つれづれなるままに... 2003年6月

江國香織「落下する夕方」

2003年06月04日 (WED) 22:27:31

8年間付き合っていて同棲している男から突然別れ話を出される主人公。男が言うには好きな子ができた。呆然して日々を過ごす主人公は、なぜかその男が好きになった子(華子)と暮らす事になる。無邪気で子どもっぽい常識にとらわれない華子に振り回される人々。華子がいるあいだ主人公も男も現実を生きていない。このへん、「冷静と情熱のあいだ」にちょっと似ている。華子が突然いなくなる。そこから、主人公は自分の力で人生を変える。変えることによって、恋愛を終わらせる。

無邪気で魅力的な女性に振り回させるというのは、ある意味男の願望なのかもしれない。それを女性の作家が書いたことがちょっと意外。

解説を読んで知ったのだけれど、映画化されているそうです。キャストとして、華子は菅野美穂だそうです。ぴったりだと思います。見てみたいです。この映画。

同級生

2003年06月08日 (SUN) 21:16:38

妻に言われて知ったんだけど、この前幼稚園のバス遠足で一緒にいったお母さんの一人が同級生でした。それも、中学の。1台のバスの中に同級生が偶然二人いたわけだ。新潟ってそんなに狭いのか?いやいや。

その子(お母さん)は、卒業アルバムを見たら、私を認識したようです。私はと言えば、卒業アルバムは実家だし、なんとなくと言う程度。子ども同士が仲良くしているのだけれど、旦那の仕事の都合で、今月で転勤だそうです。うーん、何か残念。

椎名誠「岳物語」

2003年06月08日 (SUN) 21:17:07

以前読んだ「続 岳物語」の一冊目。一冊目の時は、単に寄せ集めだったんだね。息子は小学校低学年。声変わりしはじめたころで終わっている。椎名家の教育方針みたいなものが書いてありおもしろい。

野田知佑が椎名誠に聞いている「まだ、岳に捨てられていませんか?」。親離れって言うのは、そういうことなんだね。親としてはずっと同じような目で見ているから、子どもから離れるきっかけが分からないけど。子どもは日々成長を続け、親から離れていくんだね。それを親は捨てられたと感じるわけだ。楽しみだなぁ、親離れ。

鈴木光司「生と死の幻想」

2003年06月15日 (SUN) 22:53:04

鈴木光司といえばホラーが有名だがホラーは読まないので、「育児する父親」としての姿の方が我が家では有名。これは短編集。

やはりどの作品にも少しずつ暗い影があり、心に嫌な物を残すのだが、基本としては小さな子どもを持つ親の心が書かれている短編ばかり。自分自身の私生活をベースにしたような物もあり、どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのか。

どの作品もまあまあなのだが、どれか一つといえば「無明」。実際にそういう場面には出会わないだろうけど、心意気は男としてわかるなぁ。

文庫本なので解説があります。作家の柳美里です。なんか、小難しく書いてます。イマイチ。

幼稚園のHomepage

2003年06月17日 (TUE) 23:54:38

長男の通う幼稚園のHomepageが公開されている。聞けばSOHOをやっている園児のお父さん作だそうだ。どうりでしっかり作ってあるよ。「Nontitle」からリンクも考えたのだが、ちょっとプライバシーに影響が大きいので、中止。見てみたいと言う人は、メールしてください。

あれ???

2003年06月20日 (FRI) 00:01:35

ふと「つれづれなるままに...」の過去の文章を見ようとしたら、2002年12月15日の次のページが2001年04月27日になっていた。分離したときのcgiの修正が不足していました。修正しました、って今頃見る人いないか。

「焚き火大全」

2003年06月22日 (SUN) 22:55:56

いろいろな人の共著となっている、焚き火に関する本。350ページもあり、焚き火に関してよくもまぁ、集めたものだ。為になること、つまらないことなどいろいろ書いてあるけど、読んで良かったです。2800円って、商売になるのかな?

為になることとしては、焚き火に向く木、向かない木のことと焚き付けについて書かれていること。木の種類は正直言って名前しか知らないものが多いが、燃えても保ちが悪いとかススが多いとか、木によって違うんだねぇ。あと乾燥しすぎの古い木もイマイチなんだね、知らなかったなぁ。焚き付けに漠然と古新聞を使っていたけど、確かに紙を使う必要ないんだよね。紙の燃えかすは、風で飛んだりして汚らしいしね。次回からは気をつけよう。

読み終えると、無性に焚き火がしたくなるんだけど。焚き火ができる場所って無いんだよね。仮にあったとしても、マナーとモラルの問題が絡むよね。何でもかんでも燃やして良いわけじゃないんだよ。ある程度管理されたキャンプ場が無難なんだけど、もっと手軽にならんかなぁ。焚き火したいなぁ。

江國香織「神様のボート」

2003年06月25日 (WED) 21:24:38

事情により離ればなれになった男を待ちながら関東を放浪する親子の話。母親は子どもの父親が会いに来るのを待ちながら今を生きていない。またかよ、ってな感じで読んでいたら、娘がその母親に言った言葉「あたしは現実を生きたいの。ママは現実を生きていない」。そうだよねぇ。

神様のボートに乗って放浪しているそうだ。何だかなぁ。あとがきに書いてあります。「これは狂気の物語です」。まぁそうだよね。うーん、しばらく江國香織を読むのはやめよう。

妻に言われて気がついたけど、現実を見ていない主人公というのは、初期の吉本ばななと同じだ。あくまでも初期のばななだ。近年のばななは違うぞー。

息子との観劇

2003年06月29日 (SUN) 22:40:46

午後から長男の所属しているサークルの観劇に、次男も連れて行ってきた。次男はサークルのメンバーではないが4歳以下はサービスで一緒に見れるようだ。今回の出し物は、人形劇「ちいさくなったパパ」。原作は海外のお話し。パパが子どもになって、息子と冒険の一日をすごす話。

長男は、幼稚園のお友達を見つけ、その子と前の方に並んで座った。私と次男は少し後ろの方で並んで座る。舞台に上がる人は、3人。最初に掴みとしてハーモニカで楽しい事をして、いざ人形が出てきたら、次男が人形を怖がってしまった。帰ろうと愚図るので、一旦会場を出る。サークルの人とかにも声を掛けられながら、数分後会場に戻る。で、後ろの席で次男を抱っこしたまま劇の続きを見る。どうやってパパが小さくなったのか、わからなかったじゃん。

小さくなったパパは、息子に正体を秘密にしたまま、一緒に公園で遊んだり、息子の秘密基地に行ったり、車を運転してレストランに行ったり、遊園地に行ったり、盛り沢山。息子がプラモデルを作るのが好きだと思っていたパパは、息子の口から「パパが喜ぶから一緒にプラモデルを作るんだよ。パパは他に一緒に遊ぶ方法を知らないんだよ」と聞きショックを受ける。この辺、親として肝に銘じておくべきだろうなぁ。

最後は、11時55分で止まったままの古い時計台に登り、時計を12時にできたら願いが叶うという伝説を二人で実行してしまう。どんな願いが叶ったのかは、見た人のお楽しみ。

長男は、最後まで楽しく見たそうだ。結局、次男も最後まで見て楽しんだようだ。子供だましでない、子ども向けの演劇。正直言って、大人も楽しめる。金銭的に安くはないのだが、心の栄養として、できるだけ見せてやりたいと思う。でも、ワケありで次は年末かな。

三男、誕生!!

2003年06月30日 (MON) 14:35:57

13時45分、自宅で三男が産まれました。なんとか私も出産に間に合い、立ち会うことができました。

3つめのピアス

2003年06月30日 (MON) 23:06:00

三男が産まれたので、いままでのようにピアスを追加。やっぱり、左耳。片耳3個ってのは多いよなぁ。ちょっと洒落にならんよなぁ。この年でピアスをしていること自体、洒落にならんか。何をきっかけに減らそうか、外そうか。うーん。しばらくは、片耳3個。


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