つれづれなるままに... 2006年9月

谷村志穂「空色 水曜日」
2006年09月02日 (SAT) 21:02:12

北海道出身の筆者が札幌やその周辺を案内するガイドブックというか、エッセイというか。朝日新聞の北海道版に連載した物を再編集したもの。

北大農学部応用動物学を専攻だって、娘がいるんだって、驚きだ。まあまあ、面白かった。北海道行きたいなぁ。

気になった言葉:吉村昭「破獄」

よしもとばなな「みずうみ」
2006年09月03日 (SUN) 23:07:40

もー、さー、言うことないね。あいかわらず、とんでもない環境の人間がでてくるんだけど、違和感ないんだよ。心に来るんだよ。なんだかねー。ますます、より高いところに行ってます、よしもとばなな。

出版社が「フォイル」って言うんだけど、何だこれ。

気になった言葉:自分の経験していないことにはいくらでも無神経になれる。人がいやなことを相手のために我慢してくれるのは、恋愛の初期だけだ。そんなことないよ、うちには『みんながしない恥ずかしいこと』なんて存在しないもん。だって、ここは家の中だもん。お酒が入るから下品になるのではなく、もともと下品だから下品になれるのだ。

誕生日
2006年09月08日 (FRI) 21:55:20

今日は次男の誕生日。6歳になった。仕事を早めに切り上げ、家族でお祝いの夕食。今日のメニューは、次男のリクエストもあり、ドリア、エビフライ、さつまいもの茶巾絞りにサラダとコーンスープ。にっこにっこでテンションの高い次男を中心に、おいしく食べる。ロウソクを6本立てたケーキは、パウンドケーキ。ドライフルーツが入り過ぎかなぁと思うのだが、子ども達には大好評でした。お待ちかねのプレゼントは、次男のリクエストでアルビレックスのTシャツだ。大きめの方がカワイイとの意見もあり、150センチサイズを選んだ。試しに着てみると、確かに大きいけどまぁ大丈夫でしょう。機会を作ってアルビの応援に行きますか。おじいちゃん・おばあちゃんからの絵本のプレゼントを眺めながら、家族で初めてのボードゲームを試してみる。次男にはちょっと難しかったかな。結局、長男の勝ち。

6歳ともなれば、育児も随分楽だよね。小学生になると、それはそれで心配なこともあるけど。何がともあれ、誕生日おめでとう。

9月10日
2006年09月10日 (SUN) 23:51:51

普通に夕食を食べていたら妻が「あ、9月10日だ!」と言いだした。そうだ、平成8年9月10日に婚姻届をだしたから、今日で結婚10周年なんだろうな。きっと。普通に一日が終わってしまった。まぁ、そんなもんか。

結婚を決めてから一緒に暮らし始めた日があって、それから入籍した日があって、結婚式を挙げた日があって、と今ひとつ結婚記念日が絞りにくいけど、きっと今日で結婚10周年です。

森博嗣「悠悠おもちゃライフ」
2006年09月11日 (MON) 23:17:47

雑誌「ラピタ」に連載中のエッセイを2004年7月から2年分で纏めたもの。鉄道模型やラジコン飛行機、ぬいぐるみにフィギアなど、大人になってもおもちゃ好きな彼が、おもちゃについて書いている。大体は、他のエッセイや日記で読んだことがあるような内容だ。だけど、妻子ある身として、奥様(そう書いている)とのスタントというか接し方が、ぽつぽつ書かれていて面白かった。

戦闘機のプラモデルを指して以下のように書いている。ふむふむ。

よく、こういった兵器や武器の模型を指して、「戦争の道具で遊ぶなんて!」と文句をと言う人がいるが、そういう発想こそがむしろ危険だし、武器とおもちゃの区別もつかないのか、情けなく感じる。こういったおもちゃで遊べることが平和の証ではないか。人間が工夫して作った「形」に、素直に感心する自由な心を持っていたい。
中島らも「寝ずの番」
2006年09月16日 (SAT) 21:27:33

短編集。「寝ずの番」ってのは、お通夜だ。師匠が亡くなる「寝ずの番」、総領弟子が亡くなる「寝ずの番2」、おかみさんが亡くなる「寝ずの番3」ほか数編。どれも笑える。

知らなかったんだけど、この春映画化されてたのね。来月DVDレンタル開始だそうだ。どうしよう。

沢木耕太郎「杯 −緑の海へ−」
2006年09月16日 (SAT) 21:35:43

2002年のワールドカップを、韓国にアパートを借りて韓国を肌で感じながら、日本と韓国を行きつ戻りつの観戦記。別にワールドカップなんてどうでも良いけど、沢木耕太郎の文章が読みたくなって購入した。

内容はともかく、彼の文章が良いなぁ。ワールドカップの良い面を拾い上げ、そこにスポットを当てていると思う。悪く書こうと思えば、幾らでも悪くかけるとおもうけどねぇ、ワールドカップ。文章を楽しみました。

鼻炎の季節
2006年09月20日 (WED) 23:35:06

毎年春と秋の季節の変わり目は、鼻炎に悩まされる。日中鼻水が止まらなくなることは、ここ数年なくなってきた。でも、夜満足に眠れなくなる。正確には、寝ているのだがイビキをかいている時間が多く、体の疲れがとれない。何時間寝ても、寝たことにならない。この土日が酷かった。医者に行っても仕方がないので、ハーブティなぞ飲み、時期が過ぎるのを待つ。

運動会と発表会
2006年09月23日 (SAT) 20:32:53

今日は、次男の通う幼稚園の運動会。また、長男・次男のバイオリンの発表会。

いつものように、集合時間をちょっと過ぎてから、運動会会場の小学校グラウンドに到着する。日陰に昼食用のシートを敷くことができなかった。仕方がないか。たいした時間割もなく、親がラインを引いている場所をよけながら行進、そして準備体操。玉入れを行い、メインの障害物パン食い競争。次男はノリノリ楽しそう。長男も玉入れしたり障害物競走の手伝いをしたりして楽しそう。三男がちょっと寝不足と、大勢の人に圧倒され、グズグズべったり。それでも、三男も妻に手を引かれパン食い競争に参加してパンをゲット。長男もパン食い競争に参加して一等でゴールする。リレーは父兄もほぼ全員参加なので、当然オレも参加。なんと、先生も最後に走り、会場が盛り上がる。家族でお弁当を食べたら、長男はバイオリンのリハーサルに妻と向かう。

昼食後は綱引きしたら、お土産を頂いて、運動会終了。園児のお土産は、ご飯茶碗でした。なぜ? でも、次男は大喜び。明日から使いましょう。

バイオリンの発表会には、ひとまず妻と長男・次男が向かい、オレは三男を昼寝させるべくドライブを続ける。30分ほど走って、寝たと思ったら5分ほどで目を覚ましてしまった。長男の演奏開始時間が近づいてきたので、今日の昼寝は5分だけ。長男も次男も堂々と弾いていました。楽しそうだし、それで良いでしょう。

親は準備とかスケジューリングとかいろいろ大変だけど、子ども達は楽しかったようだ。三男が午前中グズグズだったのは残念だけど、昼食後はよく遊んでいたし、バイオリンの会場でもあまり邪魔にならずにすんだ。三男も徐々に成長してきた。来年からは、三男が幼稚園の運動会の主役だ。

角田山登山
2006年09月24日 (SUN) 21:44:33

今日も快晴。家族で初の角田山登山だ。角田山の登山コースには幾つかあるが、家族向けには五ヶ峠コース(3.1km)が良いらしい。登り90分、下り50分だそうだ。

何だかんだで、出発したのは10時頃。駐車場に着いたら既に満車で、停めきれない車が道路にあふれている。家族を駐車場で降ろし、路肩で停められそうな所を探していたら結構離れた場所しか見つからなかった。仕方がないので車を停めて、駐車場まで歩いて戻る。10時50分頃登山開始。ここは去年長男と登ったコースだった。三男がオレと手を繋ぎたいと言うので、三男と共に歩き始めたら、妻と長男・次男はアッという間に見えなくなり離ればなれ。全然、待ってくれている気配がない。三男のお喋りにつき合いながらノンビリ登る。30分ほど歩いたところで、三男に疲れが見えてきた。オレのリュックに水筒と弁当はあるが、おやつは次男のリュックの中だ。でも、オレのリュックに一つだけキャラメルがあったのを思い出し、半分ずつ食べる。その後も、追いつかれた人に道を譲るとか、下りてきた人に道を譲るとかの度に、端によけて立ったまま一休みする。登山者は50代くらいの人達が多く、三男にむけて「いくつ?」とか「えらいね」「がんばって」と声を掛けてくれる。少し恥ずかしそうに「3歳」と答える三男。50分ほど登ったところで、下ってきたベテランそうなおじさんに聞くと、「まだ三分の一くらいだね」と言われる。三分の一ってことは無いだろうと思いながら登っていたのだが、12時頃に標識を見たら、まだ2kmくらいだった。三男は少しも愚図らず、マイペースで歩き続ける。逆に、口数が多くなってきて歌なんか歌い出す。クライマーズ・ハイだろうか。13時少し前、ようやく頂上に到着。妻と長男・次男は、随分前に着いていたそうだ。だけど、次男は疲れて途中で泣いたんだって。三男よりも知恵のあるぶん、終わりの見えない登りに嫌気が差したのかな。モリモリと弁当を食べて休憩。

13時30分頃出発しようとしたら、三男がグズリ始めた。仕方がないので、オレのリュックは妻に預け、三男を抱っこして歩く。長男はとっとと行きたいので妻が付き添い、次男はノンビリとオレと歩く。何分か抱っこして歩いた所で、三男に自分で歩かせると素直に歩き始める。同じコースというのはつまらないが、下りは少し楽だ。途中一回だけ、道ばたでお茶を飲んで甘い物を食べただけで、三男は歩き通した。15時頃駐車場に着くと、ちょうど車をピックアップしに行った妻と長男が戻ってきたところだった。

三男のペースで、登り120分、下り90分といった所だろうか。往復6km以上。三歳でそれだけ歩ければ、立派だと思う。三男とはずっと手を繋ぎっぱなしで、オレは三男の足下を見るのに忙しく周りを見ている暇なんてなかったけど、楽しい登山でした。来春は別のコースに挑戦かな。

昨日はリレーと綱引き、今日は山登りで、明日は筋肉痛かな。

花村萬月「惜春」
2006年09月30日 (SAT) 22:11:56

1970年頃のお話しで、二十歳の童貞くんが騙されて、雄琴のトルコ風呂(当時はそう呼んでいたんだよ)のボーイとして働く、爽やかな?青春小説。

いつもながら、面白かったです。萬月はうまいな、青春小説。

表紙のデザインが、うん?と思うけど、よーく見ると桜のつぼみなんだな。意味深な写真だ。

恩田陸「夜のピクニック」
2006年09月30日 (SAT) 22:37:37

ようやく文庫化されたと思ったら、今日から映画公開ですね。

高校の行事である「歩行祭」。全校生徒が夜を徹して80km歩くのだ。3年生の貴子は、最後の歩行祭に、ある決意を持って望む。同じクラスに異母きょうだいの男子がいるのだが、これは親友にも秘密にしている。その男子もまた、秘密にしたまま貴子を徹底的に避けている。この歩行祭で二人の関係がどうなるのか...。

たしかに、これはうけるわ。うん。凄い青春小説だよ。解説で池上冬樹が書いているように名作です。今年も残すところ2ヶ月、オレの今年の一番になるか? 池上冬樹が他に”新作にしてすでに名作”と挙げているのは、『限りなく透明に近いブルー』『風の歌を聴け』『ノルウェイの森』『キッチン』『バトル・ロワイヤル』『半落ち』『博士の愛した数式』『東京タワー』だ。最後の2冊は未読だが、確かにどれも名作だ。しかも、大半が映画化されているよな。

大学の行事で、同じように「100km歩行」ってのがあった。しらけた学校生活を送っていたオレは、当然一度も参加していない。参加していれば、もっと実感を持って読めたかな。異母兄弟なんて居ないはずだけどね。


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