あとがきに書いてあります、「変な家族の話を書きました」、確かに。淡々と変な家族が生活する風景が書かれている。淡々と面白い。読んでいて心地よい。
「流しのしたの骨」とは、主人公の母親が聞かせてくれた「かちかちやま」のラストに出てくるフレーズです。私には何のことか分からなかったのですが、妻に教えてもらいました。童話って怖いよね。小説の中では、思わず見てしまった姉の家の流しの下から連想したものとして使われています。わざわざタイトルにするほどのものか?と思いますが、姉弟の心に響いたと言うことなのでしょう。