つれづれなるままに... 2005年12月

森博嗣「ナ・バ・テア」
2005年12月03日 (SAT) 21:54:02

このまえ読んだ「ダウン・ツ・ヘブン」は「スカイ・クロラ」シリーズの3作目だったので、1作目の「スカイ・クロラ」を探したが見つからず、仕方なく2作目の「ナ・バ・テア」を読む。「ナ・バ・テア」とは、「None But Air」のこと。

「キルドレ」の正体は、まだ良くわからなかった。でも、師匠「ティーチャ」との関係はわかった。うーん、でもなぁ。いくらキルドレの生命力が強いからってなぁ。まぁ、4,5作目で解き明かされるのだろう。「ダウン・ツ・ヘブン」より「ナ・バ・テア」の方が、操縦している時間が長いな。

文庫本だとよしもとばななが解説を書いているので、解説だけ立ち読みしてきた。ばななが森博嗣に共感を持っている。なんだか不思議だ。森博嗣のblogでは、先日「ばなな一家が自宅に遊びに来た」とか書いてるし。お気に入りの作家同士の仲が良いというのは、納得できるような違和感があるような。

あさのあつこ「バッテリーII」
2005年12月03日 (SAT) 21:55:11

中学に入学し、違和感を持ちながら入った野球部は、徹底的に管理された流れ作業のような野球だった。自分の力を認めさせ試合に出ようとする主人公。そんな主人公は反感をかい、相棒のピッチャーともケンカしてしまっう。野球がしたいだけの主人公、いろいろ考える周りの人達との差。こう書いていると、「スカイ・クロラ」シリーズのクサナギスイトに通じるものが...。

1作目の方は読み切りもできたけど、2作目はシリーズを意識して書かれているね。ちょっと尻切れトンボ。全5作読めと言うことだな。

当たった!!
2005年12月03日 (SAT) 22:07:27

馴染みのOutdoor ShopがHomepage上でプレゼントを行っていた。とりあえずと思い応募して、それに当たったのだ。しかも一番高価な「パタゴニア:R2ジャケット」。Mサイズなのが残念だが、着てみるとまあ何とかなりそう。わーい。

応募総数200名強の中で、当選4名に入るなんてラッキー。この勢いで年末ジャンボを買うか?それとも、今年のくじ運は使い果たしたと言うことで買うのをやめるか? うーむ。

年末の行事
2005年12月04日 (SUN) 21:01:18

今日は絶好のタイヤ交換日和。週間天気予報によると、次の週末は曇時々雪なので、今日換えないでどうする。はい、きっちり交換しました。それから、長男・次男とサッカーもしました。久しぶりの晴れでした。でも、今は雨がザーザー降ってます。明日の通勤は辛そうだなぁ。

まだ、年賀状を買ってもいません。年賀状には家族写真をのせることが多かったけど、今年は嫌だと妻から言われました。子どもだけの写真をのせる気はないので、写真は無しだな。年賀状を作るのは、冬休みになってからかな。元旦には届かないでしょう。あしからず。

年末ジャンボ宝くじも買っていません。財布を握っている妻が乗り気でないためです。まあ仕方ないか。

吉本ばなな「夢について」
2005年12月10日 (SAT) 23:23:49

1992年3月〜1994年3月にサリダに連載された夢にまつわるエッセイを纏めたもの。表紙も挿し絵も原マスミ。いろいろ強烈な夢を見ているね。霊感とかそう言ったものを持っている人だからだろうか。やっぱり、エッセイは、今ひとつ。

気になった言葉:ニルヴァーナ、松本小雪

中島らも「さかだち日記」
2005年12月10日 (SAT) 23:24:32

1996年5月から2年間の日記と野坂昭如との対談が二つ。「さかだち」とは、「酒断ち」のこと。アルコール依存症治療後の日記で、たまに酒を飲んでいることもあるけど、基本的に素面。小説書いたりバンド活動したり演劇活動したり、忙しいね。ストレスを感じやすく、それを体が敏感に感じてしまい、酒に逃げたくなるんだな。

野坂昭如との対談が面白すぎ。一つはお互いにアルコール依存症なので、酒についてのはなし。もう一つは、バイアグラを飲んで効果があるかをその場で試す!! らもは実はインポなんだとか言い出すし。

森博嗣「スカイ・クロラ」
2005年12月10日 (SAT) 23:26:01

「スカイ・クロラ」シリーズの1作目。3冊目にしてやっと1作目にたどり着いた。「スカイ・クロラ」とは「The Sky Crawlers」のこと。

カンナミユーヒチという戦闘機乗りが主人公。クサナギスイトは、その上司で娘がいる。「ティーチャ」も出てくる。1作目の方が、時系列が後なんだ。読み方、失敗したなぁ。でも、すごく良かったです。このストーリーは、凄いな。今まで読んだ森博嗣作品の中で一番かも。

戦死しない限り死なない、子どものまま成長しない、キルドレ。そんな彼らを通して、人はなぜ生きるのか、生きるとはなにか、を考えさせられる作品。もう一度、2,3作目を通して読むと、いろいろ気が付くことがあるかな。

雪だ!
2005年12月18日 (SUN) 21:03:12

あいかわらず全国ニュースでは大変な新潟だが、新潟市の降雪量は大したことない。10cmもないかな。それでも、降っていなければ嬉々として外に出る、父と長男と次男。必要以上に除雪したりして、雪と戯れる。

SETI@home Renewal
2005年12月21日 (WED) 22:40:11

SETI@home のプログラムが新しくなって、今までのものが使えなくなった。なので、新しいのをダウンロードしに site に行ったが、Mac の OS 9 が非サポートになっている。ガーン。そうかぁ、そう言う時代かぁ。1999年7月から続けていたのに、終了です。

新潟市停電中
2005年12月22日 (THU) 14:21:05

苦労して会社に行ったのに、停電で仕事にならず、帰ってきました。

大荒れ
2005年12月22日 (THU) 21:15:29

朝、暴風雪のため長男と同じ登校グループのメンバを、妻が車で小学校まで送っていった。こんなに風が強いと、通勤に使っている電車は簡単に止まるので、オレも会社まで送ってもらう。でも、停電で信号は殆どが点灯しないし、火事があってメインの国道は渋滞しているしで、裏道を使って何とか会社に行く。予想通り会社の建物自体も停電の影響を受けている。エレベータが止まっているので、うす暗い階段で10階まで登る。これが一苦労。部屋に入ってもうす暗く寒い、コートを着たまま室内をウロウロ。会社からは、とりあえず待機の指示がでる。電気が使えなければ仕事にならない、ダラダラと会社から解散の指示を待つ。停電だと自動販売機も使えないので、コーヒーが飲めないのは困ったなと思っていると、給湯器は生きているそうなのでインスタントコーヒーをいれて飲む。トイレでおしっこしてもセンサーがきかないので水が流れない。ありゃりゃ。

昼になり持参した弁当を食べ始めたら、出勤扱いとするので帰宅して構わないと指示がでる。遅いよなぁ。弁当を途中でやめる。帰って良いと言われても、外は吹雪で電車は止まったままだ。方向が同じ人と「とりあえずバス停に行って様子を見て駄目ならタクシーに相乗りしよう」と意見を纏める。が、車で通勤している人が送ってくれると言うので、少々迷ったが、ありがたく乗せて貰う。途中、同じ建物の銀行に寄ったら、殆どの蛍光灯が点いていてATMも使える。通常業務だよ、凄いね。車で送ってもらう途中も、信号は止まっている。でも、選んだ道が良かったのかスムーズに家に到着できた。これがバスだとどうなっていたか。送ってもらえて、本当にありがたかった。

家に着くと、停電でうす暗い中、妻が昼食の準備をしていた。我が家は電気が使えないと暖房器具が全滅になるが、ガスレンジだけは大丈夫なのだ。長男は小学校から帰っていなので、残りの家族と弁当の残りを食べる。次男は昼食が一緒に食べられて嬉しそう。iBookをモデムでネットに繋ぐが、たいした情報は得られない。14時45分ころ電気が使えるようになる。まだまだ天気が悪いので、車で学校の長男を迎えに行く。学校の周りは迎えに来た車でごった返している。そうだよなぁ。そんな天気だよなぁ。長男のクラスメイトを一人送り家に帰ると、また電気が消えている。すぐに復旧したが、その後も瞬停が何度かあった。夕方からは長時間の停電は無い。念のため、キャンプで使用するランタンや懐中電灯を使いやすいところにだしておく。夕食も入浴も滞りなくすませ、ネットを見ると19時現在でも新潟市で停電中の所があるそうだ。大変だなぁ。

まぁ、今日は早めに寝ましょう。

災害
2005年12月23日 (FRI) 11:36:44

昨日は停電が大変だったわけだ。風で電車が止まるのは、いつものことだし。どれだけ電気に依存しているか再認識した一日だった。そんななかでも、携帯電話は便利だ。バッテリは内蔵しているし、通話の他、ネットに繋げるし、メールもできる。基地局の問題で、繋がりが悪くなるのは問題だが、あるとないとでは大違いだ。

今の季節、暖房が使えないのと、給湯機が使えないのは痛い。寒さしのぎは勿論、お湯が簡単に使えないので、食器を水洗いしたら冷たいのなんのって。

もしライフラインが全滅したら、我が家の場合、キャンプ用品で明かりと煮炊きはなんとかなる。少々の食べ物もなんとかなるかな。でも水の蓄えがないなぁ。ペットボトルの水は期限切れだから、飲用には不安だ。これを何とかすれば、後は寒さしのぎか。これは車に逃げ込めば一時しのぎはできるな。

会社と自宅の間には、信濃川がある。もし、平日の昼間に橋が落ちたら、家族と分断されてしまうな。こればっかりは、どうにもならんか。

なにかと災害で話題の新潟って、住みにくいところみたいだなぁ。

iCab 公式リリース
2005年12月23日 (FRI) 22:49:15

Macintosh 用 web browser iCabが久しぶりに公式リリースされた。バージョンは、Beta 382。まだ、Betaだよ。のんきな話だな。

村上龍「海の向こうで戦争が始まる」
2005年12月23日 (FRI) 22:49:51

「限りなく透明に近いブルー」に続く、二つ目の作品だそうだ。幾つもの話が切れることなく流れていく不思議な話。しかも、読んでいて気持ちの悪い話ばかりで、抽象的。好みの作品ではないな。

森博嗣「女王の百年密室」
2005年12月23日 (FRI) 22:50:23

『スカイクロラ』公式ページインタビューで森博嗣がもっとも近いのは、「女王の百年密室」と言っているので読んでみた。SFミステリなんだな。うん、面白かったぞ。

女王が統治する数百人の国は、大人しい人々が幸せに暮らしている楽園のようなところ。そこに迷い込んだ主人公とパートナーのロボット・ロイディは、密室殺人に遭遇してしまう。しかし、殺人を認めようとしない住民たち。彼らは、なぜ人が死ぬことを、殺されたことを認めようとしないのか。ここは本当に楽園なのか。

森博嗣の生死感とか宗教感が感じられる作品。エピローグは、SFだからまぁ何でもありなんだけどね、と言う感じ。

クリスマス
2005年12月25日 (SUN) 20:58:39

昨日のクリスマスイブは、妻が外出のため、男4人でカレーを作って食べた。三男は玉葱の皮むき、次男は玉葱の皮むきと人参を少し切って、長男はジャガイモと人参の皮をむき一口大に切った。オレは玉葱を切って、肉と野菜を炒めて煮込んだら鍋を二つに分けた。長男がカレールーを入れて、カレーは完成。長男の希望により目玉焼きを作るが、長男は卵割りで黄身を崩してしまい、うまく目玉にならなかった。特別にデザートとしてプリンを付ける。サンタの来る夜ということで長男は頑張って起きていたが、オレからの忠告もあって、21時半過ぎには寝たようだ。早くに寝たと思っていた次男が、24時頃から2時頃まで目を開けていて、サンタ役の親としてはプレゼントを置くことができずに困ったぞ。

クリスマスの朝、長男は早く起きて着替えていたが、プレゼントを開けると騒がしくなるので、次男・三男が起きるまで待たされる。8時過ぎに皆が起きたところで、プレゼントを開ける。なんと!!長男には、LEGO Mindstorms のセット。小学1年生には高価なプレゼントだと思うが、県立自然科学館で体験してからと言うもの物欲の乏しい長男がずっと欲しがっていたので、何とかやりくりしてプレゼントした。長男曰くノートパソコンも一緒に欲しかったそうだが、それは無理だ。なぜか!!次男にはウクレレ。次男はクリスマスイブにはアルビレックスのユニフォームが欲しいと言っていたので、がっかりするかと思いきや、思いのほか好評。でたらめにかき鳴らし、うるさい。なんだ!!三男には bilibo。なんなんだろうな、これは。三男は、今日が何の日かも分からないだろうが、嬉しそう。

長男のために、G4 iMac に Mindstorms の ROBOLAB プログラミングをインストールする。OS X 対応なので管理者権限でインストールして、長男にはユーザ権限で使わせようかとしたのだが、アプリがそんな作りになっていないようだった。残念。長男の権限も管理者権限にする。ちょっと不安。いざ長男に使わせると、経験済みのわりに、そんなに分かっていない。まぁ、これから覚えていくでしょ。オレがやっても、楽しめそう。次男のウクレレは、妻が教えるようだ。バイオリンと両立できるのだろうか。

軽く遊んだところで、男4人は外へ出て雪遊び。大きな雪だるまを作ったり、三男を乗せたソリを引っ張ったりして遊ぶ。かまくらを作るには、ちょっと雪が足りなかったけど、十分楽しめた。

今日の夕食は少し豪華にするつもりが、既に丸焼きにするような鳥は手に入らず、唐揚げとなる。でも、妻のがんばりで洋風のご馳走が並ぶ。親はシードルを開け子ども達にもジュースを配る、キャンドルに火を灯し、いつもと違った夕食を楽しむ。そして、おいしいブッシュド・ノエルを食べて楽しく過ごす。

楽しいクリスマスになったね。子ども達は冬休みだけど、オレはまた明日から仕事か。

藤原新也「なにも願わない手を合わせる」
2005年12月25日 (SUN) 21:16:51

エッセイ集。無宗教の彼が、兄の死に際して3回目の四国巡りを行った。そのときに思い考えたことなどを文章とし、撮った写真も挿入されている。表題作は、巡礼先の寺で手を合わせる事について考え、無心に手を合わせるべきではないかと思い当たる話。まあまあかな。

写真は大体が横長だが、本は基本的に縦長だ。見開きに写真をのせると、どうしたって真ん中が切れて見にくい。写真家でもある彼が、なぜこのような装丁を許すのだろうか。こんな状態で写真が正しく見れるわけないじゃん。何とかして欲しいな。

A.J.クィネル「地獄からのメッセージ」
2005年12月25日 (SUN) 21:31:18

久しぶりのクィネル。まだ、覆面作家なのだろうか。冒険小説なので、主人公のスーパーマンぶりは、仕方がない。まぁ、面白かったです。

ヴェトナムで戦死したはずの戦友の認識票が、20数年ぶりに両親の元に届いた。その両親から生死の確認を依頼される主人公クリーシィ。それがワナだと感じつつ、昔の仲間とヴェトナム入りするクリーシィ。巧妙な見えざる敵を倒せるのか、ってな感じかな。

2005年に読んだ本
2005年12月30日 (FRI) 23:04:11

今年ここに感想を書いた本は、89冊。結構読んだと思っていたけど、100冊はいかなかったか。今年のヒットは何と言っても森博嗣。12冊も読んでるよ。どれか1冊選ぶとすれば、ジャンルが幅広いので困ってしまうが「ダウン・ツ・ヘブン」かな。来年も森博嗣は読み続けるでしょう。

今年初めて読んだ たかのてるこ も、面白かったな。金原ひとみ・綿矢りさも、今後に期待。

お気に入りの、よしもとばなな・花村萬月・田口ランディ・沢木耕太郎も何冊も読んだな。けど、吉川良太郎が1冊もない、来年に期待しよう。


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