つれづれなるままに... 2005年4月

村上龍「昭和歌謡大全集」
2005年04月02日 (SAT) 20:41:51

なんだかなぁー。ものすごく突拍子もない小説だ。各章のタイトルが懐メロなので、間違いではないのだがストーリーと題名が釣り合っていない。

世間から相手にされない無気力な若者グループと幸せでない人生を送っているおばさんグループの殺し合い。壮絶なエンディング。

こんなへんてこなストーリーを、読ませてしまう村上龍の文章。なんだろうなぁ、不思議だ。

田口ランディ「ほつれとむすぼれ」
2005年04月03日 (SUN) 21:01:07

ランディのメールマガジンに書かれたコラムの寄せ集め。相変わらず、正直に、わからないことをわからないとずるずる書いている。

2003年ころに書かれた物なので、イラクの戦争の事とか書いてある。その中で、Webのリンク先を見に行ったらイラクで死んだり負傷した人達のリアルな画像がならべてあって、それらを見ていたら「踏ん張る」感じになったと書いてある。感受性が傷つかないように踏ん張るというのだ。そして、リンクを張った人に小さな怒りを感じるというのだ。見てみたいけど、知りたくなかった真実を目の当たりにさせられて、自分を守るために怒りを感じると書いている。その自分自身の感情を歪んでいると書いている。言いたいことが凄く良くわかる。戦争で悲惨な殺し合いがあったのは、事実だ。そして、同じ時代に自分は日本に住んでいる。関係ないといえば関係ないかもしれない。しかし、戦争が良いものだとは思っていない。自分に戦争を止められたか、止める努力をしたかというと、何もしていない。自分自身だけのことでなく、親となったからには、自分の子どもが戦争に巻き込まれることも考えてしまう。これは、辛い。自分の感情ならコントロールできるかもしれないが、自分の子どもに降りかかる災難を考えると冷静でいられない。

気になった言葉:黒人歌手のニーナ・シモン、アレクセイと泉、霊障、写真家の川内倫子

最近のSPAM
2005年04月04日 (MON) 22:52:00

今年になってからSPAMメールの件名に「未承諾広告※」が付かなくなってきている。3月に受信したメールなんて殆ど付いていない。平成14年から法律で「件名の最初に未承諾広告※」を記載することになっていて、しばらくは守られていたのだがどういう事だろう。法律が解除されたとは思えないのに。

祝!!入学
2005年04月06日 (WED) 20:48:34

今日は長男の小学校入学式。天気は快晴。仕事を休んで家族全員で参加。と言っても、オレは三男の子守りがメインで、入学式付き添いは妻の仕事。近所の小学校なので歩いて行く。新入学児は、78人。小さめの小学校だね。体育館に巨大なヒーターが2機置かれていてビックリ。小学校の体育館なんて寒いもんだと思っていたのに最近は違うんだね。入学式自体は、まぁこんなもんかなと言う程度。途中で三男が飽きてしまって、泣き始めたのでオレと次男三男は途中退場。

式のあと、長男と妻は教室で話を聞いているんだけど、オレと次男三男は廊下や玄関の辺りをウロウロ。11時過ぎ、特に問題もなく小学校初日は完了。皆で歩いて帰る。次男三男は、おつき合いご苦労さん。

一旦家で着替えて、昼食をとりにレストランへ。近くの海岸にある一風変わったところ。最近の三男は食事が待ちきれなくて、しかも食べたあとも切り上げられない。今日もそのパターンで、食事が来るまで愚図る泣く。2階の座敷が貸し切り状態なのがせめてもの救いか。食べ終わっても、もっと食べたいと愚図る泣く。食事は美味しかったけど、泣く三男をあやしたりしていて、落ち着けなかったなぁ。まぁ、しようがないか。

夕方、長男はさっそく近所に住んでいる同じ新一年生と公園で遊ぶ。小学生ともなると、自分の世界が広がるだろうなぁ。うんうん。

三男が入学するまであと5年か、まだまだ長いな。

よしもとばなな「日々の考え」
2005年04月09日 (SAT) 21:23:51

リトルモアに連載されていたエッセイと自選選集をネタにしたインタビュー。結婚前から出産までのエッセイ。エッセイはそれなりに面白いけど、インタビューはイマイチ。やっぱり、変な人です。

気になった言葉:たかのてるこ「ガンジス河でバタフライ」、安田隆「波動干渉と波動共鳴」、リトル・モア竹井社長、カスタネダ

自転車は15mmのようだ
2005年04月09日 (SAT) 22:03:18

先日、次男の自転車から補助輪を外した。まだ、歩くばかりでペダルを漕ぐところまではできていないが、長男の時よりもスムーズにできるようになるだろう。長男より次男の方が、運動神経が良いのだ。

外した補助輪の代わりに、スタンドが必要になる。そこで、ホームセンターで汎用品のスタンドを買ってきて取り付けようとすると、持っているレンチではサイズが合わない。車をいじる為に安物ではあるが工具は少々持っている。車は14mmと17mmがあれば簡単なことはできたのだが、子どもの自転車では15mmが必要だった。

そう言えば、長男の時も合わなくて、15mmのソケットだけ買いに走ったのだった。しかし、次男の自転車はボルトが長く普通のソケットではとどかない、ディープタイプが必要だ。しかたなく、再度ホームセンターへ行き、15mmのコンビネーションレンチを買ってくる。15mmのソケットを2種類揃えるよりも、こっちの方が使いでがあるからね。工具さえ揃えば、付けるのは簡単。無事に作業は完了しました。

次男の自転車のサドルを調整するボルトは13mmだった。13とか15mmって、安物の工具セットには入っていないよ。なんだかなぁ。

たかのてるこ「ガンジス河でバタフライ」
2005年04月16日 (SAT) 21:51:34

スゴイ人になるために海外へ飛びだした女子大生の旅行記。アジア編とインド編。面白かった。面白いエピソードが多いせいもあるけど、文章もちゃんと書けている。自称小心者だそうだが、ワイルドな旅だ。まさに行き当たりばったり。初の海外旅行が一人で香港・シンガポールの放浪だからなぁ。関西人というのが良いのかな。人目を気にせず喋り続ける香港のおばちゃんを見て、「香港と関西は似たもの同士だったんだ」と思うなんて。表紙も凄いぞ、泥水の中でバタフライしているからなぁ。本当にガンジス河で泳いだんだな。

その後、25カ国を旅したそうだが、本になっているのかな。読みたいな。

7人の新潟の写真家たち
2005年04月16日 (SAT) 22:04:41

新潟県立万代美術館に「7人の新潟の写真家たち」を見に行った。新潟に縁のある岡田紅陽、蕪木研爾、牛腸茂雄、近藤福雄、堺時雄、濱谷浩、渡辺義雄の7人。岡田紅陽の富士山の写真は、新1000円札にも使われてます。渡辺義雄は、建築写真の第一人者で東京都写真美術館の初代館長だそうです。

久しぶりに沢山のモノクロ写真を見たな。写真自体は、うーん、どうなんでしょ。良くわかりませんでした。入場料300円は安くて良いぞ。こういうのは、安く手軽に見れると良いね。

花見
2005年04月17日 (SUN) 20:20:44

新潟市の桜もようやく咲いた。まだ満開ではないが、次の週末では盛りが終わっていそうなので、今日が花見だ。花見は寒いので、温かい物でも食べながらってのが理想だ。しかし、ぐずり気味の三男と風邪気味の長男のことを考えて、手っ取り早く済ませることにする。おにぎりとお茶と熱湯を持って出発。途中、スーパーに寄りお総菜とカップ味噌汁とおやつを購入する。鳥屋野潟公園に着くと、駐車場は混雑している。やっぱり、みんな考えることは一緒だね。ちょっと曇っているし風もあるけど、今日しかないよ。

場所取りをしたら、遊具でひと遊びと思っていたけど、三男が昼食を待ちきれない。まぁ、周りは楽しそうに飲み食いしている人達だらけだからね。我が家も、弁当を広げる。寒いから味噌汁がうまい。来年は三男も落ち着いているだろうから、炭火でなにかできるかなぁ。弁当が終わると、妻のリクエストがあり、小さい方の鳥屋野潟公園へ移動する。こちらも駐車場は一杯だ。こっちの桜の方がどっしりしているし、満開に近いな、見応えがある。桜並木の下をのんびり歩き、お花見終了。家に帰って、三男はお昼寝。

畑正憲「ムツゴロウの雑食日記」
2005年04月20日 (WED) 21:47:54

たぶん初めての畑正憲。1970年代半ばに「週刊読売」に連載した食にまつわるエッセイを纏めたもの。結構、古いね。

本当に雑食です。北海道に住んでいるので、旬の旨いものも食べているんだけど、シマウマの生肉だとかコウモリの直腸だとかドブネズミだとか、変わった物も食べてます。歯が悪い、胃を切ったとか言いながら、よく食べてます。文章も面白いね。他の作品も読んでみようかな。

1年間無人島で暮らした時のことを振り返り、「北の無人島は、食物に関しては南のものより豊かだと思う」と書いている。季節のけじめがはっきりしているので、植物や魚に旬がある。そして、気温が低いので腐らないのが良いそうだ。なるほどねぇ、寒さ対策さえしっかりしていればそうかもな。ちょっと、意外だった。

沢木耕太郎「ハチヤさんの旅」
2005年04月23日 (SAT) 21:08:58

「かがくのとも」小学生版の「たくさんのふしぎ」1987年5月号が、この本である。なぜに沢木耕太郎なのかとは思うが、ファンとしては読んでおかなくちゃと思い、図書館で借りてきました。

小学生向けなので、ひらがなが多い。でも、文章はやっぱり沢木耕太郎だな。蜂蜜を採取する養蜂家のドキュメンタリー。養蜂家のなかでも、蜜のとれる花を求めて日本中を旅する転地養蜂なので、「旅」なんだね。春に鹿児島県祁答院でレンゲの蜜をとると、長野県松本市と秋田県小坂町でアカシアの蜜をとり、夏から秋にかけて北海道でクローバーとシナの蜜をとる。

蜂という自然の生き物を使い、自然の花から蜜を集める。なかなか思い通りにならない仕事だと思うが、こういう職業もあるんだなぁ。

あおたけ「だから、ウィンドウズにするからじゃん」
2005年04月27日 (WED) 21:08:52

タイトルに惹かれて。

OSが落ちる・固まる、起動するのに時間が掛かる、MS-Officeが異常終了する、ウイルスに感染しやすいなど、ウィンドウズを使っていると日常的なことをいろいろと。作者は、UNIX系OSをPCで使っている。だからUNIX系OSと比較されたら、ここで指摘されていることはMacにも言えることが多いんだけどね。

作者は、ウィンドウズ・ユーザからパソコンマニアとして、いろいろ質問されることが多いそうだ。で、ウィンドウズなんて詳しくなりたくないのに、調べて回答しているうちに「だから、ウィンドウズにするからじゃん」という言葉が出てくる。このなかで、「もっと、自分で調べろ」と言う記述がある。パソコン初心者は、みんなが使っているからと言う理由でウィンドウズを選択することが多いだろう。これは、わからなければ聞けばよい、という考えがあるからだろうな。インターネットができるパソコンなんだから、自分で調べれば良いんだよなぁ。オレなんて、まわりにMacユーザがいないから、自分で調べるもんなぁ。あ、これは消極的理由か。

この本を読んでいたら、UNIX系OS使ってみたくなったなぁ。OS Xで、できるんだからさぁ。

補助輪外し完了
2005年04月27日 (WED) 21:09:17

次男が補助輪無し自転車に乗れるようになった。補助輪を外してから3週間ほどだ。よその子は知らんが、長男と比べたら、ものすごく早い。しかも、殆ど自力だ。親の手を煩わせることなく、ぱったらぱったらやっているうちに乗れるようになった。

もともと長男は体を動かすことが苦手だし、次男は運動神経が良い。それに、次男は他の人のすることをよく見ている。それに引き替え、長男は自分のしたいことに一生懸命で、人のことなんか見ていない。自転車も、次男の自転車の方が小振りで、とり回しが良いだろうし。いろいろ条件はあるだろうが、次男は早かったなぁ。えらい、えらい。

佐藤賢一「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」
2005年04月30日 (SAT) 21:37:57

歴史上の人物を取り上げた短編集。「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」は、文字通りジャンヌ・ダルクの話だ。ジャンヌの生まれた地方では、母方の性「ロメ」を名乗る習慣があったが、よその地方では父方の性「ダルク」を名乗るところが多いので、よその人間に名乗るときは両方並べて「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」と言ったそうだ。ジャンヌ・ダルクはベッソンの映画を見てから興味ある存在だったので、面白かった。

歴史に興味のないオレでも、面白く読めました。まぁ、内容が軽いのかな。

馳星周「漂流街」
2005年04月30日 (SAT) 21:38:30

相変わらず何の救いもないクライム・ノベル。上下2段454ページというボリュームも、主人公が単純な日本人でないところも、最後にはみんな死んでしまうこところも、きっちりいつも通りです。スピード感があって、引き込まれるよね。良かったです。

日系ブラジル3世の主人公は、日本からブラジルに移民してきた爺さんに厳しく育てられ、幾つも心に傷を持っている。爺さんの反対を押し切り、日本に来た主人公はホテトルの用心棒をしながら暮らしている。日本人ヤクザと中国人の麻薬取引の話を聞いてから、その大金を横取りすることに取り憑かれ、なにか事を起こすたびに不幸が不幸を呼ぶ。ますます自分の首が絞まり、大金が必要なる。大金強奪のメンバが、あてにできないながらも、一人では手に負えない。あせり、不安を募らせながらも、金を奪うしかない。凄いスピードで坂道を下っていく。幾つもの死体を作りながら。

出稼ぎ外国人みたいな方が、ハングリー精神があって物語になりやすいのかな。ちょっと前だと「野獣死すべし」とか「蘇る金狼」ってな、感じかな。

散策
2005年04月30日 (SAT) 21:52:47

昨年山菜を採った山へ、長男・次男と行ってきた。全コースを歩いて一周するのは時間が掛かるので、途中でUターンして1時間半ほどの散歩。一応、山菜採りが目的。でも、別に山菜山でもないし、人通りがない道というわけでもないので、採れるのはほんの一寸。タラの芽一つと、ゼンマイ・ワラビを一握り、あとは長男・次男が採ったツクシ。

長男・次男は、カエルを見つけたり、トカゲを見つけたりして楽しそう。大きめのハチに遭遇し、みんなでしゃがみ込んでやり過ごしたり。風で桜の花びらがひらひら降ってきて、それもキレイだ。散歩は楽しい。

タラの芽とツクシは、さっと湯がいて夕食のお浸しに。ゼンマイ・ワラビは、あく抜き中、明日食べましょう。


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