つれづれなるままに... 2006年3月

森博嗣「ウェブ日記レプリカの使途」
2006年03月03日 (FRI) 21:28:27

2000年のウェブ日記。このシリーズ4冊目。いつも通り面白かったです。忙しいと言いながらも、結構本を読んでいます。良くなかった本はタイトルすら書かないようですが、西澤保彦を褒めていたような。読んだことない、今度読んでみよう。「肩胛骨は翼のなごり」は、「まあまあでした。」とかるーく流されてしまってたなぁ。

アルビレックスの勝利
2006年03月11日 (SAT) 22:03:26

今日はJリーグディビジョン1第2節のアルビレックス新潟 対 FC東京 戦。自治会を通じて年に何回か無料入場券を手に入れる機会があるので、これで観戦に行ってきた。無料入場券は一家族2枚なのだが、次男はオレの膝に乗せると言うことで、長男・次男の三人で行ってきた。

新潟駅に用事があったので、まずは電車で新潟駅に行って用事を済ませ、ペットボトルのお茶とお菓子を買う。シャトルバスに乗って、ビックスワンを目指す。シャトルバスは次から次へと来るので、1台やり過ごすと座って乗れる。大人250円、子ども130円。バスに乗っていると、徒歩や自転車で会場に向かう人達を見かける。オレンジで目立つんだよね。ビックスワンに着いたら、チケットを受け取る。予定された自由席が一杯だからと、空いている指定席の上の方を指示される。アウェイ側バックスタンドの結構上の方で、ちょっと遠いかなとも思うけど、まぁ全体が見回せて良い感じ。キックオフまで時間があったので、売店を覗いたりして過ごす。チーズケーキファクトリーのチーズバーで、アルビ・スペシャルのオレンジ味を買っておやつとする。

15時過ぎキックオフ。今日は天気が良かったし、屋外とは言っても囲まれているから風があたることはないだろうと思っていたのだが、席が上の方だったせいか風があたり寒い。持参したマフラーや帽子で防寒対策を行う。前半は、0対0で終わる。チアリーダーズのパフォーマンスを見ていて、ロングヘアーでミニスカートの女の子が会場を盛り上げるんだから、男のスポーツだよなぁと思っていたら、結構おばさんがチアリーダーズに手を振っているんだよね。何でだろう。長男・次男にもチアリーダーズ好評です。後半に入ったら、あれよあれよとアルビレックスが2点入れて勝ちました。やっぱり点が入ると盛り上がるね。

帰りは妻に車で迎えにきてもらい、渋滞をノロノロ進んで帰宅。楽しかったです。

H・F・セイント「透明人間の告白」
2006年03月11日 (SAT) 22:34:26

「本の雑誌が選ぶ30年間 のベスト30」と本屋の POP に書かれてたので、どれどれと購入してみた。確かに、面白かったです。よく考えられている。ちょっとエッチな箇所が長すぎるかなぁと思う。それに、30年がどうのこうのと言う程かなぁ。

主人公の証券マンは、事故で透明人間になってしまう。そのことを CIA? が利用しようとして、捕まえに来るので、逃亡生活を余儀なくされる。ただでさえ普通の生活が出来ないのに、CIA からも逃げなくてはならない。なんだか、透明人間生活のバイブルになってしまいそう。透明人間と言っても、見えないだけで、触れるし、音は立つし、くしゃみだってでる。お腹が減れば、物を食べるから、食べた物はどうなる?このことだけでも、読むと面白い。

逃げ回る主人公が隠れ場所としてあちこち行くんだ。男たちが家に帰れなかったり、帰りづらかったりしたときに使う会員制クラブとか言うのものがあって、そこで食事をしたり遊んだり泊まったりできるんだそうだ。日本にはそんなもの(多くは)ないよな。アパートメントにドアマンが居たり、夏にはバカンスで長期に不在になったりとか言うのを読むと、裕福な国なんだなぁと思ってしまう。一部なんだろうけどね。

国井律子「アタシはバイクで旅に出る。」
2006年03月12日 (SUN) 21:27:34

国井律子はハーレーに乗ってて、文章が(それなりに)書けて、写真写りがよい(モデルだ)、と言う希有な女性だ。そんな彼女の初文筆仕事である、クラブ・ハーレーに連載したツーリング模様を纏めたもの。初めて彼女が書いた長めの文章を読んだけど、まあ OK、許そう。

いいね、単車で温泉と日本酒だよ。羨ましい。ツーリング、行ってみたいな。オレは路上経験の無いペーパー・ライダーだからなぁ。

奥田英朗「港町食堂」
2006年03月12日 (SUN) 22:03:10

雑誌「旅」に連載された、船で港町に行って旨いもの食ってくるという話を纏めたもの。6編あって、なんと佐渡にも来ている。出不精の彼が言われるままに船に乗り、言われるまま写真に撮られ、食いまくる。もともとエッセイが面白い人だから、どれもこれも面白い。連載中に直木賞を取っているんだけど、一般的には知られていない人だから、その辺も面白い。「旅」の編集長やカメラマンが同行しているんだけど、彼らは押しがあってさすがだ。彼らと言っても、編集長は女性だって。旅雑誌で女性ってなんか意外だ。

雑誌には写真がそれなりに載っていたんだろうけど、単行本には殆ど写真がない。中年オヤジの顔が見たいわけでもないのだが、ちょっと残念。

女川原子力発電所を見て原発については意見保留。危険か安全かではなく、何を選択していいのかわからないからだ。賛成派にも反対派にもうそがある。イデオロギーを誰も論じていない。と書いている。なるほど、危険だから要らないというのは簡単だけど、じゃあどうするかと言うと困ってしまう。科学は進歩する物だから、いつかは安全になるかもしれない。例えば、飛行機なんて危ない乗り物が一般的になったように。

佐渡で名物だからと「佐渡そば」を食べている。知らなかった、名物なのか。おおー、我がそば歴で五指に数えられるおいしさである。佐渡そばは、お勧めです。だって。でも、はっきり言って味覚オンチです。とも書いていたからなぁ。いずれ食べてみましょう。

旅物を続けて読んでしまい、どこか行きたくなってくる。子ども抜きで、どこか行きたいなぁ。

谷村志穂「カンバセーション」
2006年03月18日 (SAT) 22:46:00

タイトルが conversation のショートストーリーが26編。あとがきによると、全て彼女自身が交わした会話だそうだ。2,3を除くと全て英語かな。辞書を引きながら読んだら、もっと楽しめたかも。

馳星周「M」
2006年03月20日 (MON) 22:46:46

性の快楽によって落ちていく人達の中編集。相変わらず何の救いもない。短いなりに良かったです。

「眩暈」これはちょっとリアリティありすぎ。男の妄想が些細なきっかけで爆発する。「人形」22歳の女子大生がここまで走るかなぁ。家庭環境が複雑なのはわかるけど。「声」気軽な主婦売春の危ないところ。ヤクザが絡むと本当にありそうで怖い。「M」父親殺しの少年によるSM嬢への恋。近親相姦って、作者の好みか、何度か読んだ気がする。表題作だけあって、これが一番かな。

森博嗣「森博嗣のTOOLBOX」
2006年03月20日 (MON) 22:47:15

日経パソコンに連載したエッセイ2年分。一応 Tool と言うことで1回目は Mac を紹介しているのだが、回が進むにつれ道具よりも考え方に視点が移っている様な気がする。まぁ森ファンとしては、何でも良いんだけどさ。彼の考え方には独自性と一貫性があるので、読んでいて面白いし安心する。

体調が...
2006年03月25日 (SAT) 21:03:50

14日は風邪で仕事を休んだ。この冬は風邪をひかずに済ませられるかと思っていたのだが残念だ。

24日は一日お腹が痛くて下痢だった。お腹が痛くなる事なんて、殆ど経験が無いので、ちょっと戸惑う。原因不明。今日も少し痛かったけど下痢ではなかった。なんだろう。

矢作俊彦「夏のエンジン」
2006年03月26日 (SUN) 22:43:10

車雑誌「NAVI」に連載された短編小説を纏めたもの。全12作品。時代は、彼お得意のベトナム戦争の頃。まあまあかな。どれか一つあげるとすれば、「ボーイ・ミーツ・ガール」かな。

明日から4月?
2006年03月31日 (FRI) 22:24:21

今朝も寒かった。場所によっては、昨夜の雪がうっすらと残っていた。東京では桜が満開だと言うのに。何なんだ、この寒さは。

高村薫「李歐」
2006年03月31日 (FRI) 22:24:48

何の予備知識もないまま作家で選んで読んだのだが、凄く良かった。厚めの本なので、スケールも出しやすいのだろうが、ハンパでない。ジャンルとしては、ハードボイルドでなく青春物語かな。

アルバイトをしながら淡々と学生生活を送る22歳の主人公。バイト先で知り合った、自称ギャングの不思議な男。この男の名前が、李歐(りおう)。中国人だ。話は主人公が6歳の頃までさかのぼり、中国人や朝鮮人との奇妙な交流。男と男の友情と希望。

桜が一つのキーワードになっていて、季節的にもあっていたかな。

この分だと、「春子情歌」も期待できそうだな。


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