つれづれなるままに... 2005年6月

岡本敏子「芸術は爆発だ!」

2005年06月01日 (WED) 21:36:07

「芸術は爆発だ!」で有名な岡本太郎の言葉を、秘書であり養女である敏子が解説したもの。岡本太郎に思い入れは無いのだが、何となく。

すっごい、独創的。で、頭が良いんだよね。一芸に秀でる人ってのは、全体的に出来が良いんだよな。岡本一平・かの子を両親とし、お金にも困らないから何年も留学してられるんだよな。ちょっと前の日本の作家なんて、家柄が良いから働く必要がなくて、それでいて高等教育を受けていて、人によっては字も満足に読めない時代なのに、己の精神を原稿用紙にぶつける。現代の職業作家はなぁ。どうなんだろう。閑話休題。

「芸術は爆発だ!」について、「音もなく、宇宙に向かって精神が、いのちがぱあっとひらく。無条件に、それが爆発だ」だそうです。そして、「なんだ、これは!」というのが、本物の芸術だそうです。こう言うのを、形にすると、太陽の塔とかになるんだな。なるほど。

田口ランディ「オカルト」

2005年06月01日 (WED) 21:48:09

エッセイのような、短編集のような。数ページの話や詩が35編。タイトル通り、オカルトっちくなものから、日常の疑問まで。まぁ、ランディ好きには面白いかな。

どれか一つと言われれば、「数字の謎」。単純にこじつけだと思うけどね。

iCab 3.0 Beta 278

2005年06月01日 (WED) 21:53:30

今日リリースされたバージョンは、278。頑張ってますね。

よしもとばなな「High and dry (はつ恋)」

2005年06月03日 (FRI) 22:14:04

もー、言うことないね。最高!! オレの神様は、さすがだよ。やってくれるね。

よくわからんが、妖精が出てきたり、野良猫の死に際に光を見ちゃったり、ファンタジー?オカルト? いやいや、そんなことはどうでも良くて、もーばなならしさ全開。14歳の女の子の初恋は、20代後半の芸術家。で、この初恋がとりあえず実るんだわ。ロリっぽくなく。例によって、主人公の女の子は家庭環境が普通じゃないし。相手の男も、母親に捨てられたトラウマを持っているし。しかも、いつもながら終わり方が良いんだよね。

表紙とか挿し絵が、山西ゲンイチと言うのだが、これはちょっと。30代半ばのおじさんが喜んで読む本の雰囲気じゃないな。ひょっとして、この本って中高生向け?

iCab 3.0 Beta release !!

2005年06月07日 (TUE) 23:47:07

ようやく、Beta版がリリースされました。以前ほどの表示速度が出ていない気がしますが、まぁこんなもんかな。アプリ起動は素早いし。Beta 278になってから、落ちることもなくなったし。

でも、まだBeta版。正式版は、いつなんだろう???

デイヴィッド・アーモンド「肩胛骨は翼のなごり」

2005年06月08日 (WED) 23:26:49

カーネギー賞・ウィットブレッド賞受賞作とのことで、児童小説らしいのだが、大人が読んでも十分面白い。対象年齢は幾つなんだろうか。表紙は、子ども向けとは思えないけどなぁ。

古ぼけた家に家族で引っ越してきた少年は、今にも崩れそうなガレージで妙な生き物を見つける。隣に住んでいる、変わった少女とその生き物を助け出した。その生き物は、人間の姿形をしているがねずみなどの動物を食べ、肩の辺りに妙な膨らみがある。その生き物とは...。

隣に住んでいる少女は、学校には通っていない。ウィリアム・ブレイクに感化されているからだ。ウィリアム・ブレイク曰く「喜ぶために生まれた鳥が 籠に閉じこめられて、どうして歌うことができるというのか?」だって。学校ってのは、集団生活を学ぶために必要だと思うけどねオレは。主人公は幾つなんだろう。日本で言うと小学校高学年くらいだろうか。読み落としたのか、分からなかったな。

小説のなかでは「肩胛骨は翼のなごり」ってのを、大勢が知っているようだけど、これはお国柄かな。日本ではメジャーな考え方じゃないよな。原題は「Skeling」といって、その生き物の名前なんだけど、この邦題はいい味だしていると思うな。

久しぶりのキャンプ

2005年06月12日 (SUN) 23:15:10

アウトドアショップ主催のキャンプイベントに参加してきた。こう言うのは、初めてだ。基本的には、15時からのビーチクリーン&宝探しと19時からの大バーべQ大会以外はフリーなんだけど、いくつかイベントがあって角田山(標高481m)トレッキングに長男と参加もした。

土曜日、天気予報は曇りのち雨なんだけど、雨と言っても1〜2mm程度らしいので何とかなるだろうと出発。車で30分くらいのキャンプ場にあと少しのところで雨がぱらつく。迷いながらも集合場所に行くと参加者はほぼ揃っている。小学生くらいの子供もいるので、参加することにする。すでにテントを張っている人達もいるが、妻と次男・三男は一旦帰宅して出直しだ。ショップの人の車に分乗して、登山口まで行く。そこから頂上を越えてキャンプ場まで降りてくるコース。4時間くらいだそうだ。長男にとっては初めての登山だ。途中、雨がぱらついた事もあったけど、大体が林の中なので雨にあたることはない。雨にあたることがないのは良いのだが、景色は殆ど見えなくてつまらない。参加者20名くらいに主催者側6名がサポートしてくれるので、長男連れでも安心だ。いざとなったら背負ってくれると言うし! 途中休憩しながら1時間半ほどで頂上に着く。長男はちょっとばててたけど楽しそう。持参したお握りでお昼ご飯。ショップから、お土産としてコロンビアの折り畳み座布団を頂いたので早速使う。まぁ、無いよりましだな。記念撮影をしてから下山。灯台コースを行く。結構なガレ場だ。途中途中長男に手を貸しながら下る。長男は、サポートのお兄さんと楽しくお喋りしたり、大きな葉っぱを採ったり、楽しく一番後ろをマイペースで歩く。その為か全体の到着は遅れ15時を過ぎてしまい、ビーチクリーンの開始時刻は16時近かったです。

妻と子ども達がビーチクリーン&宝探しに行っているあいだに、オレはテント設営。最近は慣れたもんだ。タープも一人で張れる。宝探しの宝は、砂に埋められた防水煙草ケースに入った抽選番号カード。19時からの大バーべQ大会前にこの抽選カードで、抽選会があるのだ。結局、我が家は誰も宝を見つけられなかったが、主催者が見つからなかった人達に抽選カードを配ってくれたそうだ。なんだと言うか、ありがたいと言うか。お陰で我が家は抽選カードが5枚でした。その後は、スノーピークの人によるタープの張り方講習会とか、ロープワーク講習会とか為になる話を聞いた。それから、テントサイトでのんびり過ごすが、お腹が減ってくる。大バーべQ大会まで待ちきれないので、夕食の準備を始める。今日は炭火で鉄板焼き。肉、野菜、焼きそば、炒飯を次々に作る。だけど、油を忘れて、主催者に借りたりしてました。ははは。子供達が満足するまで食べ、大人が少しつまんだ頃、抽選会開始。長男・次男は、自分のカードを握りしめ最前列に並ぶ。オレは三男を抱っこしながら、フリーの発泡酒で一休み。妻が3枚のカードを持つ。いろいろな景品がプレゼントされる。我が家は、まずオレのカードでバーバリアンのメンズラガーシャツが当たる。サイズはちょうど良いのだが、横縞はなぁあんまり着ないんだけどなぁ、折角なので着たいと思います。次に長男にキャンドルライト。結構しょぼいが、長男はこういう抽選が大好きなので大喜び、良かったね。次に妻がトートとレディスTシャツとメンズ靴下のセット。ありがたく、使わせて頂きます。次男はどうかなぁと思っていたら、良さげなデイパック。よかった。長男だけだと、次男が可哀想だからな。我が家の残り一枚は、先ほどと同じトートバック。やった、外れなしだ。でも、最後の大物には、届かなかったなぁ。大物は、折り畳み自転車とかテントとかあったんだよね。途中からパラパラ雨が降り出した、我が家は頂くものは頂いたので、テントに戻る。雨が止む気配は無いし、時間もほどほどなので、妻と三男は帰宅する。三男は夜泣きがあるし体調もイマイチなのだ。長男のキャンドルライトを灯し、夕食の残りをちょっと食べて、就寝。オレもちょっとだけ後片づけをして、寝袋へ入る。まだ20時過ぎだけど今日は疲れた。本当ならば、これからバーベキュー大会なんだけど、天気も悪いし、ヘトヘトだし不参加。でも、雨音が激しくて寝付けない。ふっと気がつくと雨音が止んでいる。時計を見ると23時前だ。少しは寝たのかな。お腹が空いていたので、お湯を沸かしカップラーメンを食べる。子供が一緒だと、子供に食べさせるを優先してしまって、自分が食べるのは疎かになるんだよね。腹も満ち、ぐっすりと寝る。

そのはずが5時半頃、明るさと長男のおしっこの声で目が覚める。長男に一人でおしっこをさせ、再び寝ようとするが、次男も目を覚まし眠れない。仕方がない、6時頃から行動開始だ。着替えて歯を磨く。再び炭を起こし、朝食の準備。炭を起こすに時間が掛かるが、気を使う三男がいるわけでもなし、のんびり三人で飲み物を飲みながらパタパタ炭を扇ぐ。炭火でソーセージを焼きパンを温め食べる。シメはヨーグルト。トイレを済ませると、あとは何をするわけでもない。のんびり片づけを始めたら、妻と三男が到着する。参加者全員で集合写真を撮るとイベント終了。まだ残っていても良いのだが、我が家は帰る。近場だし短い時間だったけど、楽しいキャンプでした。雨も夜以外は、それほど邪魔にならなかったし。長男にとっての初登山は有意義なものだったでしょう。

ヤケヤスデ

2005年06月12日 (SUN) 23:15:44

夕方、夕食が待ち遠しい三男をだっこして外に出る。家の前の木製の柵を見ると、2cmくらいのムカデみたいな虫が30匹くらいいる。数が数なので気持ち悪い。アブラムシ用の殺虫剤があったので、スプレーすると効くようだ。片っ端からスプレーする。でも、なんだかきりがない。

ネットで調べると、ヤケヤスデのようだ。新興住宅地の1,2年目で、湿気が多いと大量発生するそうだ。まさに条件ピッタシ。気持ち悪いけど大して害は無いようだ。湿気が減って地中から出てくるのが落ち着くのを待つしか無いみたい。でも、ガムテープを張るとツルツルしてそれ以上登れないそうなので、コンクリートの壁にガムテープを貼り、明日の朝を待つことにする。ふー、ヤレヤレ。

角田浜キャンプ場

2005年06月15日 (WED) 22:20:06

先日利用した角田浜キャンプ場は、海水浴場に隣接する松林の中のキャンプ場。区画は仕切られていないので、広くも使える。入り口付近に水場と、温水シャワーがある。細長い敷地なので、あんまり奥にいくと水場が遠い。うす暗い汲み取り便所が2箇所。これで、大人一人1,000円は高いだろう。海水浴客をあてにした、観光地料金だな。我が家からは、車で30分程と近いのは良い。

手塚治虫「手塚治虫小説集」

2005年06月22日 (WED) 21:41:35

手塚治虫の書いた小説やシナリオの寄せ集め。手塚作品をなにも小説で読まなくても良いかな。

最後に差別用語の使用について、言い訳している。ちょっと前は、差別用語なんてうるさくなかったから、あらゆる作家が使っていたと思うけどねぇ。故人の作品を勝手に変更するわけにいかないからそのまま載せています、と断ってある。その時代、その時代で、モラルの線引きは異なるわけだから、いちいち断らなくても良いと思うけどなぁ。こういう言い訳しておかなければいけない今の時代は、何かずれていないか。

天童荒太「あふれた愛」

2005年06月22日 (WED) 21:42:09

短編集。どれも確かに愛があるんだけど、痛々しい。

「とりあえず愛」は、妻が育児ノイローゼになってしまった男の話で、リアルだ。我が家も核家族で子どもを育てているので、良くわかる。うちはここまで酷くならなかったけどね。

天童荒太は、やっぱり重い。読むのがきつい。

鈴木いづみ「鈴木いづみセカンド・コレクション1 短編小説集 ペリカンホテル」

2005年06月25日 (SAT) 21:54:55

いつものように、ヴィレッジ・ヴァンガードで購入。やっぱり、最近揃っていない。ムムム。

短編集。まぁ、どれも、それなりに。

解説を高橋源一郎が書いているのだが、そこで「鈴木いづみの書こうとしたものが、岡崎京子や金原ひとみに引き継がれている」だそうだ。うーん、なるほど、岡崎京子は殆ど読んだことないが、金原ひとみとの共通性は分かる気がする。また、「鈴木いづみの作品は一つのことを繰り返し我々に伝えようとしている」と書いている。それは、「わたしは、抑圧され続けて、ついに自分が何なのかわからなくなってしまった母親の元を離れて、自由な世界に飛びだしたの。そしたら、どうでしょう。そこにいたのは、バカな男ばかりだったの!」だって。引用ばっかりだが、すごくまとを得ていると思う。オレにこんな分析はできないが、さすがだ高橋源一郎。皆さん、こんな鈴木いづみを如何ですか?

進歩したか?

2005年06月26日 (SUN) 20:58:13

息子3人と県立自然科学館に行って来た。目当ては、二足歩行ロボット「新歩」の進歩ぶり。9時半の開館とともに入館したのに、新歩が動くのは11時から、なぁんだまだまだじゃん。それまでは、馴染みの展示物を見たり、屋外でソーラーカーに乗ったり、液体窒素の実験を見学したり。液体窒素での実験では、あの有名な「バナナで釘打ち」が見れました。結構長い時間(数分?)液体窒素の中にバナナを入れていて、カチンカチンに凍らせて金槌代わり。あと、ゴムボールを凍らせて、床に落として破裂させたり。本物が見られて良かったです。

11時になりロボットの会場に行くが、まだ時間が掛かると言われ、一旦解散させられる。なんだかなぁ、もう。数分後、館内放送があり、再度ロボット会場へ行く。こんなにすぐに準備できるなら、解散させるなよ、まったく。今日の「新歩」は、前進の他、後退ができました。後退は、初めて見たな。ちょっとだけ進歩かな。以前のようにロボットの操縦を会場から募る。なんと、長男はジャンケンに勝ち、選ばれた! 操縦席に座り言われるままにアームを操作して、ガッツポーズをとったり、Vサインをだしたり、長男は楽しそう。何分もないが、長男は嬉しかったようだ。

新歩は、もう少ししたら、佐渡おけさが踊れるようになるそうだ。でも、そんなことより、もっと自然に歩き回って欲しいなぁ。

誕生日

2005年06月30日 (THU) 21:08:49

今日は三男の誕生日。ようやく2歳。まだまだ、手が掛かる。薬は飲み続けているけど、まぁ元気。


(C) Copyright 2005 Yokoya. All rights reserved.