つれづれなるままに... 2005年3月

風邪が一段落
2005年03月03日 (THU) 22:50:22

三男がまず風邪をひき、そのつぎ長男、オレとなり、次男。オレは、先週2日間会社を休んだ。それも、ようやく落ち着いたかな。やれやれ。

宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」
2005年03月05日 (SAT) 00:22:59

長編デビュー作とのことなんだけど、登場人物の元警察犬が喋るんだよ。いや、元警察犬の視点で作品が進むんだよ。前に財布が喋ってた事も、あったよなぁ。オレは、こう言うのあんまり好きではない。長編なので、いろいろ入り組んでいたりするのだが、あまり面白くなかったな。

田口ランディ「昨晩お会いしましょう」
2005年03月05日 (SAT) 21:11:58

短編集。エッチな話が四つと、沖縄のユタが一つ。「深く冷たい夜」は、なんだか内田春菊を読んでいるようだった。やられ女の話というか何というか。ユタ物の「ウタキ夜話」が、良かったな。ランディとか萬月が、ユタを書く理由はなんだろう。単なる偶然だろうか。沖縄に行けば、当たり前のようにユタにあえて、ウタキが存在するのだろうか。

村上龍「最後の家族」
2005年03月05日 (SAT) 21:12:42

引きこもりの長男、父親はリストラ寸前。現代日本の家族問題が良く書けていると思う。一つの事柄に対して、家族4人の視点それぞれで書かれている点も面白かった。ハッピーエンド過ぎる気もするが、面白かったです。村上龍にしては、あっさりとした内容。だけど、やっぱり村上龍はさすがだな。村上龍を避けてきた人にも読みやすいと思う。

それは違う
2005年03月05日 (SAT) 21:13:13

三男もようやく話せる言葉が増えてきた。しかし、まだまだなんだよなぁ。

三男が犬の縫いぐるみをひっくり返し、指さして一言「チンチン」。違うのだ、それはシッポなのだ。君には付いていないから教えてないかもしれないが、人間以外の動物にはシッポがあるのだよ。

生協から宅配で、食材が届いた。沢山の食べ物を見て嬉しそうな三男が、指さして「リンゴ、パン、まんま、まんま、まんま」。まだ、品名は分からなくても、食べ物と言うことはわかったんだね。

次男が数字の大きさを理解し始めた。長男が「僕のは100個だ」と言うと、次男は長男に負けじと大きな数字を言う「じゃあ、僕は万個だ、万個」。うーん、言いたいことは分かるけど「まんこ」とは言わないんだよ。まして、大声では言わないんだよ。「いちまんこ」と言ってください。

今度は三男
2005年03月09日 (WED) 22:04:29

三男が「てんかん」の疑いで、今日から入院。当然、妻が付き添い。次男の川崎病もそうだったが、原因不明。なぜなんだ、なんか呪われているのか?

祝!退院
2005年03月10日 (THU) 21:08:13

三男は「てんかん」ほど大変なものでなく、「良性乳児けいれん」らしいとのことで、退院して自宅で様子見。月曜日に再検査。月曜日の検査次第だが、大事でなくて良かった。

雫井修介「火の粉」
2005年03月10日 (THU) 22:20:56

初めての雫井修介。565ページ、分厚い文庫本。ジャンルとしては、サスペンスだな。

退官した裁判官の隣に、以前死刑を求刑されながらも無罪判決を与えた男が、引っ越してきた。その男は、人当たり良く元裁判官の家族に接し、人々の心を掴む。しかし、それと同時におかしな出来事も続く。その男が引っ越してきたのは偶然か。おかしな出来事との関係は...。

長さを感じさせず、グイグイ引っ張り読ませる。良くできていると思うけど、趣味じゃない。最後も、最良の終わり方だとは思うが、良い読後感では無い。ジャンル的に好みでないんだな、きっと。売れそうな作家だけど、あまり読まなくていいな。

花村萬月「風に舞う」
2005年03月11日 (FRI) 21:46:06

19歳のときにバンドブームのお陰もありロックバンドで成功した主人公は、売れる音楽を続けることに嫌気がさしバンドを解散。自分がやりたい音楽を探し、掃除夫のバイトで生活する日々...。作家志望の女とできちゃったり、新しいバンドのメンバといろいろあったり、まぁ青春小説だな。結構、好きな小説だ。「鬱」以前の作品だけど、それほどエンターテイメント寄りではないと思う。萬月自身がどう思っているかはわからないけど、良かったです。

萬月は音楽を語るときに、民族の血を持ち出す。農耕民族の日本人には、本当のブルースはできないとか。日本人のリズムは、ザクザク土を耕すリズムなんだそうだ。ふーん。

よしもとばなな「バナタイム」
2005年03月12日 (SAT) 20:57:15

「GINZA」2000年11月号から2002年10月号に連載されたエッセイを纏めたもの。結婚前から妊娠に掛かる波瀾万丈の頃のエッセイだ。なんか良くわからないんだけど、5年間同棲していた相手と別れ、知り合ったばかりの人と結婚が決まり落ち込んでいる。自分で決めた結婚だろうに、なんだかなぁ。しかも、6人もの占い師に「1999年に出会ったばかりの人と電撃結婚しますよ」と言われていたそうで、時期は少しずれたようだがその通りになった驚きと、6人もの占い師に会っていると言うのもビックリだ。普通、そんなに大勢の占い師に会うか? やっぱり、怪しいよなぁ。よしもとばなな。

時期的にフラダンスをやってたりするはずだけど、このエッセイには一言も出てこない。やっぱり、ターゲットによって内容を変えるんだね。表紙はもちろん、一章毎に原マスミの絵が出てくる。うーん、独特ですなぁ。

県立自然科学館の二足歩行ロボット
2005年03月13日 (SUN) 21:08:50

新潟県立自然科学館に今月から二足歩行ロボットが展示されるようになった。楽しみにしていた長男・次男を連れて、見に行ってきた。HONDAのASIMOを期待していったのに、レベルが劣る。期待はずれ。

早稲田大学の研究室で設計され、北九州の会社で作られたロボットは、まだ発展途上。これから、レベルを上げていくところ。サーカスの綱渡りの様に、転んだときのためにワイヤーが繋がっている。実際の動作も、前向きに2メートルくらい歩いただけで、あとは腕や手を動かしてお終い。最後は、人力で所定の位置に戻す始末。募集して付けられた名称は、「新歩(しんぽ)」。これからどんどんレベルを上げていきます、とアナウンスしていたのがピッタリくる名前だ。

新歩のウリは、膝を曲げずに歩けること、指が親指、人差し指中指、薬指小指の3セットで動かせるのでグー、チョキ、パーができること、何人かの来館者に操縦させることができること、の3点。

家に帰って、長男・次男とASIMOのサイトを見て興奮していたら、妻はノリについていけずつまらなそう。まぁ、ロボットって男の世界だよね。ASIMOのデビューは2000年なのに、あれだけの動作をしている。HONDAの技術が高いのか、こっちの技術が低すぎるのか。それとも、資本力かなぁ。

長男・次男にとっても、新歩の動きの少なさは期待はずれだったようだ。長男は操縦者を募集したときのジャンケンで1回は勝ったのに選ばれなくて残念がってもいたな。科学館には、何回も行くと思うので、今後に期待しましょう。

横山秀夫「陰の季節」
2005年03月13日 (SUN) 21:21:01

初めての横山秀夫。ミステリーかな。第5回松本清張賞受賞作を含む、連作集。

警察物なんだけど、普通の捜査とかする刑事は殆ど出てこない。警察内部の人事とか秘書課とかが舞台になる。そして、必ずしも解決(犯人が捕まる)するわけではない。今までない無いタイプの小説だ。警察も所詮は企業というべきか、世間を気にするのは一般企業以上というか、そういったところから話が始まる。まあまあ、面白かったな。機会があれば他の作品も読んでみたい。

祝!!卒園
2005年03月19日 (SAT) 20:55:23

今日は長男の卒園式。次男は同じ幼稚園だし、当然妻は出席、オレも三男を抱っこしながら参加。家族総出だ。

園長先生から卒園証書を頂く時に、一人一人にコメントがある。卒園生が11人という小さな幼稚園なので、人数が少ない分、園長先生も一人一人をしっかり見ている。「ひとはひと、ボクはボク、と言うのを貫きましたね。でも、3年の間にみんなと一緒に遊ぶと言うことも覚えました。これから、先生とっても楽しみなんです。みんなが同じ考えじゃなくて、そう言うひとが出ていくことはとっても良いことなんですよ。どうかそれを、大切に育ててください。」うんうん、ノビノビとした幼稚園で過ごしたかいがあったというものだ。長男の個性を潰さず温かく見守ってもらえた。

卒園しても、同じ建物で教会の日曜学校はあるし、次男はこれからも通うしで、お別れの寂しさはない。楽しい卒園式でした。先生方にたくさん迷惑を掛けたかもしれないけど、この幼稚園で3年を過ごし、長男にとっては素晴らしいものになったと思います。感謝。

見つけた
2005年03月19日 (SAT) 21:05:31

4年前に手放した愛車が、わりと近所にあるのを見つけた。ロールバーの付いたMR2なんて滅多にないので、おっと思って近づいてみたら、シートもステアリングも手放したときのまま。まだ、動いていたんだ。会社の駐車場のようなので、通勤に使っているのかな。

92年式だから、もうじき13年か。今のオーナーはいつまで乗るんだろう。手放すときは、一声かけて貰おうかな...。

遠藤ケイ「日本の知恵」
2005年03月20日 (SUN) 20:40:54

古くから使われてきた日本の道具をイラストと文章で紹介した物。四身笊、和傘、鰹節削り、風呂敷、カンジキ、炭、鉄瓶、草履、握り鋏、茶筒、楊枝、肥後守、お櫃、箸、鞴、などなど48点。大量生産に向かず、勤勉な日本人だからこそ作り続けられた、道具達。その殆どは、目的だけは同じだが質において数段劣る、大量生産品に取って代わられている。うん、面白かったです。

タイヤ交換完了
2005年03月21日 (MON) 20:48:48

今日は天気が良く、雲一つ無い。気温もまあまあ。車のタイヤを、夏タイヤに戻す。タイヤの空気圧が低いので入れる必要があるのだが、昨日スタンドで給油したばかり。手持ちのコンプレッサーで、騒音をまき散らしながら、空気入れを済ませる。

タイヤ交換をしているあいだ、子ども達は砂場で遊んだり、周りをウロウロしたり。三男は、外した冬タイヤに砂をかけてるし、あーぁ。

リサイクル法を前に
2005年03月26日 (SAT) 21:54:40

今日は今月の不燃ゴミの日。来月からリサイクル法により、パソコンの廃棄にお金が掛かるようになる。それを前に、ずっとしまわれていたQuadra 610を捨てる。ゴミ捨て場には、NECのPC-98とか捨ててあったなぁ。

Quadra 610は、妻が学生の時に買ったMacなので、結構古い。子どもに遊ばせるならばCPUが遅くても良いのだが、いかんせんネットワークに繋がらないのが痛い。この頃はまだ、Ethernetが当たり前でなかったんだよね。

よしもとばなな 「発見」
2005年03月27日 (SUN) 20:57:23

幻冬舎の「星星峡」(何だこれ?)に掲載された、「発見」をテーマとする29人によるエッセイアンソロジー。

それほど面白い本ではなかったが、篠田節子「ナイフをめぐる文化度」が良かったかな。「生きる基本は、自分の手を動かして必要な物を作り上げ、自己管理していくことだ」と書いていて、ナイフを使えない日本人を憂えてる。オレは鉛筆をナイフで削れるし、ポケットナイフも日常的に持ち歩いている。最近考えているのが、息子達が幾つになったら、肥後守のような刃物を渡そうかということだ。長男が春から小学生なんだけど、どうかなぁ。あの性格だと、まだ早いかなぁ。


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