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ナイス数:526ナイスしょうがの味は熱いの感想
ストーリーはともかく、いつもながら文章が、日本語が良い。もう最初の一行でやられたね。
読了日:12月31日 著者:綿矢りさ詩的私的ジャック (講談社ノベルス)の感想
森博嗣がエッセイ「つぼやきのテリーヌ」で「最も、推理小説らしい」と紹介していたので読んでみた。推理小説らしいのは、密室ネタだからなかぁ。犀川が「現代のテクノロジーであれば密室は難しくない」という様なことを言っていて、さもありなん。稔のお楽しみと第一の殺人の動機が、うまく飲み込めない。
読了日:12月30日 著者:森博嗣黒猫の三角 (講談社ノベルス)の感想
森博嗣がエッセイ「つぼやきのテリーヌ」で「最も、ミステリィとして完成度が高い」と紹介していたので読んでみた。 うーん、そうかぁ。いろいろな伏線が、全てではないけど、そう繋がるのかぁ。分からんかったなぁ。 分からんといえば「理系の大学生なら、まず知らない人はいないでしょう?」の「クロネッカのデルタ」って、これも分からんかったなぁ。。。
読了日:12月29日 著者:森博嗣つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2 (講談社文庫)の感想
265冊目にして著者初の文庫書き下ろしだそうだ。思いついた100個のテーマについて、2ページずつ書いているエッセイ。ぶれない人なので、内容はいつもの通り、それほど目新しさはない。でも、88の自己評価で自作品について触れており、未読の作品も紹介されているので読んでみないと。
読了日:12月27日 著者:森博嗣「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)の感想
仕事について、タイトルにある通り、いつものように身も蓋もないスッキリとした森博嗣の解釈。仕事(職業)と言うのは、個人の全てではないし本質でもないと言うこと。就職活動前後の若者?が読むには良いが、中・高校生が読むと人生を考えさせられてしまうかも。
読了日:12月23日 著者:森博嗣ことりの感想
第十回絲山賞受賞作品なので、読んでみた。 他者とコミュニケーションをとれない兄を尊敬し、兄の好きな小鳥の世話をすることで生涯を閉じた男の物語。静かな静かな世界。 心になにかが残る作品。
読了日:12月23日 著者:小川洋子じつは、わたくしこういうものです (文春文庫)の感想
「アナ・トレントの鞄」は架空の商品カタログだったけど、こちらは架空の職業人へのインタビュー集。月光密売人、時間管理人、ひらめきランプ交換人などなど、ありそうで?ありえない職業の19人にインタビューしている。なかでも冬眠図書館の「シチュー当番」が良かったなぁ。春と夏にひと一倍働いて、冬は本を読む。そんな人達のための図書館でパンやシチューが食べられる。そのシチューを作るのが「シチュー当番」。作ってばかりだと本が読めないので、当番制なんだって。いいなぁ、冬にどっぷり本を読みながら、シチューが食べられるなんて。
読了日:12月18日 著者:クラフトエヴィング商會,坂本真典神様が殺してくれるの感想
女より美しい男リオンの周りでおきる連続殺人。世界を股にかけた叙情的なミステリ。 トリックにはやられたぁと思ったけど、本格ミステリでは反則技じゃないかな。
読了日:12月15日 著者:森博嗣晴れたり曇ったりの感想
ほのぼの、まったり、のほほんとしたエッセイの寄せ集め。川上弘美は、まったりさ加減が良いなぁ。でも、高校の生物の先生だったり、離婚してたり、PTAやってたり驚きの私生活。 本の紹介が何冊もされていたので、少し読んでみたい。
読了日:12月14日 著者:川上弘美アンソロジー カレーライス!!の感想
「カレーライス」ついて書かれたエッセイを、時代を問わず33人分集めたアンソロジー。なぜにこの様な本を作ろうと思ったのか?>PARCO出版。面白かったけどね。 時代的にカレーライスかライスカレーかを問おている作家も多いけど、基本的にはカレーは旨くても不味くても何時でも何処でも食べられる国民食であると。一番面白かったのは、前に読んでいるはずだけど色川武大かな。安西水丸がカレーに合うキャベツ・サラダのレシピを紹介しているけど、単なるコールスローサラダだと思います。
読了日:12月8日 著者:阿川佐和子,阿川弘之,獅子文六,東海林さだお,安西水丸,滝田ゆう,寺山修司,中島らも,林真理子,藤原新也,古山高麗雄,町田康,色川武大,向田邦子,村松友視,山口瞳,池波正太郎,吉本隆明,よしもとばなな,吉行淳之介,伊集院静,泉麻人,伊丹十三,五木寛之,井上ひさし,井上靖,内田百閒,内館牧子,小津安二郎,尾辻克彦,神吉拓郎,北杜夫,久住昌之井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)の感想
井上ひさしが岩手県一関市で行った「作文教室」を文書化したもの。文章を書くと言うことについて、分かりやすく説明していて為になった。 「水を沸かす」ではなく「お湯を沸かす」と書く理由とか、「象は鼻が長い」の「は」と「が」の使い方とか、日本人が知っているようで知らない日本語の使い方を納得行くように説明しているのが良い。あと、大人でも難しい読書感想文を子どもに書かせるなんて日本の国語教育はなっていないとかあり、本当にそう思うよ。
読了日:12月7日 著者:井上ひさし日本国憲法を口語訳してみたらの感想
普段は意識しない憲法について振り返ることができて良かった。口語訳とは言いながらもくだけ過ぎてる気がするが、それは24歳の著者とのギャップだろうか。ところどころ注釈と言うかコメントがあり、具体的で分かりやすいので、もっとあると良かった。高校生ぐらいが読むと、公民(社会科ね)の理解が深まって良いのかも。
読了日:11月30日 著者:塚田薫地下街の雨 (集英社文庫)の感想
短編が7つ。うーん、どれもしっくりこない。自分にとっては、宮部みゆきの場合よくあることなんだけど。残念。
読了日:11月28日 著者:宮部みゆきティファニーで朝食をの感想
龍口直太郎訳も読んでいて映画のヘップバーンは違うなぁと思っていたけど、やっぱり春樹訳でもヘップバーンは違う清潔すぎる。「あとがき」で、カポーティも「少なからず不快感を表した」とあり、さもありなん。どっちのホリーも魅力的だけどね。 他に短編が3編あり、どれも良かった。なかでも「クリスマスの思い出」なのだけれど、こちらも春樹訳で既読なので、別のを入れて欲しかった。
読了日:11月24日 著者:トルーマン・カポーティ佐野洋子〈追悼総特集〉100万回だってよみがえる (文藝別冊)の感想
別れた谷川俊太郎とその前の夫との一人息子である広瀬弦の対談が面白かった。本人は「絵本作家だ」と公言していたけど意外に絵本の数が少ないとか、そうじゃないかと思ってたんだよね。 ずばずばすっぱり言い切る佐野さんは稀有な存在でした。
読了日:11月24日 著者:憤死の感想
帯に「著者初の連作短編集」とあるけど、これって連作か? ポップな表紙のイメージのまま読み始めて、最初の「おとな」には参った。その次の「トイレの懺悔室」もホラーだよね。「憤死」はポップで面白かった。それより、最後の「人生ゲーム」が良いね。結局、綿矢りさ流「世にも奇妙な物語」集なのか。
読了日:11月9日 著者:綿矢りさ人に強くなる極意 (青春新書インテリジェンス)の感想
人間力強化のために、「怒らない」「びびらない」「飾らない」「侮らない」「断らない」「お金に振り回させれない」「あきらめない」「先送りしない」の8つのテーマで書かれたもの。どれも分かりやすく書かれているが、サンプルが佐藤氏の周りにいたエリート官僚だから、一般サラリーマンとは違うかなぁと思うところも。あと、512日間の拘留話が何回も出てくるのはちょっと辟易する。「先送りしない」のところは大いに参考になったし、各テーマの終りに参考になる本が2冊紹介されていて、どれも興味深い。
読了日:11月3日 著者:佐藤優図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)の感想
今回も面白かった〜。昇進試験、違反語、まさに戦争といえる茨城の攻防と盛り沢山。勇退する稲嶺司令はもちろん、玄田隊長がカッコよすぎで、いよいよ4巻が楽しみ。 今も、検閲にもなりかねない自主規制用語ってのあるんだよね。現実の世の中はどうなって行くんだろう。
読了日:11月2日 著者:有川浩三匹のおっさん (文春文庫)の感想
単純に面白い。 かつての「三匹の悪ガキ」が還暦を迎え、オレたちはまだまだ現役だ!と立ち上げたのが私設自警団。ゆすり・強姦・詐欺・動物虐待・マルチ商法などなど、町の犯罪を解決していく。そんな簡単にいくかぁとは思うが、エンターテイメントとしていい感じ。続編の「ふたたび」も読まなくちゃ。
読了日:10月27日 著者:有川浩小田嶋隆のコラム道の感想
コラムニストによるコラムの書き方指南のはずだけど、まぁエッセイかな。あの小田嶋のおもしろコラムはこのように作られているんだな。例によって、読むのはまだるっこしいが、ストンと落ちる。 最後に内田樹との対談が収められている!あの内田樹をして「小田嶋隆は、日本の宝です。」だって!
読了日:10月26日 著者:小田嶋隆フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)の感想
テレビドラマにもなったし、タイトルからして避けていたんだけど、面白かった。誠治の立ち上がりっぷりが良い。そりゃあ状況的に立ち上がらざるを得ないけど。お姉さんの男前なところも良い。有川浩って、いいキャラ揃えるよなぁ
読了日:10月19日 著者:有川浩図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)の感想
いよいよ話が本格的に立ち上がり、郁の王子様もばれちゃったことだし、続きが楽しみ。今回も面白かったです!
読了日:10月19日 著者:有川浩シティ・マラソンズの感想
三人の作者による、NY,東京,パリを舞台にしたマラソン短篇集。三浦しをんって初めてだったけど、一番面白かった。あさのあつこは重すぎ。近藤史恵も良かった。 42.195km走り通せたら、新しい世界が広がりそうだよなぁ。走り出したくなる1冊。
読了日:10月19日 著者:三浦しをん,近藤史恵,あさのあつこ挑戦者(チャレンジャー)の感想
大藪春彦没後10年記念で2006年にこんな本が出ていたなんて。しかも、単行本未収録作品集なんて嬉しすぎ。でも、最初の2作は初期に少年向けに書かれてたり、表題作の「挑戦者」も少年チャンピオンの連載とか、対象年齢低すぎ。大藪春彦の良さが感じられない。あとの2作はハンティング小説で、晩年の大藪らしさ爆発で良かった。年譜とか作品リストとか、懐かしいなぁ。
読了日:10月6日 著者:大薮春彦キアズマの感想
待望のシリーズ4冊目!なんだけど、チカは出てこず。。。 相変わらず重い話とスポ根を上手に絡めてくるよね。面白かった! モペットで鍛えてて柔道で受け身ができるって考えてはあるけど、それだけでインカレ優勝は無理だろ〜。正樹でシリーズ化されるのも良いかも。
読了日:10月6日 著者:近藤史恵図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)の感想
図書館の自由のためにドンパチ戦争するなんて。そんな特殊な世界を書くために、導入部分の説明が長くてダレちゃったけど、最終的には面白かった。終りの方で王子様が誰なのか書かれていたけど、情報屋の柴咲は掴んでいるのだろうか。今後の展開が楽しみ。
読了日:10月5日 著者:有川浩東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~の感想
初リリー・フランキー。あぁこれは売れるね。マザコン男の反省文。男なんてみんなマザコンだけどさ。 無くてもいい逸話が多くて分量を増やしてる。売れる話を売れるように書いている。うーん、良い話なんだけどね。良い話すぎてイマイチ。
読了日:9月16日 著者:リリー・フランキーさきちゃんたちの夜の感想
「さき」という名前の、別々の女性が主人公となる短編が5編。どれも良いなぁと読み進むが、やはり最後の表題作が一番いい。 例によって、家庭環境が複雑で、オカルトチックで、何事にも良い面と悪い面があるけど良い面を見ていこうという話。 よしもとばななは良いなぁ。
読了日:9月16日 著者:よしもとばなな金副隊長の山岳救助隊日誌―山は本当に危険がいっぱい (角川学芸ブックス)の感想
奥多摩の山岳救助隊が書いた実録。 奥多摩のような手軽そうな山々でも、遭難して亡くなる人がいる。手軽に登って、手軽に携帯電話で救助を求める困った人もいるけど。救助隊は必死に助けてくれる。ありがたいものだ。 標高が高くなくても、100メートルも転がり落ちれば人は死ぬ。心して山は登りたいものだ。 冒頭に書かれている「安心登山の10ヶ条」がいいね。
読了日:9月13日 著者:金邦夫君に伝えたい本屋さんの思い出の感想
書店向けの月刊誌に載ったエッセイ60個をまとめたもの。20年以上前に書かれた物もあり時代を感じさせるが、みんな本屋が好きなんだな。愛情が感じられる。奥泉光の一編が特に面白かった。
読了日:9月7日 著者:NO.6〔ナンバーシックス〕 beyond (YA!ENTERTAINMENT)の感想
「外伝」なんだけど、なんか違う。 体調悪いくらいで、ネズミがイヌカシに「全力で守る」なんて言うかな。紫苑の父も、なんだかなぁって人だし。 ちょっと期待はずれ。
読了日:9月7日 著者:あさのあつこ20/20の感想
成人式で集まった同級生に向けて、自分のまわりで起きた20人の自殺者のことを語る。主人公の人生を含めて、すっげー暗い話なんだけど、自分的には木地雅映子だから良い。最後はほっこりくるし。今回も良かった。 これを読むためにiPadにKindleアプリを入れたけど、iBooksに比べて使いにくかった。横書きなのは良いんだけどなぁ。
読了日:8月25日 著者:木地雅映子キケン (新潮文庫)の感想
面白かった、とっても。工学系大学の機械制御研究部、通称「キケン」の青春物語。男の子は馬鹿ななことでも一生懸命になるんだよね。あぁ青春だなぁ、いいなぁ。 こう言う面白い本を高校生に読ませたら、理系男子が増えて良いんじゃね。大学行ったら馬鹿になろうよ。 男ばかりの工学系大学がよく書けているのに、有川浩って女性だよね?
読了日:8月25日 著者:有川浩野心のすすめ (講談社現代新書)の感想
頑張ってきたんだねぇ。。。と疲れる本。モットーの「やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、やらなかったことの後悔は日々大きくなる」って、わかるけどさぁ。スーパーポジティブだよなぁ。
読了日:8月24日 著者:林真理子桜庭一樹短編集の感想
初の短篇集だそうです。6編あり、どれも良かった。ミステリぽいのとか、切ないのとか。どれか一つというと、切ない感じの「モコ&猫」かな。 表紙が会田誠なのも良い。これだけで、買いたくなる。
読了日:8月24日 著者:桜庭一樹NO.6〔ナンバーシックス〕#9 (YA!ENTERTAINMENT)の感想
面白かったけど、やっぱし、これはボーイズ・ラブなんだな。沙布とはセックスできんかったし。 beyondって言う外伝もあるようなので、読んでみなくては!
読了日:8月14日 著者:あさのあつこNO.6〔ナンバーシックス〕#8 (YA!ENTERTAINMENT)の感想
あぁ、沙布はやっぱり助けられないのね。。。
読了日:8月14日 著者:あさのあつこすばらしい数学者たち (新潮文庫 や 10-3)の感想
数学者としては素晴しいかもしれんが、変わった人が多いのは確かです。
読了日:8月10日 著者:矢野健太郎人は思い出にのみ嫉妬するの感想
良かったです。辻の恋愛小説は、男には受けると思うけど、女性にはどうなんだろう。「愛しすぎるのは愛していないのと一緒」なるほどなぁと思う。第三部の「まだ経験したことのない新しい思い出」が痛い。最後が都合良すぎるし、後書きも本当かなぁと思うのだけど、この恋愛小説は好きです。
読了日:8月4日 著者:辻仁成NO.6〔ナンバーシックス〕♯7 (講談社文庫)の感想
お、沙布は生きているのか?
読了日:8月3日 著者:あさのあつこNO.6〔ナンバーシックス〕#6 (講談社文庫)の感想
沙布に何が起きた? エリウリアスとは何だ?
読了日:8月3日 著者:あさのあつこ工学部ヒラノ教授 (新潮文庫)の感想
「文学部唯野教授」に対抗して書かれた?理系本。理工系大学教授の忙しさ切なさをユーモアに書いている。 大学に限らず偉くなると決定権が増し会議で忙しくなるに決っている。そのなかで、教授はいかに論文作成の成果をだすかは、部下(助手)のできに掛かっている。他の学者(教授)からヒントを得るため、研究室にこもっているだけじゃダメで、学会参加など出張も必要になる。ほんと一般企業と変わらんじゃん。 「工学部の教え7か条」は有益です。エンジニア必読。
読了日:8月3日 著者:今野浩甘い罠 8つの短編小説集 (文春文庫)の感想
「甘い罠」になっているのか分からなかったが、8人それぞれの個性が出ていて面白かった。江國:絶妙な奇妙さ、小川:ほのぼの、川上:だらだら(一番好きかな)、桐野:残る嫌悪感、小池:女心だな、高樹:さすがのミステリ、高村:やっぱり警察男子、林:エロい。
読了日:8月3日 著者:江國香織,川上弘美,高樹ノブ子,林真理子,高村薫,小川洋子NO.6〔ナンバーシックス〕#5 (講談社文庫)の感想
沙布がどうなっているのか気になる。
読了日:7月24日 著者:あさのあつこNO.6[ナンバーシックス]#4 (講談社文庫)の感想
ネズミの発作は何なんだろう。ますますボーズラブっぽいのが気になる。
読了日:7月24日 著者:あさのあつこ若き日に薔薇を摘めの感想
2008年から2年に渡り雑誌「The寂聴」に連載した、往復書簡を纏めたもの。連載開始時、寂聴86歳、藤原64歳。文字通り親子ほど歳の離れた二人であるが、こんな歳になると関係ないね。藤原が寂聴を労り、寂聴がもう最後、これで最後と言いながら頑張り続けるさまが面白い。「若き日に薔薇を摘め」とは寂聴が色紙などによく書く言葉で、イギリスの詩人ロバート・ヘリックの詩だそうだ。
読了日:7月22日 著者:瀬戸内寂聴,藤原新也百年前の山を旅するの感想
サバイバル登山家を自称する服部文祥が、ゴアテックスやヘッドライトも使わず100年前と同様な装備で、当時の道を探りなながら山を登る。現代のテクノロジーを駆使した登山に疑問を持つ服部が、悩み迷いながら歩くさまがよく書けているのだが、読んでいて面白くはなかった。
読了日:7月15日 著者:服部文祥包帯クラブ (ちくま文庫)の感想
映画にもなった有名な?作品。天童荒太としては、軽い部類にはいり読みやすかった。 心に傷を受けてしまった「場所」に包帯を巻くことで心の痛みを軽くする、そんなことを始めた高校生のグループが「包帯クラブ」。 クラブの報告書として過去を語り、途中途中で大人になった現在の状況が挟ままれる形で話が進む。中高生が読むと良いかも。
読了日:7月6日 著者:天童荒太SF作家 瀬名秀明が説く! さあ今から未来についてはなそうの感想
瀬名秀明の小説は普通に好きなのだが、本書は何が言いたいのかよくわからなかった。瀬名が、本格SF作家でもなく、研究者でもないことの引け目とか違和感から出てきている考え方なのかな。
読了日:6月30日 著者:瀬名秀明憂鬱でなければ、仕事じゃないの感想
見城徹の一言に見城自身の解説と藤田なりの解釈が35個。見城さんの言うことはどれも分かるのだが、熱すぎる。そうでなきゃ、この出版不況の時代に後発の幻冬舎がここまで立ち上がれるワケがない。 仕事ってのは自己実現の一つだとは思うが、ここまで打ち込めるのかぁ。オレには無理だなぁ。 35個のうち一番響いたのは「努力は自分、評価は他人」かな。
読了日:6月24日 著者:見城徹,藤田晋自分を愛する力 (講談社現代新書)の感想
「自己肯定感」ねぇ。わかるような、わからんような。環境による影響もあると思うけど、それだけじゃないよね? 彼は彼なりの知性で、ポジティブな乙武洋匡を演じていると思う。
読了日:6月22日 著者:乙武洋匡嵐のピクニックの感想
大江健三郎賞。シュールな短編?ショートショート?が13篇。どれも方向性が異なるしかなりぶっ飛んでるので、好き嫌いが別れるだろうけど、オレは好き。どれか一つ選ぶとすれば「哀しみのウェイトトレーニー」かな。「How to burden the girl」も良かったな。
読了日:6月22日 著者:本谷有希子そうか、君は課長になったのか。 (ポケット・シリーズ)の感想
単行本でも読んでいるので、ある意味再読。こっちは3項目増えており、セクハラとかあるのは時代の流れだろうか。 課長のスキル(テクニック)向上指南ではなく、人間性向上指南かな。
読了日:6月15日 著者:佐々木常夫テストから見えてくるグーグルのソフトウェア開発の感想
翻訳なので少々読みにくいところがあるし、400ページ以上もあるので読むのは大変だったが、興味深い内容が多かった。「まえがき」は与太話が多いので、これから読む人はさらっと流すことをお薦めする。 スキルとやる気のある人間が集まっているグーグルで、テスターは少数派。品質はコードを書く人の責任になる。 「テストは、品質そのものではない。品質は最初から組み込まれていなければならないものであり、あとから付け足されるものあってはならない。だとすると、品質管理はデベロッパーの仕事だ。」だって、良いこと言うなぁ。
読了日:6月12日 著者:ジェームズ・ウィテカー,ジェーソン・アーボン,ジェフ・キャローロNo.6〔ナンバーシックス〕 #3 (YA!ENTERTAINMENT)の感想
お別れのキスだなんて、ボーイズラブかい! うーん、時間の流れがよく分からないんだけど、#3は2,3日でしかないのかな?
読了日:6月2日 著者:あさのあつこ神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)の感想
日本人の宗教観だから書けた小説。普通の日本人としては納得感がある。面白かった。他の作品も読んでみたい。 ヨブ記が誤訳ってのは、どうなんだろうね。
読了日:6月2日 著者:山本弘神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)の感想
久しぶりの本格SF小説。厚い本なのに一気読み。事実と虚構が入り乱れて、もの凄い情報量。ここで言う神は、もちろんキリスト教の神。主人公がヨブ記(旧約聖書)で感じた不条理感は、下巻で決着がつくのか。
読了日:6月1日 著者:山本弘負けない自分になるための32のリーダーの習慣の感想
さすがは幻冬舎、タイトルが上手いね。タイトルと内容が一致しているかどうかはともかく、結果を出している澤穂希なんだから良いのだ。特別な習慣など書かれていない、ポジティブに努力を重ねブレない。人生の半分以上を日本代表としてプレーしてきておきながら「本当にサッカーの面白さがわかってきたのは、ようやくここ3,4年のこと」って、なに?
読了日:5月31日 著者:澤穂希先生はえらい (ちくまプリマー新書)の感想
中高生向けに書かれているので、読みやすい。漢字のルビも多いし。途中の脱線が長すぎると思うが、脱線した話が自分にとっては目から鱗で面白かった。 先生とは何かを知っていそうな人(謎を持っている人)。先生は生徒に全ての知識をさらけ出す必要はなく、さらけ出したからと言って生徒が受け取れる(学べる)ものではない。謎の人から、何を学びとるかは生徒次第。 先生はえらいと言えるような生徒に成れということか。
読了日:5月26日 著者:内田樹NO.6〔ナンバーシックス〕#2 (YA!ENTERTAINMENT)の感想
西ブロックでの生活に馴染んでいく紫苑。これから、どうなるんだろうね。いいところで終わらせるよ、まったく。 沙布が交換留学生を辞めましたとか、選ばれし者なのに、そんな簡単に辞めさせてもらえるものなんだろうか?
読了日:5月26日 著者:あさのあつこNO.6〔ナンバーシックス〕#1 (YA!ENTERTAINMENT)の感想
中1の息子が持っていて、面白いと言うので読んでみた。一冊の本としては内容が薄めかとは思うが(だって児童書だもん)、確かに面白いSFだ。管理された一見快適な都市No.6からドロップアウトしてしまう紫苑。この先、紫苑はネズミと一矢報いることができるのか。楽しみだね。 沙布が紫苑に突然「セックスしたい」って、ちょっとビックリ。児童書だよね???
読了日:5月19日 著者:あさのあつこどこから行っても遠い町の感想
都心から電車で20分程の町を舞台にした連作集。短編が11篇。 平凡そうなおじちゃん、おばちゃんの人生にもドラマがあるってことかな。川上弘美独特の雰囲気が良い感じ。
読了日:5月6日 著者:川上弘美シフォン・リボン・シフォンの感想
「シフォン・リボン・シフォン」は、小説の舞台となるランジェリーショップの名前。連作短編が4つ。親の介護、性同一障害、乳癌など重いテーマばかり。だけど、何となく救われていく話なのが良い。 女性が自分のために綺麗(で高価)なランジェリーを買うのが、わかるような、わからんような。
読了日:5月6日 著者:近藤史恵人生の旅をゆく 2の感想
ばななのエッセイを読むたびに、やっぱりばななは小説だよなぁと思ってしまう。今回も同様。子どもの通っていた学校は宿題が多くて親子共々疲れきってしまったので、宿題のない学校に変えてみたって、なにそれ?(「まず好きになること」)ばななの子育ては、理解できない。。。 でも、ミータンの話が読めたのは良かった(「切ない王国の物語」)。ミータンは、ばななのエッセイによく出てくる、小中高とべったり過ごした親友のこと。
読了日:4月13日 著者:よしもとばなな大学の話をしましょうか―最高学府のデバイスとポテンシャル (中公新書ラクレ)の感想
2005年の本なので、少々古いのだが、森博嗣はスタンスが一定で良い。「教育というのは、先生が生徒に力を見せるものなんです」とあるが、これは内田樹も言っている。確かに、尊敬する人に近づくために頑張るという姿勢はあると思う。
読了日:4月7日 著者:森博嗣呪いの時代の感想
対談をエッセーにして、それらを纏めたもの。 内容が盛り沢山だし知らない単語や熟語もあるんだけど、スイスイ読みやすい。で、読み終わったら圧倒されるだけって、いつものパターンだな。うーん、勿体無い。これも再読か。
読了日:3月12日 著者:内田樹死ぬ気まんまんの感想
ガンで死期を意識した佐野さんのエッセーと医者との対談。相変わらず男前だなぁ。癌になったというと周りの人が同情してくれるが、神経症で苦しんでいる時は誰も同情してくれず冷たかったと言うのが切ない。
読了日:3月9日 著者:佐野洋子さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想
「さよならドビュッシー」に出ていた弦太郎爺さんが主人公の短篇集。明らかに二匹目のどじょう的作品なんだけど、まぁ面白かった。岬先生といい、弦太郎といい、スーパーマンすぎると思うけどなぁ。既に「さよならドビュッシー」を忘れているので、もう一回読んでみようかなぁ。
読了日:2月24日 著者:中山七里最終講義-生き延びるための六講 (生きる技術!叢書)の感想
内田樹の神戸女学院大学退職前の講義(講演)の他、五つの講演を纏めたもの。生きるとは。学ぶとは。教えるとは。どの講演でも為になる話ばかりで、簡単に纏められない。図書館で借りて読んだけど、買って読み直そう。
読了日:2月23日 著者:内田樹谷川俊太郎質問箱 (Hobonichi books)の感想
詩の良し悪しはよう分からんが、谷川俊太郎は好き。その彼が、「ほぼ日」に連載した「谷川俊太郎質問箱」を纏めたもの。質問二と五の回答が好き。こういう事を言ってくれる人がいることは大切なこと。
読了日:2月10日 著者:谷川俊太郎理工系のための 明日への教科書 時代を担うトップからのメッセージの感想
豊橋科学技術大学の学生に産業界・科学・技術のトップレベルの人たちが講義した内容を纏めたもの。各界で実績を残した人たちの話なので、頷けることが多い。良い本だと思う。だが、人選が偏っている気がするのは学長の交友範囲だからだろうか。 もう今の世の中、科学的・技術的にいろいろ行き詰まっていて、新発見というのは難しいかと思っていたが、エネルギー消費量を減らすために、まだまだ研究していかなくては行けないことが多いと書いてあり、これからの理工系学生も幸せだ。
読了日:2月3日 著者:グーグル・ジャパンで働く11人の英語勉強法の感想
英語勉強法を学ぶための本ではない。日本人Googlerが如何にして、英語を身につけたかを知るための本。凄い学校を出ていたり、子供の頃から外国人と接点があったり、素質が違いすぎるよなぁ。でも、必要に迫られて目的をしっかり持って勉強すれば、身につくのかも。
読了日:1月26日 著者:EnglishZone編集部取材班乳と卵の感想
関西弁でダラダラ書いてあるのには、途中から慣れた。 なぜ、巻子は豊胸手術が受けたかったのか?別れた旦那とは会えたのか?卵を沢山割った理由は??? 分からんことだらけだけど、まぁ緑子が喋るようになったからいいか。 それにつけても、女性が生きていくのも大変だ。
読了日:1月26日 著者:川上未映子あたたかい水の出るところの感想
いつも通り生きにくい子が主人公なんだけど、王子様が現れてさらってくれるんだから、なんと都合の良い物語。ファンタジーだし。 でも、良いんだよなぁ、この雰囲気。今回は温泉が舞台と言うこともあり、特にホッコリしました。
読了日:1月20日 著者:木地雅映子伝える力 (PHPビジネス新書)の感想
すんなりと読みやすかったのは、池上さんの「伝える力」によるものか。目新しいものは無かったと思うが、自分が理解していない事は伝えられないという事実を再認識できた。
読了日:1月4日 著者:池上彰天地明察(下) (角川文庫)の感想
いやー、面白かった。これが史実に基づいているなんて、事実は小説より奇なり。途中の食が外れた時にはどうなることかと思ったけど、人との出会いだよなぁ。春海ひとりの力でなく、様々な人の叡智のうえに大和暦が成立したんだなぁ。映画も見てみたい。
読了日:1月4日 著者:冲方丁天地明察(上) (角川文庫)
読了日:1月2日 著者:冲方丁