内藤濯・池澤夏樹訳も読んでいるけど、これは辛口のあとがきが良かった。「大人のための」とか帯にあるけど、「夜間飛行」のサン=テグジュペリが書いているのだ、子供向けに甘いわけがない。そこがお気に入り。
読了日:1月2日 著者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ大いなる眠りの感想
双葉十三郎訳も読んでいるけど、村上春樹も楽しめる。あとがきも面白いし。ミステリィとしては楽しみきれないところもあるけれど、マーロウがカッコ良い。ハードボイルドは男のお伽話(寓話)だと思うが、村上春樹いわく、チャンドラー作品は「寓話(fable)」を「神話(myth)」にまで昇華しているとのこと。なるほど。
読了日:1月12日 著者:レイモンドチャンドラーブラッド・スクーパ - The Blood Scooperの感想
森博嗣がエッセイ「つぼやきのテリーヌ」で「書き上げて驚かされた」と紹介していたのが本作品。ゼンと言う侍のシリーズ2作目。侍なので切った張ったの世界なんだけど、深い。とっても深い。「なにかを信じることは、自分が自分の思うようになるという希望の道筋」だそうです。で、ゼンは剣を信じていると。
読了日:1月12日 著者:森博嗣自分探しと楽しさについて (集英社新書)の感想
「自分探し」という行為について考察するために書かれた本。いつもの森博嗣だし、納得できるところが多いが、そもそもこんな企画で本が書かれることが不思議。「自分」なんて「自分」で探せよ。
読了日:1月19日 著者:森博嗣八日目の蝉の感想
TVドラマにも映画にもなった有名な作品。どちらも見ていないけど。 痛い。痛すぎる。人を好きになるのに「フリー(独身)であること」なんて条件を付けるのはおかしいかもしれないが、少なくとも男はは受け入れちゃダメだろ。主人公は追い詰められて罪を犯したことになっているが、ちょっと見方(書き方)が偏っていると思う。
読了日:1月19日 著者:角田光代図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)の感想
ムチャクチャ面白かった。漫画として楽しめた。亡命とか女装とか銃を乱射とか、ぶっ飛びすぎだろ。さすがシリーズ最終巻。 4冊のうち、なにげにシリーズ2が一番良かったかな。一番地味かもしれんけど。 別冊も読んでみよう。
読了日:1月19日 著者:有川浩Φは壊れたね (講談社ノベルス)の感想
森博嗣がエッセイ「つぼやきのテリーヌ」で”最も「技の冴え」がある”と紹介していたので読んでみた。このトリックは凄いな。殺人の必要性が分からないままなんだけど、密室のトリックを解くだけの傍観者にしてみれば殺意なんてどうでも良いか。
読了日:1月26日 著者:森博嗣忘れられたワルツの感想
短編が7つ。一回読んだだけでは消化不良の物もあるけど、絲山さんらしいかなぁ。再読の必要がありそう。今のところ「神と増田喜十郎」が良いかな。
読了日:1月27日 著者:絲山秋子押絵の奇蹟 (角川文庫)の感想
「今月の新刊」を見つけて喜び勇んで買ってみたが、1974年初版の復刊とのこと。まぁそうだよね。「あやかしの太鼓」は読んだことありそう。 表題作を含め中編が三つ。どれも遺書に相当する文章なんだな。で、妖しい世界。 三作品のなかでは「氷の涯」がミステリぽっくて良かった。
読了日:2月9日 著者:夢野久作グランド・フィナーレ (講談社文庫)の感想
芥川賞受賞作と短編三つ。受賞作の「グランド・フィナーレ」は終り方に唐突感があるなぁ。これで良いのか。他の三作品はいつものように文体がクドイ。逆に言うと「グランド・フィナーレ」が、割りと普通っぽいんだな。クドくて読みにくかったりするんだけど、なんか気になる作家です。
読了日:2月9日 著者:阿部和重スナックちどりの感想
よしもとばななの小説は、ストーリー自体はどうでもよい。今回もあっさり読める。でも、その中のメッセージというか、主人公が気づきを得て感じる幸せとか前向き感とかが良い。イギリスで5日間を過ごしたいとこ同士の二人は、これからそれぞれで強く生きていけるのでしょう。
読了日:2月11日 著者:よしもとばななまたたび浴びたタマの感想
村上春樹による50音順の回文とショートショートに、友沢ミミヨによる絵なので、まさにカルタ。44個の回文には、かなり無理があるものもあるが、どれも面白い。自分的にヒットは、「め」の「めもでいんぶぶんいでもめ」。ひらがなだと分かりにくいけど「メモで<陰部>、文意で揉め」なんですよ。メモに「陰部」とだけあっても、意味が分からないよね。
読了日:2月11日 著者:村上春樹,友沢ミミヨ別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)の感想
ベタベタのラブコメで全然図書館でも戦争でも無いじゃん、と思ったら「あとがき」に作者がそう書いていました。がっくし。まぁ面白かったから良いか。
読了日:2月15日 著者:有川浩楽隊のうさぎ (新潮文庫)の感想
映画を先に見たんだけど、映画は小説のエッセンスを上手く組み立てていると思った。小説も中学時代の大人になりきれていない中途半端な空気感と、部活に打ち込む姿が、丁寧に書かれていて良かったです。
読了日:2月15日 著者:中沢けい歩けば歩くほど人は若返るの感想
メタボを解消し、75歳でエベレスト登頂に成功した体作りの本。今の自分にはメタボも生活習慣病も若返りも関係ないけど、山に登る体作りのヒントになればと思い読んでみた。日常的にアンクルウエイトを付け10キロのリュックを背負って歩く、コレだけなんだよね。なので、さっそく500gのアンクルウエイトを買いました。
読了日:2月15日 著者:三浦雄一郎銀二貫の感想
初高田郁(かおる)。22年の長きに渡り、銀二貫(金になおせばざっと33両)がもたらした苦労話? 時間かけ過ぎだろう、松吉と真帆は。 心太(ところてん)とか寒天とか馴染みの食材では無いし、練り羊羹は本当にこのようにしてできたのだろうか。基本的には「ええはなし」でした。
読了日:2月23日 著者:高田郁ぼくの人生案内の感想
ありきたりの質問に対するウィットにとんだ回答。こんな大人になれたらいいなぁと思う、オレ44歳。田村隆一は刊行当時75歳。
読了日:3月1日 著者:田村隆一「思考」を育てる100の講義の感想
著者曰く「短編エッセイ集みたいな本」。森博嗣は同じような本を何冊も書いて、大体読んでいるけど、常にスタンスが一定なのでどれも同じような内容になる。いい加減飽きてきたかな。
読了日:3月2日 著者:森博嗣屋久島ジュウソウの感想
初森絵都がエッセイなのは申し訳ない。三泊四日の屋久島と、世界を旅した時のエッセイが14話。 屋久島はやっぱりトイレが大変なのね。でも行ってみたいなぁ、屋久島。 「太宰治の『佐渡』が紀行物の傑作」と、かなりネガティブな紹介で書かれているんだけど、どんなんだろう。読んでみたい。
読了日:3月2日 著者:森絵都別冊図書館戦争II (図書館戦争シリーズ 6) (角川文庫)の感想
あとがきの「後味があまりにも気持ち悪くて」と言いたくなる気持ちがよく分かる。巻末のショートストーリーを含めて、ハッピーエンドなんだけど、それまでの経緯が嫌だなぁ。まぁ、基本的には6冊とも楽しめました。
読了日:3月2日 著者:有川浩人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)
読了日:3月2日 著者:森博嗣大地のゲームの感想
震災後に書かれた、近未来で震災にあう若者たちの物語。 うーん、なんだか結末が腹に落ちてこない。「大地はあの土地にばかり執拗にコインを積み重ね」とあるけど、関東に人が集中したのは江戸時代以降だろうし、それは人が選んだ事だろうし。大地がゲームしていると考える理由が分からない。
読了日:3月8日 著者:綿矢りさ天頂より少し下っての感想
女性が主人公の短編7つ。どれも川上節が効いていて良い。川上さんの小説は、不思議ちゃんな女性が多いけど、男も独特の雰囲気があって良い。「金と銀」とか「壁を登る」とかね。7つのうちどれか一つと言うと、何気に「エイコちゃんのしっぽ」かな。
読了日:3月9日 著者:川上弘美パン屋を襲うの感想
「パン屋襲来」と「パン屋再襲来」を改変し、「眠り」と同じくカット・メンシックのイラスを多数添えた物。短編二編は春樹流のちょっとずれた所が面白いけど、イラストはなぁ、それ程好みではない。でも、最後の似顔絵がほっこりする。
読了日:3月15日 著者:村上春樹スチームボーイ an adventure story of STEAMBOYの感想
大友克洋のアニメ映画をノベル化したもの。うーん、映画は面白いんだろうな。小説としては、ストーリーを追っているだけで、面白くない。
読了日:3月22日 著者:村井さだゆき,大友克洋上司の壁―なぜ上司は物分かりが悪いのか!?
読了日:3月30日 著者:福田健フラニーとズーイ (新潮文庫)の感想
登場人物は少なく、会話だけで話が進み、しかも兄妹喧嘩だ。なぜに村上春樹はこれを訳したのだろうと読み進めたが、なんだか最後はスッキリした。
読了日:4月4日 著者:サリンジャー図書準備室の感想
「図書準備室」だらだらと男の独り語りで構成される。「冷たい水の羊」いじめられっ子の逃避。暗くてジメッとしていて、それはそれで悪いことではないのだけれど、どちらも自分には合わなかった。
読了日:4月12日 著者:田中慎弥真夏の航海の感想
安西水丸追悼読書。落ちていく上流階級の女の子の話なんだけど、カポーティが出したくなかった処女作とのこと。だからなのか、翻訳のせいなのか、誰がしゃべっているのか分かりにくくて、今ひとつ乗りきれなかった。
読了日:4月13日 著者:トルーマン・カポーティ真贋 (講談社文庫)の感想
インタビューをまとめた物のせいか、読みやすかったし、分かりやすかった。が、納得のいかないところも多々あり。「誰にでもわかる材料で」分析・判断をするとあるが、そのわりにはデータに基づいてない感覚的な分析になっていないか? 「どんな人生にも役に立つ、究極の本です。」と帯にあるけど、あまりにも言い過ぎ。 ちょっと残念。
読了日:4月19日 著者:吉本隆明東京日記4 不良になりました。の感想
東京日記の4冊目。相変わらずのユルユル加減と不思議さ加減が良い。ピアスの穴を開け子どもに自慢したら、「かあさん、不良になったんだ」とつぶやかれてしまい「不良になりました。」と。50を過ぎても不良になれるんだな。
読了日:4月20日 著者:川上弘美タッチの感想
ダメな男からダラダラと離れられない女が主人公なのは、いつものこと。倦怠感と切なさが同居するところが好き。
読了日:4月20日 著者:鈴木いづみぶるうらんどの感想
なぜに芸術家が小説を?と軽い気持ちで読んだのだが、凄かった。死後の世界をこんなふうに描ききれるのは、やはり芸術家だから? 最後にストンと決着したし。装丁も当然本人が関わっているし。思いがけず良い本でした。
読了日:4月23日 著者:横尾忠則ニキの屈辱の感想
若くして有名になった女性写真家ニキと年上のアシスタントの恋愛小説。ニキの写真家としての生き様に、最後の「私、人間だったんだ」ってのが凄くいい。山崎ナオコーラの恋愛小説は、登場人物の書き方と切なさが良い。
読了日:5月4日 著者:山崎ナオコーラ思考の整理学 (ちくま文庫)の感想
帯の「なぜ東大生・京大生はこの本を読むのか?」に惹かれて読んでみた。読んだだけで頭が良くなった気がする! WikipediaもEvernoteも無かった時代の情報整理学。 先生と教科書にひっぱられて勉強するグライダー人間。学校はグライダー人間養成所であると。グライダーでなく、自力で飛べる飛行機にならなくてはと。 三上(馬上、枕上、厠上)。セレンディピティ。見つめる鍋は煮えない。朝飯前。歩く。喋る。忘れる。
読了日:5月4日 著者:外山滋比古貴婦人Aの蘇生 (朝日文庫)の感想
なんだか変わった人ばかりで、よく分からなかった。
読了日:5月4日 著者:小川洋子シアター! (メディアワークス文庫)の感想
マイナーメジャーな小劇団再生の物語。スピード感があって面白いんだけど、ちょっと早すぎて薄っぺらに感じたかなぁ。「シアター2」に期待しよう。
読了日:5月10日 著者:有川浩レーン ランナー3の感想
ランナーの三作目。2を読んでから時間が空いたので、最初戸惑った。ただ走りたくて走る、そんな青春物語。情景描写が長くて話がすすまない。3って内容が薄くないか。男子なんて、あさのさんが考えるほど、いろんなこと考えてないって。
読了日:5月11日 著者:あさのあつこ家守綺譚の感想
狸に化かされたり、友人が幽霊となって出てきたり、河童がいたり、人と妖かしのものが共存していたころの物語。ファンタジーとして面白かった。様々な植物が生い茂る庭が舞台の中心で、次から次へと出てくる植物をネットで調べながら読みました。続編?の「冬虫夏草」も読まなくては。
読了日:5月18日 著者:梨木香歩妻と共に生きる (角川文庫)の感想
作家・三浦綾子の夫による、三浦綾子との生活を綴ったもの。三浦綾子は何冊か読んだが、こんな大病していたり口述筆記で書いていたなんて知らなかった。三浦綾子のバイタリティもさることながら、夫の献身的な、まさに共に生きる姿には凄いものがある。しかし、光世の務めていた営林署って、こなんなにポコポコ休んで良かったのだろうか。時代によるものかな。
読了日:5月25日 著者:三浦光世シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)の感想
前作の「シアター」は劇団という集団に関する状況説明が長くて、小説としては今ひとつだったけど、「シアター2」でようやく有川浩の本領発揮だね。恋愛系も多いし。面白かった。だけど、借金の返済は「シアター3」を待たなくてはいけないのね。まだかな〜。
読了日:5月26日 著者:有川浩注文の多い注文書 (単行本)の感想
クラフト・エヴィング商會お得意のありそうで(なさそうで?)無いもの写真と、小川洋子のショートストーリー。うーん、ショートストーリーが長すぎかなぁ。多分、自分的には小川洋子が合わないんだろうな。少々期待はずれ。
読了日:5月31日 著者:小川洋子,クラフトエヴィング商會冬虫夏草の感想
「家守奇譚」の続編。うん、面白かった。愛犬を探し鈴鹿の山を歩く主人公。「山で生きるものの礼儀」として、人の姿をしたイワナに対し人間と同様に接する。イワナやアマゴが人の姿をしていたり、河童、幽霊、竜神、、、日本のファンタジーだなぁ。良かったです。
読了日:6月1日 著者:梨木香歩空の中 (角川文庫)の感想
今回も単純に面白かった。何も知らずに読んだけどSFだった。日本の航空機事情、自衛隊、UMA、美人の戦闘機パイロット、、、有川浩って本当に女か? ネタと言い、あとがきと言い、よっぽど漢(おとこ)らしいぞ。 解説を新井素子が書いていたのもビックリ。まだ、この人いたんだ。
読了日:6月7日 著者:有川浩花のベッドでひるねしての感想
相変わらず、突拍子もない家庭環境で成長する主人公。でも、よしもとばななの場合、ストーリーなんてどうでもいいのだ。世の中にはいい面とわるい面があり、いい面を丁寧に拾っていこう、と言う感じの流れに浸るのが心地よい。 よしもとばななとは、年齢が幾つも違わないはず。若かったころのばなな、中年になってからのばなな、子どもを産んでからのばなな、親がなくなってからのばなな、それぞれ共感できる面があり、同じような世代でリアルタイムに小説が読めることを幸せに感じる。
読了日:6月8日 著者:よしもとばなな隅田川のエジソン (幻冬舎文庫 さ 33-1)の感想
事実に基いたホームレス生活を面白おかしく書いたもの。創意工夫で快適な生活を送るホームレスが主人公だが、全然納得いかない。都会のまっただ中で、自分の知恵で金を稼ぎいい気で過ごしているが、税金も払わず、公園の水道・トイレを使い、いざとなれば救急車に警察だ。快適に歩いている道路や信号だって税金が使われているんだぞ。賞味期限切れのコンビニ弁当を食べた後のゴミはどこに捨てるのだ。甘えすぎ。
読了日:6月16日 著者:坂口恭平漫画貧乏の感想
「ブラックジャックによろしく」で有名な佐藤秀峰による、漫画家の裏話。漫画家とアシスタントが搾取されているのは有名で、そこにメスを入れ、出版社と戦う佐藤秀峰。「笑ってくれて構わないですが、僕は世界を変えようと思っています。」ってカッコイイ。 ブログも見たけど、戦いたい人なんだな。 搾取といえばアニメーターもそうだし、プログラマーも人月換算だもんなぁ。どの業界でも、土俵を握っている者だけがオイシイのだろうか。
読了日:6月19日 著者:佐藤秀峰妻と罰 (文春文庫)の感想
哲学の教授によるエッセイ。自虐的で時間潰しにしかならないけど、ダラダラ読むにはちょうど良い。奥付の作者紹介文まで笑える。
読了日:6月22日 著者:土屋賢二ここに消えない会話があるの感想
短編が二つ。この人の小説は、ぽつぽつ印象的なフレーズが出てくるのが好き。表題作も良かったけど、より短い「ああ、懐かしの肌色クレヨン」が印象的だった。アルビノの娘の片思いデート。鈴木さんは、これからも寂しさを感じることがあるだろうけれど、いい女になっていくでしょう。
読了日:6月28日 著者:山崎ナオコーラなにごともなく、晴天。の感想
淡々としていそうで、実は淡々としていない吉田篤弘の小説。今回もそんな感じで良い。でも、主人公が女性なのは珍しいか。ベーコン姉さんの作るベーコン醤油ライスが旨そう。しめに濃い目のコーヒーだしなぁ。
読了日:6月28日 著者:吉田篤弘ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸---- メーヴェが飛ぶまでの10年間の感想
八谷さんってポストペットを作った人なんだね。懐かしい。その人が、メーヴェを作って飛ばしたと。ポストペットやメーヴェを作ったと言うとエンジニアかと思うが、アーティストとかプランナーなんだな。で、飛ぶメーヴェを作ったけど、それはアートだと。アートと言われると、今まで掛かった費用もペイできそうな。この本自体は面白かったけど、メーヴェ作成中の10年間の色々も書かれているのが少し余計かな。 YouTubeで探したら、この5月にも飛ばしてました。現在進行形。
読了日:7月5日 著者:八谷和彦,猪谷千香ユリゴコロの感想
初、沼田まほかる。ホラー?ミステリー?ラブストーリー?いくつもの殺人が告白されたノートを父親の書斎から見つけた主人公は、親を疑い自分の出生を疑う。なんか最後は、ほんわかしちゃっているんだけど、たいした理由もなく人を殺したのは事実なんだよな。なんだか主人公のうっかりっぷりも気になるが、グイグイ読ませる凄い小説でした。
読了日:7月6日 著者:沼田まほかるルパン、最後の恋 〔ハヤカワ・ミステリ1863〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)の感想
2011年に発見された未公開作品の翻訳。アルセーヌ・ルパンって、小学校の時以来だ。子供向けに翻訳された作品しか読んでいないので、ちょっと驚いたところもあったけど、面白かった。原作自体が推敲不十分らしいけど、子どもの頃読んだルパンもこんな感じの文章だったと思うなぁ。やっぱりルパンは、スーパーマンでカッコ良い。
読了日:7月12日 著者:モーリス・ルブラン木挽町月光夜咄
読了日:7月26日 著者:吉田篤弘小雨日記の感想
吉田篤弘がエッセイで、クラフト・エヴィングとして装丁したと書いていたので読んでみた。飼い猫「小雨」視点で書かれた小泉今日子の日常。誕生日は一人で過ごす日と決めているとか意外。
読了日:8月8日 著者:小泉今日子詩を書くということ (100年インタビュー)の感想
NHKのTV番組をまとめ直したもの。谷川さんが相変わらずカッコ良い。『老後の楽しみはやっぱり「死ぬこと」ですね。』なんて言い切れるんだもの。
読了日:8月10日 著者:谷川俊太郎FAMILY GYPSY 家族で世界一周しながら綴った旅ノートの感想
4年間家族4人で世界一周って凄い。4年間を凝縮しているので楽しいこと、良いことだらけだけど、仕事もしながら英語で世界を巡るんだから苦労も多かっただろうに。まぁ、こう言う人もいるってことで。
読了日:8月14日 著者:高橋歩加藤諦三講演集 逆境に強い人―折れない心のつくり方の感想
逆境に強いのは「変化をやりがいと考えられる、家族や友人など周囲の人達との関わりを大切にする、自分がコントロールしていると考えられる」人達だそうだ。日本人に多い「執着性格」は変化に弱く躁うつ病にかかりやすいと。なので、楽観的解釈・限定解釈して努力すると。ふむふむ。
読了日:8月31日 著者:加藤諦三ボロボロになった人への感想
短編六編。表題作は5ページしか無く意味不明。他のもちょっとブラックで、でも面白かったかも。あまりお薦めはできないけど。
読了日:9月6日 著者:リリー・フランキー日本はじっこ自滅旅の感想
アル中で西原理恵子に家を追い出され、日本のはじっこを目指して旅する筆者。肝硬変で血を吐き母にすがる筆者。それでも取材と称して放浪が仕事になるんだなぁ。アル中って奴は困ったものだ。
読了日:9月14日 著者:鴨志田穣青春を山に賭けて (文春文庫)の感想
五大陸最高峰登頂とアマゾン川下りの手記。登山部分はあっさり書かれているけど、登るまでの手続きの苦労とかそれぞれの地域や応援してくれている人達への感謝が多く書かれている。山登りというお遊びに熱中していることを自戒しつつ、人々への感謝を忘れない。シェルパ族がチーズ臭くて大変とか、表現が拙く正直に書けているのは時代のせいかな。「山岳部の時は60キロ背負ったのに30キロで汗だくになるとは鈍ったものだ」とか凄いな!
読了日:9月14日 著者:植村直己スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼンの感想
プレゼンを成功させるには、パッションを持ってストーリーを作り、簡潔なヘッドラインを書き、情報を引き算で構成し、とにかく練習すること!
読了日:9月15日 著者:カーマイン・ガロ生きてるだけで、愛の感想
メンヘラ女のドタバタかぁと読み進めるが、最後の数ページが良い!恋愛小説になっている。もう一つの「あの明け方の」も良い。女の意地っ張りとそれに付き合う男の受け止め方がいい感じで書けているなぁと。本谷有希子って良いぞ。
読了日:9月17日 著者:本谷有希子西原理恵子の「あなたがいたから」―運命の人鴨志田穣 (NHK「こころの遺伝子」ベストセレクション)の感想
NHKの「こころの遺伝子」を纏めたもの。毎日かあさん等で知っている事ばかりだったけど、負の連鎖を笑うことで断ち切ったって話の流れだ った。カモちゃんのアルコール依存は、戦場カメラマンなんて向いていない職業を目指した所からなんだな。
読了日:9月20日 著者:村田エフェンディ滞土録の感想
「家守奇譚」「冬虫夏草」で土耳古(トルコ)留学中と出てきた村田が主人公。1,899年から始まるし下宿先には独逸人や希臘人がいるし、世界史が分かるともっと楽しめただろうな。でも、前作に続きお稲荷さまやサラマンダーなど妖かしの者がでてくるし主人公の気質も似ているので、同じ様に読むことができる。でもねぇ、最後が泣かせるよ。派閥・民族・国家、、、人の集まる所で争いは避けられないのだろうか。
読了日:9月23日 著者:梨木香歩仕事の報酬とは何かの感想
あっという間に読み終わった。 仕事の報酬には「目に見える、収入や地位」と「目に見えない、能力・仕事・成長」があると。能力を得るにはOJT、そのために師匠を見つけろと。仕事を得る(残す)ためには、共感と志が必要。人間としての成長が、ある意味で、「最高の報酬」とのこと。 仕事ってのは自己実現だと思うから、自己の満足が一番の報酬なんだと思う。
読了日:9月24日 著者:田坂広志猟師になりたい!の感想
東京から長野に住居を移したのを切っ掛けに空気銃の免許を取り、1シーズン収穫なしの実録。銃を持っていれば、獲物が捕れるってわけじゃないのね。 日本において銃の免許の取得・維持は手間の掛かるものだと思っていたが、害獣駆除要員拡大のためか、少しは緩くなっているのかな。 長野では鹿の適正頭数が1.5万頭のところ10万頭が生息しているとか。環境維持のための害獣駆除が必要なんだな。そのためには猟師が必要であると。大人の趣味として、面白そうだよなぁ。
読了日:10月4日 著者:北尾トロ銃の感想
初中村文則。芥川賞候補作で石原慎太郎イチオシの作品。ダラダラと日々を過ごす大学生が偶然拳銃を拾い、拳銃に魅せられ落ちていく様がよく書けている。銃というパワーを手に入れ、それに魅せられる気持ちはよくわかるし、持っていれば撃ってみたくなるのもどおりだろう。 でもねぇ、作者は拳銃のこと分かってないよ。357マグナムなのに片手でこめかみ撃って自殺って可能か?もの凄い反動だぞ。残っている弾が4発とか、リボルバーは撃ったって薬莢が残るからシリンダが空になるわけないし!
読了日:10月5日 著者:中村文則アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))の感想
SFの古典的名作だけど初読。非常に面白かった。アンドロイドと人間の共生する世界が舞台。アンドロイドも夢を見るんだろうな。コプナトのビルでデッカードが会ったマーサーは何者?
読了日:10月5日 著者:フィリップ・K・ディックフォグ・ハイダ - The Fog Hiderの感想
森博嗣による剣豪小説のシリーズ4冊目。森博嗣独特の理屈っぽさで侍という存在を考える主人公のゼン。元剣道部の自分には非常に面白い。 話が繋がらないなぁと読みきったけど、シリーズ3冊目のスカル・ブレーカが未読だった!しまった。
読了日:10月11日 著者:森博嗣面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則の感想
面倒くさいことになるまえに、一手間かけておく。段取り八分って奴か。基本的にはこの手の本によくあるネタばかりだけど、考え方のベースに脳科学を持ってきているのは面白いな。
読了日:10月11日 著者:本田直之流星ひとつの感想
35年前の藤圭子引退直前のインタビューを、会話のみで記した新しい手法のノンフィクション。もしも復帰することがあったら障壁になってしまうかもと出版しなかった本作品が、藤圭子の自殺をきっかけに出版されたもの。藤圭子の真摯さ危うさがストレートに感じられる作品。貧困・DV・芸能界、どれもきっつい世界だよな。
読了日:10月13日 著者:沢木耕太郎赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCEの感想
百年シリーズの三作目のはずだが、ストーリー的には全然違う。雰囲気は百年シリーズだけどね。問題のストーリーだが、難しい。絡み合っていて、何が正しく、どこが今なのかわからない。ドグラ・マグラ風?
読了日:10月18日 著者:森博嗣猫の建築家
読了日:10月18日 著者:森博嗣相手に「伝わる」話し方 (講談社現代新書)の感想
話し方のテクニックを期待して読んだけれど、テクニックよりも具体的なかみ砕き方や説明が多く、池上さんの他の本の内容と似通っているなぁと思いながら読み進めたところ、「抽象論は眠くなる。具体論は相手が身を乗り出す」の原則に従い、あえて具体例を多くしたそうだ。でも結局は、「話のテクニックなど存在しない」「伝えたいという熱い思いがあれば」相手に伝わると。そのためには「相手への想像力・思いやり」とのこと。うーむ。
読了日:10月22日 著者:池上彰知ろうとすること。 (新潮文庫)の感想
福島の原発事故の影響について、データの積み上げから内部被曝・福島の農作物への被害はかなり少なかったとある。これが事実だとして、それは何故なんだ? 東大物理学者の早野さんて凄いな。あと、英語で論文発表したという福島の高校生も、選り抜きなんだろうけど凄いな。 理系が頑張ることで日本の未来も明るいぞ。
読了日:10月26日 著者:早野龍五,糸井重里エデンの園 (集英社文庫)の感想
奥付を見ると1993年 第2刷とある。20年振りの再読? ヘミングウェイの死後公開された未完の作品。若い作家が美しい妻と新婚旅行を楽しんでいる所に、妻がこれまた美しい女性を連れてきて三角関係。主人公の作家は、時々妻のことを「悪魔」と呼んでいるけど、まさにその悪魔に振り回される。ヘミングウェイは結末をどうするつもりだったのか。気になる。
読了日:11月1日 著者:アーネスト・アーネスト・ヘミングウェイ,アーネスト・ヘミングウェイ最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのことの感想
インタビューや実例が多いためか、非常に読みにくい。この手の本は、厚さの割にさくさく読めることが多いけど、この本は違った。 リーダーとマネージャーの視点は大きく異なる。マネージャーの先がリーダーかと思っていたが、これが明確なった。リーダーは未来を明確に示すこと。マネージャーはメンバの特色を発見し活用すること。 訳者あとがきに内容がうまく纏められていたので、それを読むだけでもいいのかも…
読了日:11月3日 著者:マーカスバッキンガム夜をぶっとばせの感想
初・井上荒野。DVを受ける妻目線の1作目と、十年後に書かれた夫目線の2作目。うーん、最後まで読むと何となくハッピーエンドだけど、1作目だけでは何のことか分からない。登場人物全般に感情移入できない。よくわからない作品でした。
読了日:11月4日 著者:井上荒野不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)の感想
状況・原因分析は分かった。事例のGoogle、サイバーエージェント、ヨリタ歯科は、既知の内容が多かった。で、協力し合える組織を作る方法は、今ひとつ納得感がない。感謝と認知のフィードバックねぇ。
読了日:11月8日 著者:河合太介,高橋克徳,永田稔,渡部幹君がいない夜のごはんの感想
歌人・穂村弘による、いつもながら脱力エッセー。食にまつわるものってことだけど、グルメでもなく小市民の視点で語ってくれるので、庶民にも頷けることが多い。平成生まれとのギャップは、自分にはあまり接点がないから気が付かないけど、同じように感じるんだろうな。ご飯かルウのどっちかが冷たい「どっちかカレー」が好きって、信じられないんだけど。
読了日:11月9日 著者:穂村弘世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?【実践編】の感想
前作から順番に読むべきか。努力によって誰もが目指すことができるビジネスエリートの、「自信」の深め方、「責任感」の重要性、高い「目標」設定について書かれている。他人との競争ではなく、自分の設定した目標にいかに早く到達するかを意識する。リーダーシップの高い人間が集まりチームに貢献することでより高い成果が出せるというのは、ちょっと意外。チームにリーダーシップの高い人間が多いと、船頭多くして舟…かと思っていた。
読了日:11月15日 著者:戸塚隆将ダブルオー・バック (新潮文庫)の感想
再読。稲見一良のデビュー作。一丁のウィンチェスターM12を巡る連作短編が四篇。「アーリィタイムス・ドリーム」はおふざけがすぎるけど、「斧」とか「銃執るものの掟」とか、カッコいいハードボイルドだよなぁ。
読了日:11月16日 著者:稲見一良1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)の感想
ようやく読む機会を得た。スラリと背の高い女殺し屋、小柄で巨乳の小説家。安易な登場人物だよなぁ。それでも読ませる。惹き込まれる。先は長いぞ。
読了日:11月19日 著者:村上春樹1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)の感想
青豆と天吾の関係があきらかになるが、二人は別の世界に生きている。これからどう出会うのかが楽しみ。リトル・ピープルは1Q84の世界に実在するのかぁ。
読了日:11月20日 著者:村上春樹1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫)の感想
DVとか子どもの時のトラウマとか、痛い話が続くんだけど。凄いな。読んでいてゾクゾクする。「説明されないとわからないのであれば、説明されてもわからないのだ。」
読了日:11月22日 著者:村上春樹SF JACKの感想
SF作家12人による短篇集。吉川良太郎が読みたくて読んだけど、うーん、今ひとつ。吉川良太郎は、あまり風呂敷を広げず小ネタを積み上げたほうが面白いのではないかな。新井素子、宮部みゆき、夢枕獏は安定して面白い。冲方丁は固有名詞がとにかくSFっぽくぶっ飛んでいたので読みにくかったけど、まあまあ面白かったな。
読了日:11月22日 著者:新井素子,上田早夕里,冲方丁,今野敏,堀晃,山田正紀,夢枕獏,吉川良太郎,山本弘,宮部みゆき,瀬名秀明,小林泰三1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)の感想
「空気さなぎ」のストーリーが提示され、天吾も二つの月を見、青豆は天吾を見る。青豆は天吾のために死を選ぶのか。盛り上がってきたぞ!
読了日:11月22日 著者:村上春樹1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉前編 (新潮文庫)の感想
牛河の章も入ってきて、ストーリーがリンクしてきた。進みが遅いけど、いよいよ佳境だ。
読了日:11月23日 著者:村上春樹1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉後編 (新潮文庫)の感想
流石だ村上春樹。凄いぞ。解決していない謎が多いが、無事に青豆と天吾が出会いハッピーエンドだ。 天吾が17歳巨乳美少女とやった日、「その日あなたの子どもを身ごもったの」と20年ぶりに再開した胸の小さい30女に言われ「心から信じるよ」と天吾に言わせる春樹の文章の凄さ!
読了日:11月23日 著者:村上春樹女子の遺伝子の感想
三砂ちづるって、知らなかったけどロンドン留学とかブラジルで出産とか凄いな。現在は津田塾の教授だとか。ばななと三砂ちづるの対談本。布ナプキン、月経コントロール、助産院、、、あんまり男が読む本ではないけれど、ばななファンとして面白かった。ばななのエッセイはぐだぐだ振りが激しくて読むとガッカリするけど、コレは良かったです。今どきの女性の社会進出は、男が作り上げた会社社会に女性が乗り込むんだから上手くいかなくて当然。女性には女性の社会進出があると思う。
読了日:11月26日 著者:三砂ちづる,よしもとばなな夢をかなえるゾウ 文庫版の感想
言わずと知れたベストセラー。象に似たインドの神様ガネーシャが、なぜか関西弁で日本の夢見るサラリーマンに夢をかなえるコツを伝授する。コツ自体は、本書でも書かれているけど、さまざまな自己啓発書に書かれているものが多い。小説の形をとった掛け合いが面白いのかな。 しかし、そんなに有名になったり金持ちになったり人生変えたかったりするんかな、オレはのほほんと過ごせればイイだけなんだけどな。
読了日:11月29日 著者:水野敬也自分を好きになる方法の感想
本谷有希子だし三島由紀夫賞だし、と期待して読んだのに面白くなかった。一人の女性の3,16,28,34,47,63歳のそれぞれを書いたもの。結局、人付き合いが上手くいかず離婚もして一人の老後をダラダラすごしている。各年齢での気持ちのあり方が上手く書けているのかもしれないが、全然「自分を好きになれて」いないと思うし、自己中ぽくって読んでいていて面白くなかった。
読了日:11月30日 著者:本谷有希子虎と月 (ミステリーYA!)の感想
中島敦の「山月記」をベースに、虎になった李徴の息子が父を探す物語。なぜ父は虎になったのか?を解きほぐすミステリー。軽い読み物だったけど面白かった。
読了日:12月6日 著者:柳広司八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)の感想
よくもまぁ次から次へと災難に見舞われるもんだ。雲外蒼天ねぇ。
読了日:12月14日 著者:高田郁花散らしの雨 みをつくし料理帖の感想
これまで出てきた料理は、さほど引かれるものは無かったんだけど、忍び瓜は食べてみたいな。
読了日:12月17日 著者:高田郁離陸の感想
ミステリっぽくって絲山さんじゃないみたい。良かった。惹き込まれた。謎は解けなかったけどね。 雪に閉ざされた矢木沢ダムで業務に励む主人公の元に、雪山を歩いて訪ねてきたフランス籍の黒人は、主人公が別れた女性を探しているとのこと。なぜ、彼女は行方不明になったのか。なぜ、わざわざフランスから雪深い矢木沢ダムまで黒人はきたのか。別れてからの彼女のこと知るたびに深まる謎。 ここにきて、今年読んだ中で一番の本になるかも。良かったです。
読了日:12月21日 著者:絲山秋子想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)の感想
コレを読んで、数カ月ぶりに包丁を研いだ。別に、ステンレスだから砥がなくても、味が曇るとかないんだけど。研げば切れ味スッキリ。
読了日:12月27日 著者:高田郁猫背の目線 (日経プレミアシリーズ)の感想
古希を迎えた横尾忠則のエッセイ。やりたいことをやるためには体の様子を伺いながら、好きなように生きる。素直な人なんだろうなぁ。
読了日:12月28日 著者:横尾忠則異性の感想
おじちゃんとおばちゃんによる交換エッセイ。ほむほむがボケて、角田さんが落とす。それも後半になるとグダグダで、いくつになっても異性のことなんて分からない無いよね。
読了日:12月28日 著者:角田光代,穂村弘今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)の感想
第四弾、いつもながらの波瀾万丈。伊佐三はもう少し上手く立ち回れなかったのだろうか。身分とか、郭とか、住んでる世界って色々あったんだな。
読了日:12月30日 著者:高田郁