つれづれなるままに... 2004年2月

養老孟司 「バカの壁」

2004年02月02日 (MON) 00:05:34

初めての養老孟司。親父が珍しく買って読んだのを借りてきた。そんな機会でもなければ、こんなベストセラーをリアルタイムに読むわけがない。

1ページ、1ページは読んでいて理解できるように読みやすく書かれていると思うのだが、終盤まで読むと何が言いたいんだろう?と思わされる。結局、言いたいことは最終章に書かれいるんだけど、日本人の発想なので世界では受け入れられっこない。私は典型的な日本人なのでまぁわからんでも無いが、この本が日本のベストセラーですって英訳されて世界に売り出されたらものすごい批判を受けるでしょう。「朝日・毎日・読売各紙で大絶賛!」って帯に書かれてるけど、いいんかなぁ。

オセロ

2004年02月02日 (MON) 00:06:25

今日も長男に誘われてオセロをやった。私はオセロが得意でないので、長男とはいい勝負になる。いや真剣にやっていれば負けないと思うのだが、そばで遊んでいる次男に返事などしながらやっているとつい見落とすことがあるのだ。

しかし、5歳の子どもと真剣にオセロをする大人っていったい...。

高村薫「マークスの山」

2004年02月03日 (TUE) 23:40:20

久しぶりの高村薫。ボリュームがあるので敬遠しがちだが、出張の新幹線で読むことができた。

映画にもなった有名な作品。これも警察物。日本のハードボイルドとかミステリーでは、私立探偵ってのはリアリティに欠けるから、サラリーマン刑事が主人公になっちゃうんだよね。それはまぁそれで良いか。

山で見つかった白骨死体、精神に異常のある脅迫者、権力をもつエリート達、それらの糸を結びつけようとする刑事達。

主人公は33歳の刑事。人よりはちょっと早く昇進しているそうなので、それだけ実力があるのだろうけれど、なんだか老成していると思う。個性豊かな同僚の中で、自分の考えを押し通し、周りにそれを認めさせる。なんかちょっとなぁ。33歳かなぁ。映画では、中井喜一だって。イメージ違いすぎる。

面白かったです。でも、最近ちょっと根が深い物を読むと疲れます。歳かなぁ。忙しくて片手間で読んでいるからかなぁ。寂しい。

iCab

2004年02月04日 (WED) 22:45:08

Macintosh用Web brower、iCab。気が付いたら今年になって、一度もBeta版が更新されていない。シェアウエア料金を払っているので、メジャーリリース前のマイナーリリースの連絡が来るのだが、今年は一度も来ていない。公式サイトも全く更新されていない。ひょっとしてプロジェクトが頓挫したか???

雪遊び

2004年02月07日 (SAT) 23:45:41

昨日の午後から一気に雪が積もったので、朝から長男・次男と雪遊び。駐車場の雪かきもそこそこに、自宅斜め前にある小さな公園に行く。まずは、雪山を作り、穴を空けて、かまくら作り。なんとか子ども二人が入れるくらいのかまくらができた。次は雪だるま。身長80cmくらいのを作り、頭には砂場用のバケツをのせ、手の代わりに砂場用のスコップを突き刺して玄関前におく。あとは子ども達と雪を掛けあったりして遊ぶ。ふかふかの新雪が気持ちいい。

そういえば、雪の少ない地方ではかまくらを作るのに、雪を壁のように積んで作るとか?そんなんで出来るのか?

午後になってから外を見ると、雪だるまはバランスが悪かったのか、頭が落ちて割れていた。かまくらは崩れていた。そんなにヤワだったかなぁ。誰かに壊されたかなぁ。まぁ、また今度作りましょう。

藤本裕之「叫ぶ!Cプログラマ」

2004年02月08日 (SUN) 21:43:23

Macの世界では有名な、プログラマの藤本裕之。Cプログラマへの入門書らしいのだが、全然入門書ではない。Cを使いこなせなかった人、使いこなしていると思いこんでいる人へのC解説書かな。

この人の文章の常で、あっちへ飛びこっちへ飛び。なんでC解説書の注釈に、「なおざり」と「おざなり」の違いを書くのだろうか。結局は、基本の基本コンピュータの動きが分かっていれば理解できるでしょ的な説明の仕方。単刀直入に書けば、三分の一のページ数で終わるのではないだろうか。

なんでこうも文章を書くのが好きなプログラマなんだろうと不思議だったのだが、人文学部卒だそうだ。そうか、文系なのか...。

まぁ、読み物として面白かったです。目から鱗の箇所もあったかな。こんな本を、発売日に買って読むなんて、オレってマニア?

T・ウィリアムズ「欲望という名の電車」

2004年02月18日 (WED) 23:42:14

映画にもなった有名な戯曲。前に「ガラスの動物園」も読んだけど、戯曲って存在自体がよくわからん。小説なら小説、演劇なら演劇、なにも本で読まなくてもなぁと思う。

ストーリー的にも、その時代のアメリカを象徴しているものであり、その辺に疎い私には何だかなぁ。「近代演劇史上不朽の名作」を読んでみました、ってだけだな。

筒井康隆「文学部唯野教授」

2004年02月18日 (WED) 23:42:44

久しぶりの筒井康隆。ベストセラーだった頃、パラパラめくり「わけわからん」と思っていたのだが、読んでもやっぱりわからんかった。

あいかわらずのドタバタ劇と、大学の講義を行ったり来たり。いろいろな手法を試みる人だから、手法の一つなのだろうけれど作中講義ですかぁ。全然、理解できませんでした。文学部の講義って、大体がこういう感じなのだろうか?

講義内容の一点が物議をかもしたそうだから、逆にいうとそれ以外は問題が無かったんだろうな。そういう意味では、一作家がきちんと内容を理解し解説できたと言うことかな。そりゃ凄い。

こんなんが何でベストセラーになったの? そんなに大勢が興味ある講義内容か? どれだけの人が、講義内容を把握できたんだ? あぁ、わからないから「文学部唯野教授のサブテキスト」とかがあったのか。そうまでして読みたい本か???

100 units

2004年02月22日 (SUN) 20:44:01

1999年から始めたSETI@homeの解析が100unit完了した。時間掛かったなぁ。Total computer time: 2492 hr 58 min 59.1 secだそうです。マシンspec低すぎ。

入会10周年

2004年02月23日 (MON) 23:53:23

今日でニフティに入会してから、10周年だそうだ。

10年前と言えば、インターネットなんて言葉も知らず、2400bpsモデムで流れるテキストのログを眺め...。

楳図かずお「恐怖への招待」

2004年02月25日 (WED) 23:36:16

インタビューから起こしたと思われるエッセイ。マンガのファンと言うわけではないのだが、以前楳図かずおの自宅の近くに住んでいたことがあり、どんな人なのだろうかと興味本位で読んでみた。

作品に対する思い入れとか、背景とかがいろいろ書かれているのだけれど、殆ど読んだことがないので、良くわからなかった。昔は少女マンガを書いていたそうだ。ふーん。

科学の話の中で「僕はもし時間を止めて見たら、物体はまったく何も見えないんじゃないかという気がするね。」との記述があった。そういえば、物が見えるのは光が物体から反射してくるから見えるわけで、時間が止まると反射している光も止まってしまって、ひょっとして真っ暗になったりとか??? うーん、なんか考え方として面白い。

もう70近いんだね。最近は、どうなんだろう。

吉本ばなな「日々のこと」

2004年02月28日 (SAT) 21:36:30

88年から91年に書かれたエッセイ。古い本なので、既に読んでいたかも。今ではすっかりオカルトおばちゃんだけど、このころは猫被っていたし若かったねぇ。

ヨガを始めようとしてビデオを買った話があるんだけど、どうやら麻原彰晃主演の物らしい。なんでよりによってそんなビデオを買うかなぁ。その頃は凶悪犯罪者では無いだろうけど、なんでかなぁ。

海水浴

2004年02月28日 (SAT) 21:45:32

今日は天気もまぁまあ、風も少ない。子どもと海岸まで散歩に行こうかと声を掛けると「海に入れるかなぁ?」と長男。いったい何を考えているのか。寒いなんて事をこれっぽっちも考えていない。妻に「誰か海に入っている人がいたら、お父さんから電話して貰いなさい。水着をお母さんが届けてあげるから」と言われすっかりその気。長男・次男と私で海に向かう。

いざ、海岸に着いてみると釣り人が一人。サーフィンの練習をしている人が二人。「あ、海に入ってる」「でも、お洋服着てるでしょ。あれは海の時のお洋服で、子ども用は売っていないんだよ」「うーん、そうか。どうして売ってないのかなぁ」

まったく、バカなのか?長男は。オーバーも帽子も手袋も、親が言うから着ているだけで、それで暖かく快適になっているってことに気が付いていないのかぁ。まったく、もう。


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