つれづれなるままに... 2006年12月

木地雅映子「氷の海のガレオン/オルタ」
2006年12月02日 (SAT) 22:08:07

まさか、この作品が文庫化されるとは思いもしなかった。ヤングアダルト小説ファンの間で「何度も読み返したくなる一作」として語り継がれてきた名作だそうです。書評家・藤田香織氏、いち押し!だそうです。確かにオレは好きなんだけど。オレって、「ヤングアダルト小説ファン」?

4年ぶりに読んでも、良かったよ、「氷の海のガレオン」。

「オルタ」は、書き下ろしだそうだが、小説?自伝? 小学一年生の娘が学校をドロップアウトして「ホーム・スクーラー」になるまでを書いている。2005年に小学一年生って、長男と一緒だ。作者と妻が同級生だったそうだから、年齢的にありえるよな。母親は、娘がアスペルガーのボーダラインにいると思っている。小学校ってね、勉強するって言うよりも、集団生活に慣れる(慣らされる)場所だと思うよ。その集団生活に違和感を強く感じる子どもにとっては、地獄だよね。小学生から不登校かぁ、親として相当の覚悟がないとだめだよなぁ。

絶版と思っていた作品が、文庫で再版されたことを、素直に喜びましょう。手に入らないと思っていたあなた。この機会に読んでみませんか。

インドアな一日
2006年12月02日 (SAT) 22:14:14

今日の新潟市は寒くて天気が悪い。何回か霰が降ったし。先週、タイヤを替えておいて良かった。明日は雪みたいだし。

子どもの工作に付き合ったり。本を読んだり。子どもの写真撮ったり。昼食にラーメン煮たり。昼寝起きにビービー泣いてる三男を怒鳴りつけたり。長男のレゴ・マインドストームを勝手に組み立てたり。夕食に餃子作ったり。夕食後に家族でゲームしたり。

今日は一歩も外に出ず。

土屋賢二×森博嗣「人間は考えるFになる」
2006年12月03日 (SUN) 20:38:25

土屋賢二は哲学の教授、森博嗣は建築の助教授。文系対理系の対談らしいのだが、土屋賢二って初めてだ。森博嗣はいつものように淡々と。土屋賢二の発言には(笑)が多すぎ。ちょっと、邪魔。

うーん、それなり。

杉浦日向子「4時のオヤツ」
2006年12月09日 (SAT) 20:46:11

多分初めての杉浦日向子。オヤツにまつわる短編集。一つの話しに、一つの実在するオヤツ。東京人には馴染みのものかもしれないが、オレには全然わからんかった。いたって日常的な、会話ばかりの短編。あんがい面白かった。

アラーキーが撮った闘病中の写真が1枚のせてあり、その表情がなかなか、やっぱアラーキーだなぁ。

篠原一「天国の扉」
2006年12月10日 (SUN) 21:31:10

三作目だそうです。ふと知り合った少年は、主人公に自分を殺して死体を始末するよう依頼して、薬を飲んで昏倒した。主人公は彼の死体をバラバラにして、川原のあちこちに埋めた。ところが次の日、主人公は殺したはずの少年に会い、別の殺人を依頼される。

うーん、サイコスリラーなんでしょうか、あまり読まないジャンルだ。でも、今までと同じくあまり血生臭くない。あ、表紙が血のついた包帯をベースに階段があって、これを見た次男に「何これ?」と言われてしまった。まだ、オヤジの本棚に手を出す年齢ではないが、気を付けなくては。聴く音楽、見る写真、読む文章、いろいろ気を使わなくてはいけなくなってきたなぁ。

「人間は考えるFになる」で森博嗣が「文章は誰でも書けるけど、終わらせる事ができるのが小説家だ」みたいなことを言っていた。その点で「天国の扉」は、これで終わっちゃって良いのかぁという感じ。これはこれで良いんだけど、謎が必ず解かれるミステリーに慣れていると一寸不満だな。

まあ、不思議な世界を楽しみました。

田口ランディ「ドリームタイム」
2006年12月13日 (WED) 23:24:26

短編集。本当に小説だろうかと思わせるくらい、例によって主人公はランディそっくり。あんまり嘘八百は書けないのかもな。田口ランディとよしもとばななの、目に見えない世界の話が好き。

13編あるうち、どれか一つと言われたら「ウタキの青い蝶」かな、「トイレの神様」、「繭のシールド」もランディっぽくって良いなあ。「指」も気になる。これは、何だったんだろうなぁ。

子どもサービス
2006年12月17日 (SUN) 21:33:34

この土日、妻が忙しくしているので、オレ一人で子どもを三人連れて遊びに行った。

土曜日は、寝不足そうで機嫌の悪かった三男の昼寝起きを待って、ボーリングに行ってきた。2月に行ったきりだから、10ヶ月ぶりか。混雑を予想していったけど、思いのほか空いていた。長男、次男、オレの順番でガード付きでゲーム開始。8ポンド・5本指ボールを、長男は走り投げ、次男は落とすように投げる。次男の順番の時に三男も何回か投げさせて貰う。三男はボールのすべり台を使う。成績としては、長男54、次男・三男ペアはスペアが1回あって60、オレは最初の数回がダメダメでストライクとスペア2回あっても109。楽しかったです。また家族で行きましょう。

日曜日は、いつもの県立自然科学館へ昼食持参で遊びに行く。今日は、プラネタリウムが目的。入館してみたら、特別展示はニュートリノに関するもので、フムフム何となくわかったつもり。長男は、一人でディスプレイに向かい読みふけっている。次男・三男を連れて展示を眺めていたら、説明員のむさ苦しい兄ちゃんが次男に説明を始める。こんな子ども(6歳)相手に何やってんだかなぁと思うが次男は嬉しそう。次にロボットのコーナーに行くが、例によって二足歩行ロボットはお休み。今年は全く動いていないのでは? プラネタリウムの時間になり、会場に向かう、席の埋まり具合はまばらで気が楽になる。三男は2回目とはいえ、途中で泣き出すかもしれないからね。子連れのお父さんなんかは、プラネタリウムで寝ちゃう事があるらしいが、三男が気になってそれどころではない。案の定、後半は飽きてくるし、怖がってきたので抱っこしてやる。テーマが、新潟に落ちた隕石なので、とても興味深かった。他のコーナーに行きたがっていた長男も楽しんだようだ。昼になり、休憩所で持参したパンを食べて昼食とする。食後は、いつものデジカメ写真をハガキにしてくれる所に行って、三男のお気に入りのリニアモーターカーの所に行って、体験コーナーに行って、最後に隕石に触って、1時半頃終わりにする。三男の昼寝が不要なら、もっと居ても良いんだけどね。

宮部みゆき「心とろかすような」
2006年12月23日 (SAT) 21:07:43

「パーフェクト・ブルー」の続編?探偵社の犬の視点で書かれたミステリー。短編集。まぁ、どれもそれなりに面白いんだけど、やっぱり犬の視点ってのが引っかかる。軽めの読み物と言うことで。

三男とのクリスマス前日
2006年12月24日 (SUN) 21:46:34

妻と長男・次男がクリスマスのイベントに出かけたので、オレは三男と過ごす。ばばばあちゃんのくいしんぼうカルタをやり、ぐりとぐらカルタをやり、たべものカルタをやり、絵本を読む。近くの蕎麦屋まで歩いていき、蕎麦の定食を分け合って食べる。3歳児とはいえ、子ども三人連れで食べているより、落ち着いて食べることができる。いつもながら美味しいお蕎麦でした。家に帰ったら一緒に一時間ほど昼寝をする。

車のナビの修理が完了したと連絡を受け、三男とディーラーに行く。ついでにオイル交換もお願いして、待っている間、コーヒーとジュースを頂く。結局、ナビ修理とオイル交換で、46200円。

夕食は、妻の作った鳥の丸焼きとリゾットとサラダとゼリーを、家族で食べる。ケーキは、26日に食べるだろうから、今日は無し。食後は、カードゲームをして、風呂に入って、明日の朝を待ちわびながら就寝。

クリスマス・プレゼント
2006年12月29日 (FRI) 21:16:41

子ども達にサンタからのプレゼントは、24日の夜中に届く。25日の明け方になると、暗いうちから子どもはプレゼントの箱に気がつき目を覚ましガサガサと音を立てるので、そばの親も寝ていられない。なので、今年は枕元でなく、クリスマスツリーの側に置くことにした。それでも、長男・次男は早くから目を覚まし、布団から出られるのを今か今かと待っていて、親はノンビリ寝てられない。

長男のプレゼントは、学研の電子ブロックEX-150復刻版。対象年齢には程遠いけど、まぁね。約30年振りの復刻版。実はオレも子どもの頃買ってもらったことがある。でも、EX-150なんていう最高位機種じゃなくて、できる回路も少なかったし、乾電池の減りも早くて、あんまり楽しめなかった気がする。長男が飽きた頃、使ってみるか。次男には、レゴブロックのセットを二つ。すでにレゴブロックは、何種類も持っているのだが、兄弟3人で遊んでいると幾らあっても足りない。次男は長男より格好いいものを作るので、これからも楽しみ。三男には、108ピースパズルとスタンプセット。パズルマニアの三男は、108ピースでもすぐに慣れてしまうのかな。

雨宮処凛「EXIT」
2006年12月30日 (SAT) 21:52:10

雨宮処凛(あまみやかりん)が何者だかよく分からないのだが、花村萬月のエッセイにでていたので読んでみた。バンドやってたり、映画の主演をしてたり。萬月好みの題材で、良く書けていると思う。一般ウケしそうにはないが。

自傷系サイトで繋がる若者達。それぞれが仲間を慰め励ましているポーズをとりながら、実は依存しあい誰かが抜けてしまうことを恐れている。そして、競うように自傷をエスカレートさせる。自傷がエスカレートすれば、その先は...。

本作は題材がイマイチだったけど、トゲトゲ具合が良い感じなので、もう何作か読んでみよう。

夏石鈴子「愛情日誌」
2006年12月30日 (SAT) 21:52:40

「バイブを買いに」を花村萬月がエッセイで褒めていたので探したが見つからず、とりあえず本作を読んでみた。三作入っていて、前の二つが続き物。三つ目は前の二つと全然違うので、別の本に分けた方が良かった気がする。

4歳と2歳の子どもが居る母親が主人公。夫への気持ちが薄れたわけではないのだが、今更そんなにセックスしなくてもと思う妻と、昔みたいにセックスしようよと言う夫。そんな夫婦を淡々と。それと、銀行勤めの若いOLが、遊び慣れている中年男に誘われるままにセックスしてたら別の女が出てきてしまう話。

なんだか、淡々として良いなぁ。

年賀状
2006年12月30日 (SAT) 21:52:59

一部を除き、今日、年賀状を投函した。写真はオレが撮って、妻がデザインしたものだ。例年通り、住所は手書き。郵便番号が7桁になって、住所書きが随分簡略化できるので嬉しい。でも、世間的には、年賀状印刷ソフトが住所も印刷しちゃうから、住所は長くても良いんだよね。なんだか、便利具合が噛み合っていないような。

今年オレからの年賀状を受け取った人は、多分1月3日には届くと思います。暫くお待ちを。


(C) Copyright 2006 Yokoya. All rights reserved.