つれづれなるままに... 2004年3月

藤原新也「末法眼蔵」

2004年03月01日 (MON) 21:37:58

朝日新聞に連載した、映像書(主に写真集)の書評を纏めたもの。対象となる1冊を藤原新也が撮影し2ページのコメントを書く。深田恭子の写真集は、撮影許可が下りなかったとか言って、ページが見えないんだけどね。例によって言いたい放題。書評になっているのかなぁ。書評とか言いながら自分の言いたいことを書いているだけの所もあるよなぁ。書評の対象にもならんてか。深田恭子の写真集。

荒木経惟がなぜもてはやされるかと言うことを、「補完」と言っている。うーむ、なるほど。

金子満雄「親がボケれば子もボケる」

2004年03月03日 (WED) 00:26:00

ちょっと危機感を感じて、お勉強。作者は、脳外科のお医者さんで近年はボケ専門らしい。

記憶力などは20歳頃をピークに落ちていくので、物忘れはボケではない。しかし、60,70で無気力・無関心な生活をしているとアッという間にボケる。そのボケは、仕事一途で無趣味無感動の生活から始まるそうだ。こんなボケかたは日本独自の物だそうだ。早くからボケ始めに気が付き対処することで、ボケは防げるそうだ。

無趣味無感動は生活習慣からくる物なので、親がボケてしまうような家庭はその子どももボケやすいとのことだ。で、母親が子どもに音楽やゲームなどの喜びを教えるように書いている。まぁ、じーちゃんの書いている本だから家庭(子ども)のことは母親って事なんだろうけど、ここで父親をのけ者にしたら父親がボケやすいままじゃん。

うーん、なんかなぁ。結構やばそう。

500円

2004年03月06日 (SAT) 00:18:48

Yahoo!BBの顧客情報流出に対するお詫びで「500円の商品券」って、どういう金額だろう。どの様に計算すると500円の金額になるのか。そんなもんで良いのかな。

よしもとばなな「ハゴロモ」

2004年03月07日 (SUN) 21:14:55

18歳から8年間続いた愛人生活が突然の別れ話で終わった。失意のまま故郷に戻り、祖母、ラーメン屋の男、姉妹になり損ねた女友達などに癒され再び動き始める主人公。

なんかもうストーリーなんてどうでも良い。相変わらず素っ頓狂な境遇の人達ばかりだし。でも、読んでいれば心地よい。うーん、私はばなな中毒かもしれない。いや、ばななが教祖様で私を癒してくださる、そんな感じ。ありゃりゃ。

今夜はカレーライス

2004年03月13日 (SAT) 21:51:02

珍しく妻が夕食にいない。幼稚園のお母さん方の親睦会という名の飲み会に行ったためだ。三男は連れて行ってくれたので、私は長男・次男との3人で夕食となる。

折角だから子どもとカレーを作ることにした。次男がタマネギの皮をむき、長男はジャガイモと人参の皮をむき一口に切る。私がタマネギと肉を切り、炒め煮込む。ある程度煮えたところで、二つの鍋にわけ大人用・子ども用とする。大人用には長男がカレールーを入れる、子ども用には次男がカレールーを入れる。あとは私が目玉焼きを作り、妻が作っておいてくれたサラダを盛り完成。

子ども達には大好評。私も子どもと楽しい時間が過ごせた。カレーも美味しくできたし。さて、妻はいつ帰ってくるのだろうか?

谷川俊太郎「沈黙のまわり」

2004年03月13日 (SAT) 22:08:12

エッセイ集。文庫に纏めたのは近年だが、1章は1950年代まだ20代のころに書かれた物だ。この頃すでに職業詩人としての心構えが書かれているのが驚き。作詩を生業とするためのスタンスだ。詩を商品と書いている。凄い。詩なんて文学好きの吐き捨てる言葉かと思っていたのに。

私は詩集は読まない。書いてあることがわからないからだ。でも、詩人の書く文章は好きだ。読みやすいというか、文章が洗練されている気がする。谷川俊太郎とか、田村隆一とか。

父親が哲学者とかで、裕福な家庭に育ったそうだ。だからこそ、若くして職業詩人を名乗れたのだろう。でも、結果としてズーと第一線にいたのだから実力なんだろうな。

あの鉄腕アトムの「空をこえて ラララ 星のかなた」の作詞は、谷川俊太郎だってしってた??? 我が家の絵本にも、幾つか谷川俊太郎の物があるし、佐野洋子の旦那だし。詩は読まなくても馴染みの人だね。

たかが250ページの文庫本で1000円てのは、どうよ?

html化

2004年03月13日 (SAT) 23:14:06

ここに書いてきた文章はプログラムを通さないと読めないので、Web検索には引っかからないし、1ページ毎に表示させないと見えないし、と不便だったのでhtml化に着手しました。

取りあえず、2000年と2001年。あとはsite内検索ができると便利かな。

奥田英朗

2004年03月14日 (SUN) 21:42:34

mono magazineが月刊誌だった頃、奥田英朗という編集者のコラムが非常に面白かった。

最近同名の作家がいることを知り、プロフィールを見るとプランナーとかエディターとか書いてある。しかも、第4回大藪春彦賞受賞だって。これは、読まなくちゃ。

で、短編集を入手した。さて、どんなもんでしょう。

三年過ぎた

2004年03月16日 (TUE) 23:03:18

愛車を手放してから、三年たった。その間、マニュアル車を運転することはなかった。あーあ。

辻仁成「そこに君がいた」

2004年03月16日 (TUE) 23:16:27

エッセイ。意外に面白かった。文章でなく、人柄が。もっと嫌な奴だと思っていたが、なかなかのバカっぷりでよい。

小学生のころ考えられる限りのワルさをし、小学校高学年までおねしょをし、自分を超能力者と思い込み壁抜けをするため何回も壁に体当たりし、高校生の時に童貞を捨てられず、柔道部でスポーツ刈り。全然、イメージと違うじゃん。

奥田英朗「イン・ザ・プール」

2004年03月20日 (SAT) 22:07:27

初めて読む奥田英朗の小説。短編集だと思ったら、同じ主人公の連作だった。しかも、コメディ。

総合病院の跡取り息子の精神科医。自由奔放・常識知らずで幼稚な彼の元に、通うことになってしまった患者達。治療らしい治療はされず、精神科医に振り回されるうちに、何となく開放されて晴れやかになる患者達。

携帯電話依存症になってしまう高校生の話。けっこう現実的な話かも。今どきの高校生も大変だね。

コメディとして良い線行ってます。面白かったです。でも、期待は大藪春彦賞受賞作品だな。

タイヤ交換済

2004年03月21日 (SUN) 21:56:08

昨日妻の車のタイヤを、スタッドレスからノーマルに替えた。

スタッドレスタイヤは柔らかい。ハンドルを切っても、感触が無いから切りすぎるし。ブレーキを踏んでも、タイヤが受け止めてくれない。ファミリーカーながら、ノーマルタイヤに替えただけで路面の情報が伝わり、走っている感じがする。

あー、足を固めた車に乗りたいなぁ。

コンサート

2004年03月21日 (SUN) 21:58:11

今日は長男が習っているバイオリンのコンサート(発表会)。長男も何曲か弾いたのだが、相変わらず笑わしよるでホンマ。

本田宗一郎「私の手が語る」

2004年03月27日 (SAT) 21:45:41

本田技術工業を作った本田宗一郎が、社長を引退後書いた本。忙しい人にも読みやすいようにと、一つが2,3ページの随筆。

哲学という言葉が頻繁に使われる。確固たる信念をもち、それを実行してきたからこそ、世界のホンダになったのだろう。企業のリーダーが先頭となって革新的な物を作る。やる気のある社員にとっては面白い会社だろうなぁ。

「ぼくどこからきたの?」

2004年03月27日 (SAT) 21:46:22

妻が「幼稚園のお母さん友達が息子に性教育用の絵本を与えた」ことに影響されて、図書館から借りてきた本。

谷川俊太郎が訳した性教育の絵本。中身は全て平仮名。対象年齢は書かれていない。

ちゃんと「男と女がベッドで裸で抱き合い、ヴァギナに入れたペニスを動かして射精する」と言うことが書かれている。アメリカで書かれた物なので、所々違和感があるが、さて長男に読ませるべきか否か。なんて考えていたら、長男は自分で幼稚園からそれっぽい本を借りてきて読んでいました。幼稚園の本の方がソフトな内容でしたが、長男は納得したようです。どんなふうに理解したのだろうか???

E.B.ホワイト「シャーロットの贈り物」

2004年03月27日 (SAT) 21:46:57

Charaの曲のタイトルに「シャーロットの贈り物」というのがあって、本のタイトルなんだろうなぁとは思っていたのだが、児童文学のベストセラーでした。原題は「Charlotte's Web」。贈り物ってのは意訳なんだね。

シャーロットという蜘蛛が、友達である家畜のブタを殺させないために知恵を絞る。アイディアが成功し、ブタは殺されずずっと育てられる事になるが、自分は卵を産み死んでしまう。長生きするブタは、毎年新たにうまれてくるシャーロットの子孫と楽しく暮らす。

大人の私にとってはそれ程どうと言う物ではないが、主役級のシャーロットが卵を産み死んでしまう所など、子供心に響くのではないだろうか。

改めてCharaのアルバムを引っ張り出し歌詞カードを見てみたが、うーん良くわからない。Charaのお気に入りの本なのだろうが、私には歌詞と小説の中身が繋がらない。

コンパニオンプランツ

2004年03月28日 (SUN) 21:43:07

ランターで苺を育てているのだが、コバエというか羽根のある虫が沢山まとわりついてた。薬剤を使わずに除去したい。そこで、コンパニオンプランツ。コンパニオンプランツとは、ある種の植物同士を一緒に育てると病害虫の予防ができたり成長を促進したりできる、そういう植物の組み合わせのこと。苺の場合は、ボリジというハーブがそれにあたるそうだ。

先週、ボリジを苺のプランターに植えたのだが、本当に虫が激減した。

でも、改めてボリジをweb検索してもそんな効能が書かれていないなぁ。ミツバチを誘い成長を促すとか書いてある。あれ?まぁ、良いか。おいしい苺が収穫できると良いな。

自転車

2004年03月28日 (SUN) 21:43:42

今日も快晴。冬眠していた自転車をざっと拭き、タイヤに空気を入れ油を差し準備万端。自転車でプラプラ。

家が高台にあるので行きは下りでぐんぐんスピードが上がる。気持ちイー。単車にならもっと気持ちイーかな。でも、ノーヘルってわけにいかないしな。やっぱオープンカーかな。と、いつもの結論に達しながら、サイクリング。途中本屋に寄ったりしながら、小一時間。帰り道はきつい登り。

絶対明日は筋肉痛だ、とか思いながら午後も自転車でプラプラ。ショッピングセンターのスタバでお茶して本屋を覗いて一時間。

確か去年いかりや長介が文庫本をだしていたはずなのだが見つからない。もう、売り切れかなぁ。読みたいなぁ。やっぱ、amazonかなぁ。

筋肉痛

2004年03月29日 (MON) 21:53:58

筋肉痛がない。ひょっとして明日来るのか。

それより、顔がヒリヒリする。見てわかるほどでないが、日焼けしたらしい。

ワーム

2004年03月29日 (MON) 21:54:34

おー、久しぶりにウイルスメールが来たぞ。W32.Netsky.Q@mmのようですね。Macintoshには、関係ないですね。Windowsの皆さん、ちゃんとウイルス対策ソフトを使ってくださいね。

結局

2004年03月30日 (TUE) 22:54:45

筋肉痛にはならなかった。そうか、まだいけたか。週末は晴れるだろうか。

吉川良太郎「ペロー・ザ・キャット全仕事」

2004年03月31日 (WED) 22:54:57

知人の弟の小説とのことで読んでみました。第2回日本SF新人賞受賞作。いやー、面白かったです。他の作品も読んでみたいです。縁を通じてサイン本でも手に入れようかしら。

ひょんな事から手入れた秘密のキットは、動物に意識を転送して思いのままに操れる極秘の物。サイボーグ猫に乗り移り覗き見たネタを元に強請を行っていたが、暗黒街の幹部に見つかり命と引き替えに働かされてしまう...。

登場人物がどれも魅力的で良い。シモーヌなんてまるで峰不二子。やっぱり相棒はこうでなきゃ。シモーヌを主人公にした作品もあるようだから次はこれを読むかな。

SFだから技術的には何でもありなんだけど、携帯端末に携帯電話を接続していたりする所なんて書いた当時は最先端かもしれないけど、既にホットスポットで無線LANの世の中だからなぁ。まぁ、あまりにも突飛なことを書いても読者に伝わらない可能性があるし...。難しいところだね。


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