つれづれなるままに... 2007年11月

木地雅映子「悦楽の園」

2007年11月04日 (SUN) 00:40:51

待望の、と言うよりも予想外の三作目。しかも、450ページの大作だ! まだ、書いていてたんですね。嬉しいです。

生まれてすぐに母を亡くし、革命家の父は行方しれず、ひいおばあさま、おばあさま、おばさまと夫に恵まれなかった女系家族で育つ中学1年生の相原真琴が主人公。奇妙な絵を描くクラスの落ちこぼれ南と、隣のクラスの不良染谷の三人で連むようになった彼女は、クラスから浮いていく。親の再婚を境に、腑抜けたようになっていく南。相原はそんな南を家から連れ出し、不登校児のたまり場のようになっている自宅へつれて帰る...。

途中、学校内の様子が変わっていく辺りは、中だるみというか今ひとつなのだが、まぁそれも中学生の浅知恵と思えば仕方ないか。いろいろな伏線や、最後のオチなどエンタテイメント性もあり、『氷の海のガレオン』より読みやすくなっている。それでも、軽度発達障害と言う普通の枠からはみ出してしまう人がテーマなので、万人向けではないかな。ファンタジーが過ぎる気もするが、面白かったです。

護摩堂山トレッキング

2007年11月04日 (SUN) 20:58:31

今日の天気は晴れ。家族で護摩堂山に登りに行く。登ると行っても標高は300mもない、コースタイム50分の山だ。10時過ぎに出発し、11時過ぎから登山開始。長男は何だかんだとデジカメで写真を撮り、三男はノンビリ歩くので、登るのに1時間ほどかかった。頂上に着いたらお昼ご飯。家を出るとき車に積んだビニールシートを、リュックに詰め忘れ、シート無し。ベンチに無理矢理5人で座る。お湯を沸かしマグカップヌードルを作り、お握りと共に食べる。物足りないのでコーヒーとココアを入れてラスクも食べる。食後は、枯れ枝を拾い、次男にバースデイプレゼントであるナイフの使い方を教える。長男、次男、オレでベンチに並び枝を削る。次男は左利きなので、違和感ありあり。少し使えるようになったところで、親指の腹が痛くなってきたようなので止めさせる。でも、オレと長男は黙々と削り続ける。山の上は爽やかなのだが、近くの食堂?から有線か何かの音が聞こえてきて、何だかなぁと言う感じ。少し下ったところにある建物なので、音でもしなければ気がつかないだろうし、音を流しているのは正解なのだろうが、止めて欲しい。13時過ぎ下山することにするが、ちょっと物足りない。脇道にそれて滝を見に行くことにする。標識に従い、一気に下ると県道に出てしまった。つまらないなぁとアスファルトの上を歩く。ヘアピンのところは、タイヤの跡が一杯だ。そうか、この辺は走り屋がでるのか。標識が見つからないので、そろそろ引き返そうかと思い始めたところで標識を見つける。県道から下りていくと。確かに滝があった。でも、休憩するような場所もなく早々に引き上げ、県道に戻ってからお茶を飲んだり飴を舐めたりする。アスファルトを再び歩き、一気に分岐点まで登ったら、一気に下って、15時過ぎ護摩堂山を後にする。

お手軽なハイキングコースで手ぶらの人も多くすれ違う。紅葉は、殆ど見られなかった。あじさいが有名なところだから、その季節になったら、登山コースは渋滞するのかな。三男は、文句も言わずに歩ききった事に得意そうでした。爽やかな散策でした。

森博嗣「クレィドゥ・ザ・スカイ」

2007年11月04日 (SUN) 21:13:46

「クレィドゥ・ザ・スカイ」とは、「Cradle the Sky」のこと。空を抱きかかえる?

「スカイ・クロラ」シリーズの最終巻だ。キルドレってのは、こういう奴らなんだ!って事が書いてある。シリーズを一気にちゃんと読むと、より面白いだろうな。このシリーズは、素晴らしいです。

篠原一「誰がこまどりを殺したの」

2007年11月10日 (SAT) 20:51:33

全然わからなかった。面白くなかった。小説としては珍しい横書きの凝った作品なんだけどねぇ。

「誰がこまどりを殺したの」は、「パタリロ!」で有名な「だーれが殺したクックロビン」のことで、これってマザーグースなんだね。初めて知ったよ! 本当は"Who killed Cock Robin?"だそうです。

鼻炎

2007年11月12日 (MON) 20:41:17

ここ数日、寝ている間鼻が通らず、寝ているようで熟睡できていない。口で息をしながら寝ているはずで、喉はガラガラ咳が出る。鼻炎のレーザ治療を行ったのは2月の初め。9月頃から鼻の通りは悪かった。レーザ治療の効果は半年で切れたか。

そんなわけで、今日は別の治療法。今夜はちゃんと眠れると良いな。

ウサギが来た

2007年11月17日 (SAT) 21:08:22

妻が「ペットを飼いたい」と言っていて、しかも雌が欲しいそうだ。

そして、とうとうウサギが来た。2歳の雌。「小さめだよ」と聞いていたのだが、そんなに小さくない。やはり、ネズミとは違うか。それなりに存在感がある。世話は妻が全て自分でやると言っているが、そのぶん子どもの世話がオレに回ってくるのだろうか。

ウサギ小屋のように小さな家に、小さなペット小屋。5人+1羽の生活は、どんなんだろう。

バザー

2007年11月23日 (FRI) 20:57:25

今日は幼稚園のバザー。昨年は二日酔いで参加できず、妻に酷く怒られた。今年は何事もなく無事に参加できて良かった。長男・次男には小遣いを与え、好きにさせる。妻が売り子をしている間、何とか時間を潰す必要があり、オレは三男と共に狭い会場をあっち行ったりこっち行ったり。長男・次男も通った幼稚園なので、卒園した子どもや親も遊びに来てて、意外に知り合いが多い。なので、あっちで挨拶こっちで挨拶。園児の作品が展示されているのを見ると、三男は案外まともな物を作っている。3人の息子のなかで一番まともな気がする。興奮して早起きした三男は、人混みによる疲れもあり愚図ってきたので、しばらく抱っこしてやる。妻の売り子が終わったら、そのまま昼食とする。夫婦共に混雑したなかで食事をするのが苦手なので、今まで避けていたけど、今回はバザー会場で食事する。5人分の場所を確保するのも大変なら、食べている間も待っている人がいる気がして落ち着かない。まぁ、子ども達は楽しんだでしょう。

帰ってからも天気が良かったので、次男を誘って目の前の公園でボールを蹴る。三男も参加し、途中から長男も来た。30分ほど遊んだだろうか。寒かったけど、楽しかったです。次男は、それなりに上達しているな。

よしもとばなな「人生の旅をゆく」

2007年11月23日 (FRI) 21:17:08

エッセイの寄せ集め。良かったです。普段ぼんやりと感じていることを、わかりやすく文章にしてくれいているような気がして、共感がもてる。こんなにわかりやすく例えられるなんて凄い。

ばななも、40歳を過ぎ子どもも産んで、書いていることが説教くさくなっている気がする。これって、近年の五木寛之の存在に似ているのかなぁ。近年の五木寛之の本はタイトルを見ただけで避けてしまうけど、おれはこのまま"よしもとばなな"を神様にして余生を過ごすのだろうか?(大げさな!)

村上春樹「ロング・グッドバイ」

2007年11月24日 (SAT) 21:29:18

ハードボイルドの名作を、村上春樹が訳した!! 買おうかどうしようか迷っているうちに、図書館で見つけてしまいました。村上春樹だから...と言うのは、わからなかったけど、やっぱり楽しめました。

清水俊二が訳した「長いお別れ」を初めて読んだのは、多分高校生の時だから20年も前か!! 細かなところはわからないながらも楽しんで、何回か読んだ。39ページもある あとがき で村上春樹も書いているんだけど、翻訳は時代に合わせて行われるべきと思う。今回楽しめたのは、村上春樹訳のせいもあるだろうし、現代風に訳されていてイメージが湧きやすいところもあるだろうし、オレが成長して深く読みとれるようになったせいもあるだろう。いずれにしろ、今から「THE LONG GOODBYE」の翻訳を読むのなら、村上春樹訳がお薦めでしょう。

村上春樹が「ロング・グッドバイ」と「グレート・ギャツビー」の相関を論じている。「グレート・ギャツビー」は未読なので、是非読んでみよう。(これも村上春樹訳がある)その上で、再度「ロング・グッドバイ」を読んでみたい。そのためには、やっぱり買うかなぁ。分厚いハードカバーなので、文庫になって欲しいけど、当分無理だよなぁ。

科学の祭典

2007年11月24日 (SAT) 21:50:23

長男の希望もあり「青少年のための科学の祭典2007新潟大会」に行ってきた。都合により、会場に着いたのは14時30分頃と少し遅め。長男・次男は、メイン会場の体育館内で好きに行動させる。オレは、三男と会場をフラフラする。小・中学生向けなので、三男には難しいものばかりだ。それでも、三男も何かやりたいというので、簡単そうなのを探し「浮沈子」の実験に参加する。その後、食堂に移動しオヤツを食べながら爆発のビックリ実験を少し見る。また、体育館に戻り電気メッキでお絵かきをする。長男・次男は、遅く行ったため整理券をゲットできず参加できない物もあったが、短い時間のなか「木炭で電池を作ってみよう」「あなたも科学捜査官」「光ってふくらむスライムを作ろう」「骨を自由自在に観察、体験しよう」「不思議なストロボハウス」などに参加して楽しんだようだ。

小・中学生には楽しいイベントだと思う。それが無料なんて。良いイベントでした。昼前から来ていると、全実験制覇とかできたかもな。

長男曰く

2007年11月24日 (SAT) 22:25:07

三男が「幼稚園の先生を、お母さんって言っちゃうことがある」と言うので、男性が担任の長男に「先生をお父さんって呼んだことある?」と話を振ってみた。長男曰く「無いよ、そんなの。先生はお父さんより面白いし、ギターも弾けるし」だって。なんかトゲのある言い方。

9歳ともなれば、そんなもんか。それとも、今日出かける前にイジメすぎたかな。それとも、今日の家族ゲーム(ゴキブリ・ポーカー)で、オレが惨敗したから見くびっているのかな。ムムム。

今日は大成功

2007年11月25日 (SUN) 21:13:39

昨日の夕食に作った鳥の照り煮は、焦げっぽくてイマイチだった。だけど今日は、昼食のカレーうどんも夕食の豚バラの蒸し煮も美味しくできた。家族にも好評だった。

カレーうどんは、小麦粉とカレー粉を炒って、タマネギのみじん切りを炒め煮込んだ所に投下し、豚肉を追加しただけの簡単なもの。子どものうどんには汁を入れてカレーを薄めにして辛さを調整した。大人はうどんの汁なしでそのままかけて美味しく食べた。豚バラの蒸し煮は、ダッチオーブンのスキレットに、1センチ厚に切ったジャガイモ・タマネギと豚バラの薄切りを重ねて、塩・胡椒・ケチャップ・バターを入れて、弱火で1時間蒸しただけ。それだけで十分美味しい。ダッチオーブンは偉大だ。

来週末は何を作ろうかな。

吉田篤弘「百鼠」

2007年11月25日 (SUN) 21:43:11

短編が三つ。「一角獣」「百鼠」「到来」で、「百鼠」は「ひゃくねずみ」と読む。実は作家が三人称で小説を書くときは、「百鼠」と呼ばれる天上の世界で朗読鼠が人間に朗読している文章を書いている...と言う奇想天外な話。

オレは、表題作よりも「一角獣」が面白かったな。あっさりとした村上春樹か、とっても若い池澤夏樹とか、そんな感じの文章。良かったけど、まだ一番は「それからはスープのことばかり考えて暮らした 」だな。

2007年11月28日 (WED) 21:18:11

今日は都合により、仕事を休んだ。天気が良かったので、朝からタイヤを交換する。右前タイヤを外すと、ホイールハウス内が油にまみれている。うーん、これはドライブシャフトのグリースが漏れてますね。だから、最近焦げ臭かったんだ。実は9月頃からエキマニが排気漏れを起こしていて、凄い音を立てて走っていたんだよね。焦げ臭いのも、排気漏れのせいかと思っていたけど違ったんだね。それはさておき、グリース漏れはヤバイ。ある時焼き付いて走れなくなるだろう。でも、エキマニの修理見積もりは13万、それにドライブシャフト交換では、合わせて20万コースか? 今の車も来春で9年、分割できない2列目シートに子どもが3人並んで座るのは手狭になってきている。もう車を買い換えるしかない!! 中古を買ってもその場しのぎだし、今買って10年乗れば、子どもは巣立ち大きな車は不要となるだろう。なので、最後の大きな車に買い換えるチャンス。

で、値段とボディサイズから、これしか無いでしょうとマツダのディーラへ行く。見積もりをお願いすると、年明けにはマイナーチェンジがあり、今週末の大商談会でたたき売りをすると言う。でも、今週末は何かと忙しくて商談会には行けそうにないことを伝えると、今日でも商談会値段で売ってくれると言うので、まずは試乗してみる。家の近くまで試乗したので、ついでに家に寄って貰い、駐車場に入れてみて妻と様子をみる。妻と「やっぱりこの車だね」と言うことになり、オプションを検討し見積もりを出して貰う。本当は車を買う余裕なんて無いので、予算なんて物はない。とりあえず欲しいオプションを付け、この位の支払いはしないと無理だろうという金額で商談成立。全部で4時間くらいか、アッという間だ。

何とかして頭金をひねり出し、年末には新車だ。その前に、ドライブシャフトが焼き付かなきゃ良いけど。


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