つれづれなるままに... 2004年9月

姫野カオルコ「終業式」

2004年09月05日 (SUN) 21:47:26

恋愛小説なんだけど、文章すべてが手紙やメモのやりとりとなっている。だから、登場人物の説明もなく暫くは、高校生同士の交換ノートみたいのとか、授業中にかわされるメモだとかを読んでいく。年齢的にはどうやらオレよりも一回りくらい上の人達が主人公なんだけど、オレらも若い頃は手紙だったよなぁ。e-mailも携帯もなく、文通とかしたよなぁ。と、昔を懐かしめる小説である。高校生が恋愛の悩みを谷村新二とばんばんに手紙でだすんだよ。あれだよね。あのラジオ番組。

高校を卒業したら大学、短大、浪人と離ればなれになり、話がかみ合わなくなっていく仲良し4人組。そうなんだよね、わかるわかる。だんだん、手紙のやりとりの日付の間隔が空いていくんだよね。就職するともっと、かみ合わなくなっていく。それで、お互い惹かれているんだけど、なんとなく別の相手と結婚したりして。この辺になると、登場人物が入れ乱れてきて、読んでいてだらけてくる。途中までは面白かったんだけどねぇ。長すぎるな。まぁ、面白かったです。

4歳

2004年09月08日 (WED) 22:42:02

今日は次男の4歳の誕生日。いつものように長男・次男は幼稚園に行き、私は会社へ。妻も幼稚園の用事で何かとバタバタしていたようだ。なので、メインイベントは夕食。妻が次男の好きなメニューをかわいらしく盛りつけ、リクエストのレア・チーズケーキを作った。

皆でおめでとうを言い、夕食を食べる。ケーキが気になってか、長男・次男はアッという間に食べ終わる。親達も急いで食事を済ませ、ケーキのロウソクに火を付ける。ハッピーバースデイを歌い、次男がローソクの火を1本ずつ消す。チーズケーキ美味しくできていました。好みから言うと、ベイクドの方が良いんだけど。

プレゼントにするつもりでいた自転車を既に買い与えていたため、今回のプレゼントはちょっと簡単なモノ。コルクボードに木のプレートを釘で打ち付けいろいろ形が作れるおもちゃ。長男も一緒になって楽しんでいました。

4歳と言うと幼児でなく子どもだね。随分楽になったな。一部では長男よりしっかりしている所もあるし。3人兄弟の真ん中というのも、微妙なモノではあるが楽しくやっていきましょう。

三島由紀夫「盗賊」

2004年09月08日 (WED) 23:04:19

うーん、わからない。子爵って、日本の貴族? 働かなくても優雅な生活が出来る人達ってなぜ? こういう人達はこういう人達で集まって、有閑な生活をしていたのね。時代背景が飲み込めず話に乗れない。

エンディングの意味も分からなかったのだが、武田泰淳(「ひかりごけ」の作者だね)の解説を読んでから読みなおしたら少し分かった。でも、そんな風になるかなぁ。納得できないなぁ。武田泰淳はこのエンディングを「三島氏の全小説、戯曲を通じて、私の一番愛好する結末である」と書いている。うーん、そうなのかぁ。そんなに素晴らしく感じるのかぁ。

私の文章に対する能力が足りないのでしょう。良くわかりませんでした。

路駐

2004年09月11日 (SAT) 21:18:25

車の路上駐車は、迷惑です。で、だ。

路駐している車には、30cm以内であれば10円玉で傷を付けても罪にならない、ってのはどうだろう。自分の都合で路駐してるんだから、それくらいのリスクを負っても良いんでない。

沢木耕太郎「天涯 第一 鳥は舞い 光は流れ」

2004年09月11日 (SAT) 22:52:05

写真集。彼は写真家でないので、正直言って写真自体がどれほどのモノか分からない。でも、彼が行った先々で見たままの風景を撮っているので、彼の視点を共有できると言う点では面白いかな。

375ページ下段にある石畳のアップの写真が良いです。日本ではこんな年季の入った石畳なんて、見れないだろうからなぁ。

文庫でも出版されているが、写真集なのでやはりオリジナルで見たい。でも、3400円は高いので図書館で借りてきた。できれば、手元に置いておいて何かの折に眺められるといいんだろうな。

奥田英朗「ウランバーナの森」

2004年09月18日 (SAT) 21:46:58

奥田英朗のデビュー作。ファンタジーだと思うなオレは。マンガチックで面白かったです。

あのジョン・レノンが日本で過ごした4年間をモチーフに、思いっきり大胆に話を進めている。悪夢に悩まされているジョンが、便秘になった。便秘の治療のため近所の医者に行った帰り、死んだはずの人間にあってしまう。日本のお盆に、なぜか海外の死んだ人間まで帰ってくるんだよねぇ。

若い頃は死というものに無頓着だったが、子どもが産まれてから「恐怖に敏感になった。死への恐れとは生への執着から派生する」と言うことが書かれていて同感だ。無茶苦茶な人生を送ってきたジョンが、結婚し子どもをもったことによって、過去の忌まわしい事件を後悔し悩む。

デビュー作と言うこともあって、よく練られています。デビュー作ってのは、思い入れが強くって、ストーリーが練りに練ってあって良いよね。

寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」

2004年09月25日 (SAT) 21:00:56

多分初めての寺山修司。有名な一冊なんだけど、あんまりなぁピンとこなかった。

本には読むべき時期があり、平成の三十代半ばで読んでも駄目だな。昭和の十代で読んでいればまた違ったかも。田口ランディは昭和の十代で寺山と会い、感化されたんだろうな。

アカデミックパッケージ

2004年09月29日 (WED) 21:11:08

妻がPhotoshopを使いたいと言いだした。Photoshopは10万円もする高級品だ。そんなもの買えるわけがない。Photoshop Elementsなら、1万数千円。機能的にも十分だ。購入を検討したのだが、なんとアカデミックパッケージの対象者には、幼稚園児も含まれているのだ。

そんなわけで、我が家の長男はPhotoshop Elements 2.0の正規ユーザとなりました。値段も7千円程でした。アカデミックパッケージだと、サンプル画像が付いてこないようだけど、まぁそんなの無くてもね。

アプリの値段て、不思議。


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