つれづれなるままに... 2006年11月

谷村志穂「ベリーショート」
2006年11月04日 (SAT) 21:32:57

短編集。数ページのものが30編ほど。高校生が主人公の話が多いなと思ったら、「高一チャレンジ」に連載されたのを加筆、編集したものだそうだ。なるほどね。40近いおじさんが読んで、どうのこうの言う本じゃないな。

エリザベス・マクラッケン「ジャイアンツ・ハウス」
2006年11月04日 (SAT) 21:33:30

吉野朔実がエッセイマンガ「犬は本よりも電信柱が好き」で紹介していたうちの一冊。確かに、最後が凄いなぁ。こんな風になるとはなぁ。

さえない司書が主人公。彼女が25歳の時に出会った少年は11歳で身長が185cmもある。彼は巨人症で、身長が伸び続ける。彼に惹かれた主人公は、陰に日向に彼の世話をする。18歳で250cm。主人公の尽力で彼に見合う家を建てた。それがジャイアンツ・ハウス。年齢差、身体障害、でも恋愛小説。

翻訳のせいなのか、もともとなのか、出だしは取っつきにくいが徐々に引き込まれる。で、最後があれはなぁ、凄いな。作者自身が司書なのだそうだ。市立図書館に良く行くのだが、そこにいるのは司書かなぁ、それ程の能力があるようには思えないけどなぁ。プロの司書ってのは、素晴らしい技能を持っているようだ。

紅葉?
2006年11月04日 (SAT) 21:34:29

この連休にキャンプに行こうかと考えていたのだが、夜の冷え込みがかなり厳しいのでキャンプは中止して、代わりにデイ・キャンプ。紅葉を目的に場所を検討すると、今は五頭山辺りが見頃らしいが、「いこいの森」は混んでいるかも。近くに「どんぐりの森キャンプ場」があるので、そこでドングリ拾いを目的とする。

「どんぐりの森キャンプ場」は、登山口にもなっている様で、20台ほど止められる駐車場は一杯だ。駐車場の片隅に車を止め、荷物を川向こうのキャンプ場に運ぶ。東屋と水場、トイレがあるが、手軽にテントを張れそうな地面はない。ブナ林なので、ドングリが一杯のはずだが、今年は全く無かった。木にもよるが、2,3年に一回なんだよね、ドングリがなるのって。子ども達には残念だが、まぁ何とでも遊べるさ。炭を起こすのに杉葉をあてにしていたのだが、ブナ林で杉の木が無い。これまた、残念。ブナの枯れ葉で炭を起こす。炭が起きたら、焼きそばとインスタントスープの昼食だ。秋晴れのもと、川の音を聞きながら、温かい昼食、良いね。スープ用にお湯を沸かしたついでにインスタントコーヒーを入れ、一休み。軽く荷物を纏めたら、不動の滝まで散歩する。この辺の紅葉はまだまだなので、「いこいの森」まで足を伸ばすことにする。

「いこいの森」を通り過ぎ、道の行き止まりに車を止めて、散歩する。こちらの方が、気温が低く、紅葉も進んでいる。「いこいの森」に移動したら、川原で団子のおやつを食べる。ちょっと紅葉は期待はずれだったけど、夕方の用事に間に合うように帰宅する。

アゴタ・クリストフ「昨日」
2006年11月09日 (THU) 23:29:42

「悪童日記」3部作の次に書かれた作品。「悪童日記」は凄かった。が、これは(これも?)、なんとも救いのない話だ。亡命者が書いた亡命者の話。楽しい訳がない。最後の1ページが虚しすぎる。そういう意味では、これも凄いなぁ。

篠原一「アウト トゥ ランチ」
2006年11月15日 (WED) 21:27:00

母親を殺して死体を冷蔵庫に保存する少年。それらに纏わる連作集。

冷蔵庫に入れても死体はどんどん腐っていく。そんな状態が淡々と書かれている。それなのに血なまぐささがないのは、筆者の力か力不足か。良い方にとりたいんだけど、死体をスーツケースに入れて運ぶところが余りにもあっさりしていて嘘っぽい。軟弱な高校生が死体の骨をポキポキ折ることができるか?中年女性なんだから4,50kgはあるだろう、そんなスーツケースを軽々と運べるか?タクシー運転手が訝るだろうそんなに重かったら。

奇妙な世界だけど、なんだか心地良い、不思議な作品でした。7編あるうち、最後の「サマータイム」が良かったな。これは、連作には当たらないかもしれないが。

坂本龍一・村上龍「友よ、また逢おう」
2006年11月19日 (SUN) 20:56:06

「月刊カドカワ」の1990.6月号〜1992.7月号に掲載された公開往復書簡。

世界中を飛び回っている二人が、世界各地で書いた手紙。坂本龍一はN.Yを拠点にしているし、村上龍は、キューバに入れ込んでいるし。日本の良くないところを嘆いてる。そんななかでも、坂本龍一がしかし、今のアメリカのどこにクリエイティブな人間がいる?(中略)逆に「画一的だ、無個性だ」と言われる日本からものすごく斬新なプロダクツがどんどん生まれてくる。と書いているのが驚き。

村上龍が映画「トパーズ」を撮っている期間でもあり、その話も多い。例によって、ものすごく入れ込んでいて、坂本龍一も褒めている。原作は読んだはずだけどなぁ。レンタルして見てみるか。

先端を行っていて、世界で認められている人達の日常が垣間見られて、面白かったな。

とうとう
2006年11月19日 (SUN) 20:59:16

ベランダビオトープのメダカが全滅した。ホテイアオイも大分枯れてきた。水が減ってきたら継ぎ足す程度の事しかやらずにきたけど、ここまでか。やっぱ寒さかな。一冬うちこのままほっといて、春になったら、またメダカを入れるか。

姫野カオルコ「ガラスの仮面の告白」
2006年11月19日 (SUN) 21:26:37

1990年に単行本化されたエッセイの文庫本。これによると、大学生の頃からSM小説作家だったそうだ。公式には1990年の「ひと呼んでミツコ」がデビュー作の様に書かれていて、遅いデビューだなぁと思っていたらそう言うことか。

このエッセイを読んでいると、「ドールハウス」は自叙伝では無いかと思ってしまうくらい、清く正しい?生活を送ってきている。そんな女性がSM小説作家ですか。はぁー。とっても意外で、楽しめました。

公式サイトの著作一覧で本書は、「随想風小説」となっている。小説?エッセイ?うーん、過去を消したいのかなぁ。エッセイだからって全て真実とは思わないけどさぁ。

花村萬月「浄夜」
2006年11月25日 (SAT) 21:17:29

過食嘔吐を繰り返す元モデルで作家を志す女と文芸誌の凄腕編集者、二つの視点で交互に話が進む。萬月の文学に対する思いが詰まっている。出だしはかったるいけど、後半に入るや引き込まれる。とは言っても、基本的にはエログロで、人には勧められない。なんだかねぇ、エログロをそうつぶさに描写されてもねぇ。一度読めば十分です。

当たった!
2006年11月25日 (SAT) 21:32:41

ビールにとっても良く合う「GABAN POTATO CHIPS」がオレのお気に入り。GABANのブラックペッパー携帯ストラップ・プレゼントに応募したら当たったよ。妻には「他にこんなの応募する人いないよ」とか言われたけど。本当に粗挽き胡椒が入っているだ。

GABANの粗挽き胡椒と言えば、昔片町で屋台のラーメン屋が仕上げにこれをかけてくれたのが美味くてねぇ。屋台をやめて店舗構えたらテーブルにどかどかGABANの粗挽き胡椒が置いてあって自分でかけるんだど、何か違うんだよね、美味しく感じない。何でだろうね。遠い思い出。

タイヤ交換完了
2006年11月26日 (SUN) 20:39:50

昨日今日と晴れていて気温もそれなり、月曜から雨続きらしいので今日のうちにタイヤ交換を済ませる。タイヤなんか交換しているとねぇー、たまには爆走したいなぁーと思う。道路で事故っていては失うものが多すぎるので、サーキットだな。でも、その為にはそれなりの車だな。サンタさん、スーパー7が欲しいよう。

そんなことより、妻の車のモニタの調子が悪い、エンジンをかけても暫くの間真っ暗なのだ。だから、バックビューモニタも見えない。10分ほど走っているといきなりナビが起動して見えるようになる。電気のことは、ようわからん。ナビはともかく、バックビューモニタが見えないのはマズイなぁ。

文部科学大臣からのお願い
2006年11月28日 (TUE) 00:05:54

小学2年生の長男が、学校から「文部科学大臣からのお願い」の書いてある紙を貰ってきた。読めば、校長の名で「文部科学大臣からのお願い」について学級指導を行ったと書いてある。なんだかさぁ、ばっかじゃないの、と言うのが素直な感想。小学生くらいだったら、こんなんで効果があるのかなぁ。イジメなんて昔からあるのに、今頃この程度の事で何か変わるのかなぁ。変わるんだとしたら、なぜ今までこういう対策がとられなかったんだろう。大人達は問題として重要視してこなかったんだよね。マスコミが、ギャーギャー言うまで。

最近の飲酒運転にしても、マスコミが次から次へと悲惨そうな飲酒運転による事故を取り上げているから、なんとかしなくちゃって事になってんだよね。何か不祥事があれば、次から次へと見つかって。なんだか、マスコミが取り上げる内容って、流行があるよなぁ。ペンは剣よりも強しってか。

学校なんて言う密室があって、子どもの集団があれば、イジメは無くならないでしょう。本当の問題は、イジメと言う行動よりも、不安定で満たされない子どもの精神状態か。


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