つれづれなるままに... 2003年10月

最近眺めている本

2003年10月05日 (SUN) 21:14:35

これでわかる生ごみ堆肥化Q&A

生ゴミを全て燃えるゴミとして出してしまうことに抵抗があって読み始めた本。

生ゴミだからって全て燃やす必要はないんだよ。燃やすってことは、焼却場に負担が掛かるんだよ。焼却場ってのは、税金で動いているんだよ。自分たちでゴミを増やして、自分たちの税金を重くしているんだよ。生ゴミなんて、自然に帰せば良いんだよ。

数ヶ月前からEMボカシを使用した生ゴミの堆肥化には着手しているので、情報集め。EMボカシを凄く勧めている本である。確かEMボカシにもそれなりのデメリットがあり、反対派の意見があるはずなのだが、うーん、どうなんだろう。迷いながらもEMボカシを続けます。

やってみよう雨水利用

雨水を全て下水に流してしまうのに抵抗があって読み始めた本。

雨水を下水に流すことが当たり前になっているけど、下水処理場で処理する必要なんて無いじゃん。下水処理場に負担を掛けてどうするの、雨水ごときで。下水処理場は、下水道代で動いているんだよ。なんで雨水にお金が必要なの? ましてや、それで地面が乾ききって地盤沈下なんてしたら、どうするの。できるだけ、地面に浸透させるべきでしょう。

雨水を溜めて水洗トイレに使うなどの利用があるようだが、これはそのように家を建てないと難しい。でも、植物にまく程度なら自分でもできそう。で、ホームセンターで物色してきました。1万数千円でどうにかなりそう。実行に向けて検討中。

田口ランディ「スカートの中の秘密の生活」

2003年10月09日 (THU) 23:30:45

エッセイ、非常に面白い。面白いというか、為になる。そうか、女性はこんなことを考えているのか...。この本のタイトルは元々「淫乱菩薩」の予定だったのが、出版社によって変更させられたそうだ。淫乱ねぇ、一時は性の快楽を追求していたと公言する彼女らしいか。Webで見た写真(この場合、画像と言うのか?)では、チャキチャキのおばちゃんなんだけどねぇ。

解説を古くからの友人の編集者が書いているのだが、これがまた面白い。どの様にして、彼女が作家になったかと言うことも書かれている。「小説は作家が作り。小説家は神様が作る」のだそうだ。ふーん。オレは、小説家はなるべくしてなるものだと思うけどね。

また、彼女の小説が読みたいな。

書店

2003年10月13日 (MON) 22:32:04

最近書店に行っても本が買えない。読みたい本、読んでみたい作家はあるのだが、今買って読む暇があるのか、今優先して読みたい本か、とか考えると手が出ない。本好きの中には、取りあえず買っておいて、つん読(積んでおく)なんてこともあるようだが、予算に限りがあるしなぁ。

基本的にどの本も1回しか読まないし、読んだ本を収集するのも止めたので、新品を買わなくても良いかなぁと思ったり。古本屋とか図書館とかあるからね。

今どき文庫本でも1冊600円とかするじゃん。高いよね。高校の頃なんて頑張って探すと500円で2冊買えたからね。320円と180円とかでさぁ。180円の文庫本とかあったんだよ。でも何年前だ。えーっと、16,7年前? 話が古すぎるー。レンタルビデオの方が手軽で安いじゃん。本屋が廃れるわけだよなぁ。うーん。

フリーウェアなんだけど

2003年10月18日 (SAT) 22:44:23

Macで使っているテキスト・エディタ「mi」は、フリーウェアである。

Macのテキスト・エディタといえばJeditなんだろうけど、2500円は高いなぁとmiを使い始めた。Macでテキスト・エディタを使うのはWeb作成関連だけなので、大したことはしていない。

最近になってmiが「フリーウエア(任意の料金支払歓迎)」となった。料金を支払ってもこちらには何らメリットはない。『適当と思われる額を支払っていただけると、嬉しいです。(作者のやる気がUPします)』と書いてる。まぁ、そうだよね。そこで、miの作者に敬意を表して少し支払うことにした。niftyの@payサービスで支払うのだが、料金の選択が100,500,1000,2000,3000円となっている。気持ちって事で300円とか考えていたんだけど、選択肢に無かったので500円送金しました。

有吉佐和子「複合汚染」

2003年10月19日 (SUN) 22:33:40

初めての作家。全然趣味じゃないんだけど、妻の強い薦めにて。

面白かったです。楽しいとは違います。為になりました。小説と言っているけど、ドキュメンタリーを読んでいるような感じです。昭和50年頃既にこんな話が出ていたんでですね。私たち夫婦がこの手の話に興味を持ったのは、ここ数年。子どもが産まれてからだと思います。

複合汚染とは、「二種類以上の毒性物質にて汚染されることをいい、二種類以上の物質の相加作用および相乗作用が起こることを前提として使われる」だそうです。大気汚染に農薬、工業廃水など、一昔前の日本で話題になった公害から話が始まる。悪者は、厚生省、農林省、環境庁など。行政はなにやってんだろっかね。まったく。

この小説で、問題にした項目。排気ガス、農薬、工場排水、化学肥料、戦争の毒ガス、家畜の配合飼料、食品添加物、歯磨き粉に入っている洗剤、薬漬け医療、合成洗剤、煙草、除草、等々盛り沢山。文庫本で600ページ強だもんね。

この本を読む限り、農林省が日本の農業をダメにしている。農民に有害な農薬を(推奨し)使わせ、作る人も食べる人も害を受ける。なぜ農薬が必要かというと化学肥料を多用するために、病害虫の発生が抑えられないから。化学肥料は土を硬くし痩せさせる。有機栽培をちゃんとやると無農薬栽培も可能なのだそうだ。オレはてっきり有機と無農薬は両立できないと思いこんでいた。これは目から鱗だった。有機栽培を進めると土や環境に益虫が増える、そこで害虫を退治してくるのだ。また、「害虫は益虫の餌です」この文章には、はっとさせられた。土などの環境がしっかりしていれば無農薬で雑草になんか負けない(除草剤がいらない)作物ができるそうだ。

野菜の規格を作ったのも農林省だ。曲がったキュウリは規格外となるのだ。規格外は卸で跳ねられる為に、規格に通るように農家が要らぬ手間を掛ける。農家は、手間を減らそうと化学肥料を(買って)蒔き、除草剤を(買って)撒き、結果として農薬が(散布する手間も金も)必要となる、硬い土を耕す為に農機具も買うことになる。色々な薬を買って、手間まで増やしているのだ。スタートで方向が違うと思うよねぇ。

我が家では何年も合成洗剤は使っていない。合成洗剤は、メリット無いねぇ。あるのは、メーカの都合ばかりだね。きっと。歯磨き粉だって、何で合成洗剤を入れるの? それで、虫歯ができなくなるの? そんなデータどこにもないよね。

厚生省は、食品添加物の何を見てるの? 本当に必要なの? 単なるメーカの都合に合わせてるだけだよね。食品添加物や残留農薬を考えると自衛策は、雑食だそうだ。色々な種類を食べる。そうすると、体内の毒が偏らない。たしか、魚柄仁之助もそんなことを書いてたよね。

花村萬月は、日本の家畜のことを奇形と表現していた。狭いところに押し込めて薬漬けの配合飼料で人間が食べやすく育てる。これは、育てるというよりも作るだね。配合飼料には、抗生物質が配合されているそうだ。病気になる前から、抗生物質漬けなんて。健康になれるわけがない。

狭い厩舎に押し込められて卵を産まなくなった雌鳥は、スープのダシになるそうだ。しかし、その卵を産まなくなった雌鳥を、のびのびした環境で自然のままに育てると、また卵を産むようになるそうだ。これって、目先の利益を優先させた為に、雌鳥を使い捨てにしているってことだよね。

安定供給。これは流通として必要なんだろうけど、自然界では無理なことだよね。消費者として、いま手に入る物を食べる。そうすれば、旬の安全でおいしいものが食べられるとおもうんだけどねぇ。生産者と消費者、どっちもが考え方を変える必要がある。こういうときに旗を振るのが、役人でないのかい。

アメリカ人がエレベーターを使わないと言う話も出ている。「機械は病人を作るんですよ」だそうです。アメリカって言うと何でも機械に頼っていそうなんだけど、違うんだねぇ。ちょっと、意外。

昭和50年の話から少しは良くなっている処もあるけれど、薬害エイズとかダイオキシンとか、新たな問題が出てきている。本書では、最後には人間の浅はかな知恵を嘆いている。便利にしようとして、問題を作っている。

「社会の仕組みに対してすぐ絶望するような意気地なしの男ども」(そう書かれている)の一員であるオレも、子どもの3人もできちゃうと何かしないとなぁと思うのだ。

誕生日

2003年10月24日 (FRI) 00:31:15

今日は34歳の誕生日。って、日付変わってるじゃん。残業で帰ってきたのが22時だからね。あーぁ。

帰りが遅いのはわかっていたので、22日に家族に祝ってもらった。長男が画用紙で冠を作ってくれた。長男と次男が似顔絵を書いたカードをくれた。

いつでも忙しいし、子どもを叱っていることも多いけど、幸せな日々だな。

野田知佑「カヌー犬・ガク」

2003年10月29日 (WED) 21:50:35

野田が飼っていた犬「ガク」にまつわるエッセイの寄せ集め。この人のエッセイは読んでいて心地よい。

犬と二人っきりでカヌーに乗って旅するとか、放し飼いで育てるとか、信じられない様な話だよなぁ。私は犬より猫派なので、憧れはしないが犬も良さそうとか思ってしまいます。

近頃の日本人は動物を怖がりすぎる、みたいなことが書かれています。確かに、放し飼いの犬がいたら怖いです。どうすればよいか分かりません。別の本で同じように、近頃の日本人は川で泳げない、みたいなことを書いています。はい、きっと川で泳げません。川で泳ぐどころか、川の水に触ることもなく大人になったと思います。動物に接することなく大人になったと思います。普通のことだと思っていたけど、寂しいことですね。


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