルを知っている人以外には作れないと思う。でも、オリジナルに近づけるより美味しければ良いのだ。料理をさして「素敵だ」との表現が素敵だ。 檀一雄って、無頼派だろう。男子厨房に入らずの時代だろうに。
読了日:8月4日 著者:檀 一雄ゆめみるハワイの感想
ハワイついて書かれたエッセイ集。ばななのエッセイは、大抵イマイチと思うのだけど、これはまあまあ。ハワイのゆったりした感じねぇ、行ってみたい。
読了日:8月4日 著者:よしもと ばなななぜ社員はやる気をなくしているのかの感想
会社のお偉いさんが参考にと出してきた本。なんだ、あんたがスポンサーシップを発揮すべきじゃないのか。
読了日:8月1日 著者:柴田 昌治相田家のグッドバイの感想
今までのエッセイとかを総括した、私小説じゃなかろうか。森博嗣が「家族」について書いた小説。好みが別れるだろうなぁ。オレは好きだけど。
読了日:8月1日 著者:森 博嗣オモロマンティック・ボム! (新潮文庫)の感想
週刊新潮に連載したエッセイをまとめたもの。 一話が3ページ程で、ページ毎にびっしりと文字が並んでいるんだけど、内容は薄い。まぁ、面白いから、これはこれで良いんだけど。 「ともかく」の代わりに「とまれ」を使うなんて、川上未映子って幾つだ。
読了日:7月21日 著者:川上 未映子いねむり先生の感想
伊集院静が阿佐田哲也(オレにはこっちのイメージが強い)のことを書いているんだから、素晴らしくないわけがない。必読の一冊。 阿佐田哲也なぁ、もっと生きていて欲しかった。
読了日:7月14日 著者:伊集院 静上昇思考幸せを感じるために大切なことの感想
ポジティブシンキング、感謝の心、コミュニケーション。25歳の若さでここまで考え、日々を過ごしているなんて。世界で戦っている人は違う。
読了日:7月14日 著者:長友 佑都田中慎弥の掌劇場の感想
初めての田中慎弥。 新聞に!掲載されていた3ページ程度のショートショート?が37篇。 ブラックだったり、意味不明だったり、フッとしたり。あのテレビでの会見は伊達でなかったのね。小説も読んでみなくては。
読了日:7月7日 著者:田中 慎弥牧師さんになったお坊さんの話―イエスか釈迦かの感想
寺の次男として生まれ、真理を求めて僧侶になるが、留学先の韓国で教会に通い始めキリストを信じるようになったそうだ。ふむ。
読了日:7月1日 著者:松岡 広和少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)の感想
マンガチックだなぁとは思うが、面白かった。中二女子ってえのは、こんな感じなのかも。殺人を職業にするのは、現代では難しいだろうなぁ。
読了日:7月1日 著者:桜庭 一樹もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらの感想
スピーディーでドラマチックで面白い。マネジメントの振り返りとしても良い。「才能ではない。真摯さである。」 うーむ、また明日から頑張ろう。
読了日:7月1日 著者:岩崎 夏海ぜつぼうの感想
初めての本谷有希子。 売れなくなった芸人が、不眠症で引きこもり。そんな「ぜつぼう」的な状況で、ひょんなことから片田舎で生活することになり、最後にはハッピーエンドなんだろうな。うん、良かった。 絶望しているというか、絶望的な状況にのめり込んでいっているさまがよく書けていると思う。
読了日:6月24日 著者:本谷 有希子人生オークションの感想
2編とも終り方が説明不足かなぁと思うけど、まぁこれはこれでありかな。前に読んだ「ロンダリング」とか、今回の「諱(いなみ)」とか、面白いものを出してくるよな。
読了日:6月17日 著者:原田 ひ香ひとたびバイクにの感想
初めての山田深夜。バイク雑誌に掲載された短編を纏めたもの。当然、話はバイク絡み。どれもジーンとくる内容で良かったけど、23作品ともなると飽きが来るので、もう少しメリハリがあると良かったかも。どれか一つといえば、「かみさまえ」。
読了日:6月17日 著者:山田 深夜あなたがいる場所の感想
短編9編。最初の幾つかは楽しめたが、ちょっとなぁと言うのもある。あとがきで<わかりやすい>短編小説を心がけたとあるが、どうかなぁ。誰もが心の闇をもっているのだろうが、そればっかりの短篇集は重い。
読了日:6月6日 著者:沢木 耕太郎さよならドビュッシー (宝島社文庫)の感想
自分なりに「謎は解けた」と思っていたのに、最後のどんでん返しにはやられた。さすがは「このミス」大賞。 でもなぁ、全体的には、障害とか肉親の死とか痛々しくて今ひとつ。「おやすみラフマニノフ」の方が、面白かった。
読了日:6月2日 著者:中山 七里クク氏の結婚、キキ夫人の幸福の感想
あとがきで佐野さんが書いています、「いいも悪いもない」、「すけべで嫌らしい」。そんな大人の寓話。
読了日:5月26日 著者:佐野 洋子おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)の感想
初めての中山七里。音大を舞台にしたミステリー、単純に面白かった。密室からチェロを消した方法にイマイチ納得がいかないし、伏線が多すぎて長いし、岬先生がスーパーマンすぎるが、面白かった。 1作目の「さよならドビュッシー」を読んでいないので、ちゃんと順番に読むべきだったなぁ。
読了日:5月26日 著者:中山 七里小さな男*静かな声 (中公文庫)の感想
「小さな男」の章と「静かな声」の女の章が交互に綴られる、それなりにボリュームもある、一風変わった小説。たいしたストーリーはない。なのに、読むのに時間が掛かる。でも、ゆっくり読むのが心地よい本。吉田篤弘の作品は、そんなのが多いよな。今回も良かったです。
読了日:5月19日 著者:吉田 篤弘【この1冊でよくわかる】ソフトウェアテストの教科書―品質を決定づけるテスト工程の基本と実践の感想
副題の「テスト工程の基本と実践」に偽りなし。基本的なところが、目的を含めしっかり書かれており、練習問題まである。初心者は勿論、経験者にとっても良い振り返りが出来る本。お薦めです。
読了日:5月13日 著者:石原 一宏,田中 英和どちらとも言えませんの感想
スポーツ雑誌「Number」のエッセイをまとめたもの。庶民的な感覚で、スポーツについてくだをまいているのが分かりやすいし、例え話も納得感がある。最後の「語る楽しみ」って、本当によく分かる。誰もがレベルの高いプレーができるわけではないが、語ることについては平等だ。新潟もアルビレックスができて、変わったよなぁ。
読了日:5月12日 著者:奥田 英朗わたくし率 イン 歯ー、または世界の感想
関西弁でだらだら書かれててよう分からんわぁ。「ヘブン」はおもろかったのになぁ。(棒読み)
読了日:5月6日 著者:川上 未映子サムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦いの感想
サッカー日本代表の海外遠征に帯同するシェフの書いた本。縁の下の力持ち的存在なのだが、選手たちも認める24人目のチームメンバー。栄養学と言うよりも食事学。栄養が取れれば良いのでなく、最高のプレーが出来るよう工夫された料理の数々。笑顔で楽しく働く、困難を楽しむ、チームメンバーの輪が広がるように気を使う、何だかビジネス書を読んでいるような。
読了日:5月1日 著者:西 芳照ロマンスの感想
昭和初期の華族って未知の世界なんだけど、読んでいくとさもありなんという感じ。当初の盛り上がりとスパイがどうのってところで、かなり期待したのだが後半尻すぼみの気が。暗殺話も唐突だし。うーん、残念だけどイマイチ、途中までは良かったんだけどなぁ。
読了日:4月29日 著者:柳 広司スウィート・ヒアアフターの感想
震災をきっかけに書かれた、愛する人との突然の死別をテーマにした作品。いつもながら、良かったです。
読了日:3月18日 著者:よしもと ばなな不愉快な本の続編の感想
「愛なんかいらねー」の続編で、新潟で、富山で、最後はあれで、、、いろいろ楽しめました。
読了日:2月19日 著者:絲山 秋子庭園鉄道趣味 鉄道に乗れる庭
読了日:2月18日 著者:森 博嗣東京ロンダリングの感想
初めての原田ひ香。 死人などの出た部屋に短期間住むことで、その事故を次の店子へ説明する必要をなくすロンダリングを仕事とするバツイチ女が主人公。架空の職業らしいけど、アイディア勝ちだな。最後に思いもよらぬ爽快感があって良かった。
読了日:1月22日 著者:原田 ひ香豚キムチにジンクスはあるのか―絲的炊事記
読了日:1月15日 著者:絲山 秋子
2012年に読んだ本まとめ
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