つれづれなるままに... 2007年5月

京極夏彦「今昔続百鬼−雲」

2007年05月01日 (TUE) 20:36:11

妖怪馬鹿の民俗学者多々良勝五郎と研究仲間の沼上が地方の妖怪スポットに出かけ事件に遭遇し解決してしまうユーモア小説。鳥山石燕の妖怪画の絵解きもあったりして興味深いけど、やっぱり妖怪よりも怖いのは人間だ。まあまあかな。

白馬

2007年05月06日 (SUN) 22:33:28

二泊三日で白馬に行ってきた。テント泊も考えたけど、貸しコテージにTDRのメンバで泊まってきた。

3日:11時頃出発する。ちょっと用事を済ませて、高速のパーキングで昼食をとり、コテージに着いたのは14時半過ぎ。チェックインを済ませたあと、近くのジャスコに買い出しに行く。コテージに全員集合したら、オレはダッチオーブンで豚の角煮を作り始める。炭を起こし、下ゆでした豚をダッチオーブンに入れ、そのまま放っておく。息子達は、義弟やら姪っ子達と遊んで賑やか。夕食は、子ども向けのカレーライス、焼き肉、キャベツと豚バラの蒸し煮、サーモンマリネ、地元の漬け物などなど。豚の角煮は、ちょっと時間が足りず、味見だけして次の日に回すことに。夕食後は花火をして、近くの温泉「みみずくの湯」へ行く。小さな温泉で混んでいたけど良いお湯でした。露天風呂もあったし。子どもを寝かせてから飲み直し、義妹が買ってきた有名なチーズケーキを頂く。12時頃には布団に入ったのだが、夜中強風と暴雨が一瞬あり目が覚める。こんな天気では、テント泊は辛かったかも。

4日:息子達は6時前から目を覚まし、ゆっくり寝てられない。妻達が朝食の準備をしている間、近所をぶらついてみたりする。朝食は、おにぎりありパンありで各自好きなように食べる。戸隠の鏡池に行き、そこから森林植物園を散歩する。水芭蕉があちこちで咲いていてきれいでした。高原だから新潟より開花が遅いんだね。戸隠神社奥社の杉並木を少し歩いた所で車に戻り、戸隠牧場に向かう。12時をとっくに過ぎていて、お腹が空いた三男は機嫌が悪くなる。戸隠キャンプ場はテントが一杯でさすがに人気サイトだね。牧場の手前でシートを広げ、持参したおにぎりやパンや、近くのレストランでテイクアウトしたピザやサンドイッチで昼食とする。その後、無料開放されている牧場に行くが、牛も馬も何にもいない。子ども達は、唯一の遊具であるすべり台で少し遊んで帰ることにする。白馬から戸隠は結構距離があるうえ山道だ。妻が車酔いしやすいので、気をつけて走る。またまたジャスコで買い出しをして、コテージに帰ってきたら妻達は夕食を作り、残りの者は近くの温泉「第一郷の湯」へ行く。こちらは「みみずくの湯」に比べると施設が今ひとつ。露天風呂は、FRPだし。夕食は、豚しゃぶ、生春巻き、鳥のマーマレード煮、豚の角煮、馬刺などなど。今日も花火をやって、子どもを寝せたら大人も早めに就寝。

5日:やっぱり朝が早い、妻は寝付きが悪かったとかで寝不足で体調が今ひとつ。三男は鼻血を出していて、シーツに血のあとを点々と付けているし。朝食はおじや。部屋の掃除などして、さあチェックアウトと言うときに、部屋のカギが見つからず皆で捜索する。結局、姪っ子が鞄に入れていたそうだ。五龍のカタクリをみて、スキー場ロッジのキッズエリアで休憩したら、グリーンスポーツの森に行く。ここのキャンプ場にタープを張って、焼きそばを作り昼食とする。持参したバトミントンやフリスビーで遊んだり、園内の遊具で遊んだりして15時頃解散する。我が家は、オリンピックの開催されたジャンプ台を見に行く。ものすごい高さだね。一見の価値あり。でも、一回見れば十分だな。結局、家に帰ってきたのは19時ころ。三日間の総走行距離、560kmほど。盛り沢山の三日間でした。天気が良くて、よかった。貸しコテージってのは、子連れの集団には良かったな。気兼ねする他人がいないし、時間にもしばられないし。

森博嗣「カクレカラクリ」

2007年05月12日 (SAT) 22:12:44

「カクレカラクリ」とは、「隠れ絡繰り」のこと。コカ・コーラ120周年記念作品とのことで、作中コカ・コーラが何回も出てくる。そして、テレビドラマ化が前提で書かれた作品。それは、まぁ良いのだが。

天才絡繰り師が120年前に作った絡繰りが、今年動き出すという。120年も前の絡繰りが本当に動き出すのか、絡繰りを探し出そうとする主人公達。

うーん、なんと言うか、ファンタジーだなぁ。マンガチック。理系な人間としてはロマンを感じるけど、小説としては、ちょっと物足りない。アマゾンのレビューを読むと、ドラマもイマイチだったようだ。

池澤夏樹「キップをなくして」

2007年05月13日 (SUN) 21:54:23

小学生のイタルは、電車で買い物に行く途中キップをなくしてしまう。途方に暮れるイタルに「キップをなくしたら、駅から出られない」と女の子に連れて行かれた先は、キップをなくした子ども達が暮らす部屋だった。そこで暮らす子ども達は「駅の子」と呼ばれ、電車は乗り放題、キオスクは使い放題、だけど通学途中の子ども達の世話をしたり自分たちで勉強したり。「駅の子」は、通学途中の子ども達の事故を防ぐために時間が止められるし、会ったこともない駅長が心に呼びかけたりする不思議な世界。

良かったです。大人が読んでも、じーんとくるファンタジーだ。子どもも読んだらいいと思うけど、この本にはふりがながないなぁ。

アルビレックス観戦

2007年05月19日 (SAT) 21:08:17

自由席入場券が4枚入手できたので、子ども達とアルビレックス観戦に行ってきた。天気予報は曇時々雨なので一寸不安だったけど、結局雨は降らず時折日が差す程度の曇り空。

会場に行く前に駐車場のチケットをコンビニの端末で買おうとしたら在庫切れと表示される。うーむ、まずいぞ。結局、車で会場まで送ってもらう。キックオフ30分前に入ったら1階席はほぼ埋まっている。2階席に4人で並んで座る。アウェイ側の短辺で電光掲示板も見にくいし、自由席とはこんなもんか。相手は、鹿島アントラーズ。試合開始早々鹿島に1点入れられるも、アルビも1点返し、2点目が入った!と思ったらオフサイドだったらしい。結局、引き分け。残念。三男は試合開始前からだれてて、後半には「退屈」とか言い出すし、やれやれ。長男・次男は、それなりに楽しんだようだ。

長男曰く「今度は野球が見てみたいなぁ」。北信越リーグとか、どうだろう。これも、アルビだ。

誕生日

2007年05月23日 (WED) 22:08:16

今日は、長男9歳の誕生日。定時で仕事を切り上げ、家族でお祝いの夕食。メニューは、エビフライ、マグロとアボガドのサラダ、ピザ・トースト、コーンスープ、よいこのびいるだ。マグロとアボガドのサラダは、オレはちょっと苦手だけど子ども達はモリモリ食べる。食事のあとはプレゼントを開ける。石好きの長男なので、水晶とか石の9個(歳の数)セットに宝石・鉱石の本、他にも本が2冊と図書カードもある。誕生日とは言え、高い物は買ってやれないし、かといってその場しのぎのつまらない物では嫌だし、なかなか難しいところだ。少しお腹が落ち着いたところで、今日のケーキはフルーツタルト。貰ったばかりのイチゴものって、キレイにできてる。まだ出来たてで、ベース部分がほんのり温かかったのが残念だ。残った半分は、明日冷えたのを食べよう。

親となって9年。育児はだんだん楽になってきた。でも、貧乏人の子沢山は、なかなか大変だ。

運動会

2007年05月26日 (SAT) 21:40:22

今日は、小学校の運動会。長男・次男が参加だ。朝、長男・次男は普通に登校する。後から弁当を持って、親と三男は出発する。昨日は雨が降ったが、今日は晴れ、だけど風が強い予報。長男・次男は、同じ赤組なので応援しやすい。兄弟で、別々の組だとねー。長男は3年生の種目と3,4年生種目に参加するし、次男は1年生種目と1,2年生種目に参加するので、一日いても結構見ていられる。だけど、三男はすぐに飽きてくるので、長男・次男の種目で長男・次男の参加が終わったら直ぐに中庭に行ったり、遊具の所に行ったり、それはそれで忙しい。徒競走のグループ分けは、長男はタイム順、次男は身長順なので、ほぼ同レベルでの争いになる。長男は目標2位のところを、本番での強さを見せて1位。次男は僅差ながらも5位。興味走でも長男は1位、次男は何とか2位。まずまずでしょう。気温は高かったから半袖で良かったんだけど、風が強くてちょっと肌寒く感じる時もあった。でも、強い日差しでみんなで日焼け。結果としては、2点差で白組の勝ち。まぁ、結果はともかく楽しい一日になったでしょう。

森博嗣「100人の森博嗣」

2007年05月26日 (SAT) 23:13:04

エッセイとかあとがきとかの寄せ集め。森博嗣ファン必読の一冊。

あとがきは「ネタバレがある」と書いてあったので、今回は読まなかった。森博嗣のミステリィを読むつもりはないけど、もし読んだときオチがわかってたら面白くないからね。

本に関するエッセイで取り上げられていた本:山口雅也「マニアックス」「ミステリーズ」、P・J・デービス「数学的経験」、マックス・エルンスト「百頭女」、ロアルド・ダール「飛行士たちの話」、「かもめのジョナサン」、「星の王子さま」、デヴィッド・ハンドラー「フィッツジェラルドをめざした男」「女優志願」「猫と針金」「真夜中のミュージシャン」「自分を消した男」「笑いながら死んだ男」、エラリィ・クイーン「Xの悲劇」「ハートの4」「オランダ靴の謎」「九尾の猫」。

気になった言葉:ハードボイルドというのは、一言の格好良い台詞を主人公の探偵に吐かせるために、全ての世界を動かす小説のことで、メカニズムは歌舞伎に近い。もし、子供が「どうして勉強なんかするの? 何のためにこんなことを覚えなくちゃいけないの?」と質問してきたら、それに対する正しい答は、こうである。「うるさい。勉強中だから、あとにしてね」それくらい大人が勉強していれば、子供はきっと勉強する。僕の子供たちは、もうすぐ成人するが、自分の価値観が十分に育つまでは、新聞もTVも一切見せなかった。これは正解だったと確信している。

吉田篤弘「針がとぶ」

2007年05月27日 (SUN) 21:03:31

単なる短編集かと思うと、微妙に話がリンクしていたり。奇妙な味の物語。どちらかと言えば、今ひとつ。


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