つれづれなるままに... 2005年9月

花村萬月「父の文章教室」
2005年09月05日 (MON) 23:43:48

花村萬月が実の父から受けた驚異の英才教育を振り返った自伝。

凄く良かった。もっと、父に対する恨みがましい、悲惨な日々が書かれているのかと思っていたのだが、実際は違った。これは、早くして死に別れた父へのラブレターだ。無茶な教育を受けながらも、父からの愛情を感じ、それを覚えている。この本は、文章の書き方なんかでなく、親として子供への接し方が書いてあると思う。後日、また読みなおしたい。

萬月が小学1年生のとき、父親から旧字体の岩波文庫を渡され、音読させられる。読めない漢字ばかりだが、読んでいる振りをし感想を述べる。そうしないと殴られる。必死になって、理解しようともしたんだろうけど、父のそれなりのフォローがあったんだろうな。この父は、やはり頭が良いんだよ。数カ国語が話せて、美術・音楽を嗜み、働きもせずプラプラしてる。一昔前のいいとこの放蕩息子だったんだな。そういえば、沢木耕太郎の父親も教養があり、働きもせずプラプラしてたんじゃなかったかな。

知能は遺伝的要因で80%、環境要因で20%が決定される、みたいなことが書かれています。ほんと、これは実感できるなぁ。親の職業と、子どもの頭のできって、関係あると思うもん。「努力とは敗者の免罪符だ」とも、書いています。うーん、実にシビアだ。だけど、萬月にはそれが言えるんだな。

萬月は中学も満足にでていないと言っていたが、学校なんかに劣らない(偏っていたかもしれないが)教育を受け、それなりの才能を持ち、人知れず自分を磨いたために今の流行作家の地位があるんだな。最近は長編が多いので避けていたけど、また読んでみよう。

誕生日
2005年09月08日 (THU) 23:48:18

今日は、次男5歳の誕生日。誕生日と言っても、平日だし、学校とか幼稚園とか行くところがあるので、イベントの中心は夕食になる。オレも早めに帰宅し、家族でお祝いの夕食。今日のメニューは次男のリクエストにより、ハンバーガーとフライドポテトとクリームシチュー。当然、全て手作りだ。おめでとうを言いながら、夕食を食べるが次男は一番最初にごちそうさまを言う。次なる、チーズケーキが待ち遠しいのだ。手作りのチーズケーキに「りつ 5さい」と書いてあるのだが、まともに読もうともしない。いい加減、字を読むようにしようよ。ローソクに火を灯し、部屋を暗くしてハッピーバースディを歌う。一息で吹き消す次男。嬉しそう。切り分けたケーキを食べたら、プレゼント。

プレゼントは、キックボード。アクティブな次男にピッタリでしょう。もう、外は真っ暗だけど、早速試乗に行く。この辺は坂道が多いので、止められないと危ないかと思い、ブレーキ付きを選んだのに子どもの力ではレバーが握れないようだ。試しにオレがブレーキをかけてみたが、止まらない。こんど、調整しなくては。まぁ、しばらくは、おっかなびっくり乗っているだけでしょう。

5歳の次男。あるいみ長男よりしっかり者。川崎病の後遺症も無いようだし、元気、元気。長男のお下がりのバイオリンで、バイオリン教室にも通い始めた。父の願いとしては、早く字が読めるようになって欲しい。

森博嗣「毎日は笑わない工学博士たち」
2005年09月11日 (SUN) 22:08:34

1996,97年に自身のホームページに公開した近況報告を纏めたもの。単に纏めただけでなくて、ポイント、ポイントに他者の質問やつっこみがあり、森自身がこれに答えている。そんなのを読んでいたら、結構時間が掛かってしまった。面白かったです。やっぱ、変わった人です。で、頭が良いんだな。頭の良い変人って、まさに大学(助)教授。

小説は、自分の趣味(多趣味)のためにお金が欲しくて書き始めた。結果として、作品が売れお金にはなったけど、次から次へと依頼があり、小説を書くのに時間をとられ趣味に没頭できないというジレンマ。もともと、24時間のうち16時間は大学の仕事にあてていたのだが、作家になってからは大学の仕事をちょっと減らしたそうだ。テレビを見ない、新聞を見ない、スポーツを見ない、外食しない、酒を飲まない、子どもと遊ばない、など無駄なことをしないようにして時間を作るのだそうだ。あと、セレモニーに出席しないとか言って、子どもの入学式や運動会に一回も行ったことがないとか書いてあるなぁ。食事は1日1回で、睡眠時間が5〜6時間だそうだ。凄い生活だ。でも、ストレスさえなければ、割と健康でいられるんだろうな。たくさん面白いことが書いてあって、いろいろ紹介したいんだけど、メモとかしていないから、どこに書いてあるのかわからなくなっちゃった。

ああ、教訓として「口に出して言ってみるものだ」ってのがあるそうです。「40になったら煙草をやめる」「小説家になる」など、公言して実現させてきたそうです。

ではここで、オレも一つ「Super7に乗る」。当然、乗ると言うからには借り物ではなく、何年か乗り続けると言うことだ。頑張ろう。

調子が悪い
2005年09月17日 (SAT) 00:02:55

三男の体調がイマイチ。夜泣きもあるので、この土日のキャンプは中止。晴れそうだったのに、残念だ。

iMacの調子がイマイチ。iCabが2,3日に一度落ちて、再起動が必要になるからかなぁ。ちなみに、iCab betaの最新版は352。OS Xマシンが欲しい。

なんだかなぁ
2005年09月19日 (MON) 20:47:34

この三連休は、機嫌の悪い三男に振り回されて終わった。三男は、体調が悪いのか簡単に愚図るし、夜泣きはするしで、もー大変。長男・次男にしてみれば、親は疲れてイライラしているし、相手をしてもらう時間もないしで、つまらない三連休だっただろうなぁ。オレは駐車場のポールに車を当てるし、妻は料理中左手薬指をざっくり切るし。あーもー、良いとこ無しな秋晴れの三連休。

アンドルー・ワイル「癒す心、治る力」
2005年09月19日 (MON) 21:16:26

人間には治る力が備わっているので、それを活性化すれば治る病気は多い。現代医学の薬や手術による治療だけに頼る必要はない。自ら治そうとする意志が必要だ。ってなことが、色々な事例を挙げて書かれている。

治癒力を高める方法として、食事とか心構えとか書いてあるけど、まぁ一般に言われていることと同じだな。さほど珍しいものはない。それだけ奇をてらっていないと言うことで、信憑性があるかも。新聞広告ではよく見かけるけど、これだけやっていれば大丈夫なんて方法が在るわけないもんな。でも、この本ではプラシーボで治るのもアリのようだからなぁ。人間の体は心に影響されるので、医者の否定的な説明で悪くもなるし、治った人の話で治癒力がアップしたりすると書いている。一つの物(薬でも神様でも)を信用しきっていれば、それはそれで良いのかも。

ダラダラと
2005年09月21日 (WED) 23:13:02

三男の夜泣きはなくなったが、アレルギー性鼻炎のお陰で良く眠れない。鼻炎の季節なんだよ。

ボォーとした頭で、作家・森博嗣のホームページをダラダラと見ている。ページが多くて、まだまだ見終わらない。金持ちの道楽だな。でも、金銭感覚は庶民的かも。広い庭に、工作機械の揃った広いガレージ、羨ましいぞ。

慌ただしい一日
2005年09月23日 (FRI) 21:11:04

今日の予定は、長男の小学校の運動会と、次男の幼稚園の運動会と、長男のバイオリンの発表会。晴れれば、長男は一日中小学校の運動会に参加するため、バイオリンの発表会は欠席することになる。そして、父は長男の運動会の応援に行き、妻と三男は次男の運動会の応援に行くことになる。

しかし、新潟市は昨夜からの雨が残り、小学校の運動会は延期となった。家族全員で次男の幼稚園の運動会に行く。雨でも体育館で行われるのだ。次男が主役だが、長男が卒園した幼稚園なので、長男の同級会になったりもする。楽しそうに種目をこなす次男。幼稚園時代のお友だちと楽しそう遊ぶ長男。父もリレーに参加したりして楽しむ。父が一生懸命走ると、長男・次男が喜ぶのだ。ところで三男は、寝不足なのか雰囲気に圧倒されているのか、抱っこばっかり。それでもなんとか、パン食い競争のパンをゲット。

みんなでお弁当を食べたら、長男はリハーサルがあるので、父と発表会会場に向かう。運動会の服のままリハーサルをこなす長男。他の子達はすでに正装なので、いつも以上に目立つ!! リハーサルの長男を残し、父は運動会の終わった母と次男・三男を迎えに行く。そうしたら、三男を昼寝させる必要があるので、長男は母に任せ、父と次男・三男は一旦帰宅する。1時間程で三男の昼寝が終わったら、父と次男・三男も途中から発表会を見る。発表会は、まあまあの出来かな。家に帰ると17時近く、みんなくたくた。

幼稚園の運動会は、毎年9月23日だ。バイオリンの発表会も、毎年9月23日だ。小学校の運動会も、毎年9月23日らしい。これから、毎年バタバタになるなぁ。来年は次男もバイオリンの発表会に参加するだろうし。

ちなみに、延期になった小学校の運動会は、9月27日に開催される。うーん、仕事休んで応援に行くかなぁ。

今日も運動会
2005年09月27日 (TUE) 21:00:49

今日は、快晴。延期になった小学校の運動会が開催されるので、オレは仕事を休んだ。でも、次男は普通に幼稚園に行った。本人の希望によるものだ。あれぇ?

長男はいつも通りに登校、親と三男は9時過ぎの開会式を目指して家をでる。三男は機嫌が悪く、殆ど歩かないで抱っこばっかり。グラウンドに着くと、まだ応援席はガラガラ。あれぇ? とりあえず、遊具に腰掛けて開会式を見る。園児30数名の幼稚園とは違い、小さい小学校とはいえ500人くらいいるので、長男を見つけられない。あれぇ? いきなりメインイベントとも言える長距離走が始まる。1・2年生600m、3・4年生900m、5・6年生1400mをグラウンドから飛びだして走るのだ。応援者は、グラウンド外は殆ど見えないのでなんだかなぁと言う感じ。聞けば数年前は別にマラソン大会があったそうだ。単にイベントを纏めただけなのね。長男は目標の40位以内を果たし、38位でゴール。うんうん、十分だよ。1年生は80名ちょっとなので、辛うじて前半。午前中の長男は、あとは玉入れをやっただけ。でも、5・6年生の騎馬戦とか低学年選手リレーとか面白かったです。騎馬戦って、女子も参加なんだね。昔から、そうだっけ。

昼食は、生徒は教室で給食を食べるので、オレ達は一旦帰宅して昼食。妻は三男を昼寝させるので、オレだけ午後の競技に間に合うようにグラウンドに戻る。日陰の少ないグラウンドは、暑い! 結構、日焼けしたな。全校児童で綱引きをやったあとは、PTAによる綱引き。平日の開催でPTAが少ないと言われ、オレも飛び入り参加。長男の白組として参加して、2勝1敗。やった! 長男も嬉しそう。粗品のティッシュ1箱を頂く。昼寝を終えた三男と妻も戻ったところで、長男は50m走に出場し6人中3位の自己ベスト。上出来。これで長男の参加種目は終わりなので、妻と三男は幼稚園から帰ってくる次男を迎えるため帰宅する。オレは、3・4年生の棒引きや高学年リレーなどを見て閉会式まで観戦する。結局、白組は負けちゃいました。僅差だったけどね。

閉会式で、放送部の生徒による生徒への突撃インタビューがあったのが面白かった。今どき、こんな事やるんだね。長男は、楽しい一日だったそうだ。オレも意外に面白かったな。でも、3年連続平日開催だったそうだが、来年も平日だったら仕事休んでまで来ないかな、どうかな。

国勢調査
2005年09月28日 (WED) 21:18:33

国勢調査に「1週間に仕事をした時間」を書く欄があるじゃん。オレは、昨日会社を休んだから、1日分少ない時間を書くわけだ。普段どんなに休まず残業していても、平成17年度国勢調査では、少ない時間になるわけだ。なんだかなぁ。

1枚の紙に4人まで記入できるじゃん。我が家は、5人家族なので、もう1枚貰ったさ。これって、統計的に1枚4人が効率的だから、こうなったんだろ。5人家族はレアケースなのかな。

澁澤龍彦「澁澤龍彦初期小説集」
2005年09月28日 (WED) 21:19:08

1955年から1962年ころに書かれた作品を集めたもの。読むものを迷宮世界に引き込む魅惑の初期幻想小説集だそうです。

澁澤龍彦は、まえから何冊か挑戦したけど読み切ることができなかった。読めない漢字は多いし、何が書いてあるのか分からないしで、面白くないのだ。この本はなんとか読み切ったけど、うーん、なんだかなぁ。もういいや。


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