つれづれなるままに... 2003年7月

新潮文庫の100冊

2003年07月03日 (THU) 22:41:04

書店に行ったら、「Yonda?」のパンダのポスターが目についた。「新潮文庫の100冊」が始まったんだね。これが始まると、夏を感じる。

100冊のうち、どれくらい読んでいるかな?今度数えてみよう。角川文庫でも同じようなことをやっているんだけど、毎年変化が大きくて今ひとつ。角川は流行を追いすぎているんでないの?

田口ランディ

2003年07月05日 (SAT) 23:32:42

今日、田口ランディの「コンセント」を一気に読んでしまった。すごいぞ、これ!!

今まで読まなかったのが、悔やまれるぞ。感想は、後日。

和暦

2003年07月08日 (TUE) 14:13:52

三男の出生届を出してきた。親や申請者の生年月日を記入する欄があった。特に記入方式は書かれていないので、いつものように西暦で年数を書いた。ところが、提出時に1箇所和暦で書き直させられた。それ以外の箇所は役所の人が和暦に書き直した。

なぜだろう。和暦の記載が必要ならば、その旨記載しておくべきだ。いや、それよりも、今更なぜ和暦なのだろう。こんな使いにくいシステムいつまで続けるのだろう。IT化とか言っておきながら、無駄な作業だよ、和暦・西暦変換なんて。和暦は、日本でしか通用しないんだよ。なぜ、こんな不便なものに拘るのか?

田口ランディ「コンセント」

2003年07月08日 (TUE) 14:14:26

初めて読む田口ランディ。何かでコラムを読んで名前を知っていただけ。あとは本屋で文庫本の表紙に惹かれて!?

久々に凄い小説を読みました。SFというか、オカルトというか、ミステリーなのかな、そんなことはどうでも良くて、凄いです。はまります。

引きこもりの兄が、アパートの一室で腐乱死体となって見つかった。主人公の妹は、どうして兄が死んでしまったのかを悩み、考え、迷う。心理学とか、精神病とか絡むところが、興味深い。心理学って、恐いもの見たさで興味あるし。終盤の話の広がりが凄い。凡人には疑問を挟む余地など無く、ただただ恐れ入るばかり。凄いよなぁ。よくぞ、こんな話を考えたよなぁ。

文庫本のあとがきを読むと、作者の知り合いが引きこもりで実際に腐乱死体となって見つかったことがわかる。そこから話を作り上げたそうだ。作者のHomepageをみると、その知り合いとは兄のことらしい。何処までがノンフィクションで、どこからがフィクションなのか。引きこもりって、縁のない世界だけど苦しんでいる人達も大勢いるんだよねぇ。いやいや、様々なことで苦しんでいる人達って大勢いるんだよねぇ。うーん。

忙しいのら

2003年07月18日 (FRI) 23:10:46

三男が産まれてから、なんだかんだで仕事を8日休んだ。出勤しても定時で帰っている。毎晩、3人の子どもを風呂に入れたり、家事の手伝いをしたり、1日何回も洗濯機を回したり、大忙しである。三男の様子なんて見ている余裕がない。でも、風呂で裸を見ていると、順調に育っているようだ。はやく、歩いて喋るようにならんかなぁ。

村上春樹「スプートニクの恋人」

2003年07月20日 (SUN) 22:53:54

主人公の男が好きな子は、作家志望の変わり者。恋愛に興味がないその子が、人生で初めて好きになってしまったのは、人妻。ビートニクをスプートニクと言い間違えてしまった人なので、「スプートニクの恋人」。このフレーズがそれ程重要なのだろうか? この人妻が、バリバリのキャリア・ウーマンで魅力的な人なんだけど、暗い影がある。それは何かと言うと、ドッペルゲンガーを体験したこと。なんでここでドッペルゲンガーかな>村上春樹。

作家志望の子が、人妻とのギリシャ滞在中に行方不明になってしまう。主人公もギリシャに飛ぶがその子は見つからない。その子がいなくなってしまい、呆然とした日々を過ごす主人公。寂しい小説だ。最後の4ページをどう取るかで、この小説を良いと感じるか、つまらなく感じるかだと思う。

私はこの小説、良いと思います。村上春樹らしいと思います。


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