つれづれなるままに... 2015年12月

今週末の料理

2015年12月06日 (SUN) 21:40:28

土曜の昼は、鶏南蛮そばを作り、次男・三男と食す。次男を塾まで送り、朝食のパンを買って帰る。三男とレンタルDVDでスター・ウォーズのエピソードVを見る。長男は新潟県高校生理数トップセミナーにチームで参加し、2位になったとかで春には科学の甲子園全国大会出場だそうだ。買い物に行き、カレーを作り、妻を迎えに行く。野菜スープを作りカレーと共に食す。ガソリンは、115円です。まだまだ安くなっている。

日曜の昼は、長男・三男の弁当に入れた炊き込みご飯の残りを次男と食す。家事をこなし、ウインドオーケストラ定期演奏会を見るために三男とりゅーとぴあで合流する。曲目にハムレットがあったのはしんみりした感じだったけど、それ以外は楽しい曲が多く良かったです。パーカッションが6人もいるし。ハリーポッターのテーマが聞けたのも良かったけど、オレと三男はスター・ウォーズのテーマが聞きたかった。帰宅後は少しのんびりしてから、鶏とブロッコリーの炒め物とコールスローサラダと大根と油揚げの味噌汁を作る。

今週末の料理

2015年12月13日 (SUN) 20:40:04

土曜の昼は、焼くだけのピザ。男4人で2枚は少ないけど、食べるのも遅くなったしってことで。エアコンの動きが怪しいので念入りにフィルターを掃除する。I-O DATA 11n/b/g対応 無線LAN中継器 300Mbps WN-G300EXPをセットアップする。一息つきたかったけど、三男と図書館に行く。帰宅後、オヤツを食べたら餃子を作る。なんかおかしいなぁと思いながら三男を呼んで包み始めたら、三男が「ニラ入ってないね」と言う。全然頭になくて買ってなかった。そのまま包む。春雨サラダも作ったら、妻を迎えに行く。餃子は食べてみたら、ニラがなくても生姜や大蒜のおかげか、それほど違和感は無かった。ガソリンは、113円です。まだまだ安くなっている。

日曜の昼、次男は一日模試、三男は一日オケ練習とのことで、長男と二人になる。妻から「二人だったら、どこかで食べてくれば」と言われ外食にする。が、長男はオケの練習からなかなか帰ってこない。13時10分ころ帰宅したので、そろそろ空いているかと思いラーメン三宝に行くが、何人も待っている。少々待って、オレは野菜たっぷり味噌ラーメン、長男は磯のり背脂ラーメンを食す。スーパーで買物をして、急いでシチューとポテトサラダを作ったら、オレは一人で出かける。シルビィ・ギエムのファイナル公演。何年か前の年末にテレビで「ボレロ」を踊る姿を見て感動していたんだけど、今年引退するにあたり新潟でも「ボレロ」を踊ると言うんだから大奮発! 1階かなり後ろの方の指定席に座って待っていたら、目の前の席にNoizmの金森穣と井関佐和子が座った!二人の左隣のオバちゃんは舞い上がって声をかけているし、右隣のオバちゃんは知ってか知らずかNoismのチラシを持って話しかけているしで、面白かった。東京バレエ団の踊りもバレエっぽくなく、意味は分からないけどキレがあって良かった。でも、なんと言ってもギエム!「TWO」の切れ味!観たかった「ボレロ」!良かった!最後はスタンディングオベーション。ギエムが踊ったのはあわせて30分位だったけど、何度も挨拶に出てきてくれた。良かった!

今週末の料理

2015年12月20日 (SUN) 21:20:20

土曜の昼は、塩焼きソバを作り次男・三男と食す。食後は、飲み会明けで寝不足気味なので、少し休憩。ダンボールを処分に行き、クリーニングを出し、夕飯と朝食の買い物。三男の年賀状作りを手伝う。夕食向けにスープだけ作ったら、妻を迎えに行く。宅急便を出しに行ったら、チヂミを焼いて夕飯とする。ガソリンは、109円です。とうとう110円を切った!

日曜の昼は、カレーうどんを作り次男と食す。オケの練習を終えた三男を迎えに行き、カレーうどんを温めてやる。あまりにも天気が良いので、アンクルウェイトを着けてウォーキング。気温11度で風もなく散歩日和。三男の年賀状を印刷してやり、家事をこなし、大根サラダ用に大根を切ったら、妻を迎えに行く。麻婆豆腐を作り、昨日のスープを温め、大根サラダを作って夕飯とする。

クリスマスコンサート

2015年12月23日 (WED) 21:25:23

長男・三男は朝からリハーサルに行く。妻は当然仕事。昼はちゃんぽん麺を作り次男と食す。次男は塾に行くので、オレ一人でりゅーとぴあに向う。内輪のコンサートなので、席は余裕がある。一応、妻の分も確保して2階席に座る。アンサンブルがあったり、先生方のトリオがあったりして、長男のB合奏アンサンブルは長男と三男の友人であるビオラにソロパートのあるピアソラ。なかなかの出来だったと思います。三男のパーカッションは、派手さはないけどまずまず。A合奏があり、A・B合同の合奏があり、B合奏があり。三男の演奏はちょっと音が小さいかな。長男のコンマスはそつなくできました。ぎりぎりB合奏アンサンブル演奏前に入場していた妻と合流して帰宅する。夜は、大根と油揚げの味噌汁と回鍋肉を作り、妻・次男・三男と食す。長男はオケ仲間とステーキガストに行ったそうです。

誕生日

2015年12月27日 (SUN) 20:19:08

土曜日は妻の誕生日。クリスマス明けなので妻の店は休み。昼は妻が炒飯を作ってくれる。妻と店の模様替えに行く。三男の迎えがあったので、オレは一足早く店をでる。三男を迎えたら、スーパーで買い物する。ケーキ屋さんに行くが3件は休みで、4件目はすべて売り切れだった。クリスマス明けだからねぇ。暴風雨となったため次男を塾まで迎えに行く。子どもを三人連れて、店で妻を拾い、予約した居酒屋に行く。誰も飲まないけど、いろいろと美味しいものが選べると言うことで居酒屋。5人で好きなだけ頼んで1万円。お酒を頼まないと安いな。

日曜日、昼はもやしたっぷりのラーメンを子ども達と食す。寝不足気味だったので、しばし休憩。三男とケーキを買いに行く。目的の店が開いていたので、5種類のショートケーキを買う。家事をこなし、妻を迎えに行く。スーパーで買い物して、夜はポテトサラダと味噌汁を作り鶏を柚子胡椒で焼く。食後にケーキ。ガソリンは、105円です。安くなったなぁ。

2015年の読書メーター

読んだ本の数:106冊。読んだページ数:28994ページ

今年はシリーズで読んだ作品(みをつくし料理帖、ヴォイド・シェイパ、チーム・バチスタ、ねじまき鳥クロニクル、四季)が多かったけど、どれか1冊と言われたらアンナ・カヴァン「氷」ということで。スリップストリーム文学らしいのだが、分けわからんなりに良かった。

四季 秋 (講談社文庫)四季 秋 (講談社文庫)感想
真賀田四季はあまり出てこず、犀川創平と西之園萌絵、保呂草と各務、紅子に林など、ストーリーの補完的なところが多かったかな。そのためか、四季の天才っぷりに圧倒されることが少なく読み進めやすかった。
読了日:12月31日 著者:森博嗣
四季 夏 (講談社文庫)四季 夏 (講談社文庫)感想
真賀田四季が両親を殺すところまで。ここでは四季が殺したことになっている。犀川創平って瀬在丸紅子の息子だったのか、知らなかった。
読了日:12月31日 著者:森博嗣
四季 春 (講談社文庫)四季 春 (講談社文庫)感想
天才・真賀田四季13歳までのストーリー。其志雄が二人いることに気づくまでの違和感。気がつけても分からない動機。瀬在丸紅子との会話。まだ分からないことが多すぎる。
読了日:12月30日 著者:森博嗣
すべてがFになる (講談社文庫)すべてがFになる (講談社文庫)感想
森博嗣はミステリィでない方が好きなので、あえてコレは読んでいなかった。でも、Wシリーズのキーになりそうな真賀田四季を知るために読んでみた。面白かったけどねぇ、全てがFの意味も、トロイの木馬も、手足がなかった理由も途中で分かったけど、ミチルとはなぁ。動機が理解できないのは、森ミステリィではよく感じることだし。次は四季シリーズを読むとします。
読了日:12月29日 著者:森博嗣
イノセント・ゲリラの祝祭イノセント・ゲリラの祝祭感想
厚労省の会議室が舞台で、今までの医療ミステリーとは異なる。割りきってしまえば、コレはコレで面白かった。官僚、警察、法律家、大学の先生、、、みんな目的をもって仕事をしているけど、その目的が合致しないから大変なんだよね。それぞれの利益が違うから。「国家なんて・・幻想の城。・・医療が滅びたら人類は滅びる。」って、なるほど。 
読了日:12月20日 著者:海堂尊
新潟明訓野球の秘密―高校野球監督29年で教えられたこと新潟明訓野球の秘密―高校野球監督29年で教えられたこと感想
良い本だった。序章を読んでうるっときた。単なる体育の先生だったんだけどな。高校野球に、生徒に、監督仲間に、新潟に、、、さまざまな学びをつんで、叱っめ面ではなく笑顔で強くしていく。さまざまなハンデを乗り越えてきた29年。甲子園は目標だが目的でな無い。千の準備に一の勝負。
読了日:12月13日 著者:佐藤和也
此処 彼処 (ここ かしこ)此処 彼処 (ここ かしこ)感想
場所から繋がるエッセイ。新婚旅行でマダガスカルに原猿類を見に行くって凄いな。さすが理系女子。アメリカで子供時代を過ごしたとか、息子が出てきたりとか、かなりプライベートが出ていて面白かった。
読了日:12月11日 著者:川上弘美
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)感想
百年シリーズで出てきたウォーカロンは、森が命名したロボットのこと。ウォーカロンが進化し、人工細胞で作られ人間と見分けがつかなくなってきた未来の話。人間には子どもが生まれなくなり、ウォーカロンは生産され続ける。人間の世の中はウォーカロンに取って代わるのか。森博嗣らしい感覚で話が進み、森ファンには納得の世界だけど、初めての人には一風変わったSFに読めるのかな。笑うことはコミュニケーションとしてコストパフォーマンスが悪いなんて、普通は言わないって。 次巻が楽しみ!
読了日:12月6日 著者:森博嗣
陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)感想
シリーズ第2弾。例によって小気味良いフレーズと共に進行し、様々な伏線が解消される安心の一冊。いつも冷静な成瀬って良いなぁ。別に嘘は見抜けなくてもいいんだけど。しかし、市役所勤務の成瀬とか派遣社員の雪子とか、仕事休みまくりはマズイのでは。
読了日:11月29日 著者:伊坂幸太郎
命売ります (ちくま文庫)命売ります (ちくま文庫)感想
本屋でかなりプッシュされていて、帯に「隠れた怪作小説」とかあるから読んでみた。エンタメ小説だから何でもありと言えばありなんだけど、三島由紀夫の名前がなければ、ありきたりのドタバタ小説だな。
読了日:11月29日 著者:三島由紀夫
宇宙兄弟(27) (モーニング KC)宇宙兄弟(27) (モーニング KC)感想
マスゴミのことが上手く書けているよなぁ。日本人はマスゴミに流されすぎ。いつもながら六太の励まし方が良い!
読了日:11月27日 著者:小山宙哉
坐禅ガール坐禅ガール感想
久しぶりの田口ランディ。タイトルと表紙からもっと軽いものかと思ったけど違った。重かった。 楽になろうと座禅をしても、実は、自分と向き合うことになり苦しくなる。いかに自分が弱く愚かであるか気付かされ、それに言い訳しようとして苦しくなる。リアルだなぁ。 アングリマーラの物語って読んでみたい。
読了日:11月23日 著者:田口ランディ
ぬるい毒ぬるい毒感想
まさに「ぬるい毒」に侵されてるような小説。終始いや~な感じで話が進む。 さえない高校生活を送った主人公のもとに、以前の同級生だと言ういい男が連絡してきた。その男の嘘に嫌悪を感じながらも同じ世界にいようとする主人公。 こういう話が書けるのが本谷有希子の凄いところだよなぁ。
読了日:11月15日 著者:本谷有希子
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)感想
1949年に書かれた、SFの古典。完全に管理された社会。個性を無視し人格を無くす。破滅に向うしかない社会だよなぁ。権力のために権力を欲するとかよくわからない。村上春樹の「1Q84」と関係があるのだろうけど、二重思考のあたり? 古典に相応しい凄い小説でした。
読了日:11月14日 著者:ジョージ・オーウェル
レインコートを着た犬レインコートを着た犬感想
月舟町シリーズ最新作!と思って読んだら、完結編なのね。残念。これはこれで、いつものペースで良かったけど。「答えはただひとつ」「やめないこと」親方、言ってくれるよね。
読了日:11月14日 著者:吉田篤弘
すべては愛に始まるすべては愛に始まる感想
久しぶりに景山民生。1995年頃のエッセイなので、幸福の科学はもちろん、阪神淡路大震災にオウム真理教と大変なとき。そんなときに書いたエッセイの「愛」は、「他者に対する限りなき善意の関心」だそうだ。押し付けがましい箇所もあるけど、面白く読める。 それにしても、惜しい人を亡くしたよなぁ、守護霊は守ってくれなかったのか?
読了日:11月8日 著者:景山民夫
マインド・クァンチャ - The Mind Quencherマインド・クァンチャ - The Mind Quencher感想
凄い!凄い! シリーズ最終巻? 未だかつて、剣の道をここまで書けた作品があっただろうか。森博嗣の作品は、なぜここまで静かに熱いのか。エピローグがまた良いし! スカイ・クロラシリーズを超えたね。素晴らしい作品です。
読了日:11月7日 著者:森博嗣
スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営感想
高級アウトドアブランドのスノーピーク社長による経営術。品質も値段も高いスノーピーク。それでも問屋を通さないことで安くしていたのか。粗利率50%って儲け過ぎじゃね。まだまだ上り調子の熱い社長による面白い本でした。
読了日:10月31日 著者:山井太
すばらしい日々すばらしい日々感想
短いエッセイが20数個。両親や犬の死が書かれていたりして、必ずしも素晴らしい日ばかりじゃないけど、前向きに生きていこうと。友人である潮千穂の写真がどれも良い!
読了日:10月25日 著者:よしもとばなな
凡人として生きるということ (幻冬舎新書)凡人として生きるということ (幻冬舎新書)感想
「若さの特権」「若いうちの失敗は許される」「友情は美しい」そんなデマゴギーに騙されるなと。何事も自分で考え、もっといい加減に生きて良いのではと。何冊か押井守のエッセイを読んだけど、結局は世間の意見に流されず、自分で突きつめて考えて行動する奴が強いってことだな。突きつめて考えることって大変だけど。
読了日:10月24日 著者:押井守
GARM WARS 白銀の審問艦GARM WARS 白銀の審問艦感想
時間やサイズの単位、さまざまな所で独自の単語が出てきて、世界に入り込むのが大変。本格SFって奴だろうか。映画化されている?らしいので、映像を見たほうが面白いかも。
読了日:10月12日 著者:押井守
ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)感想
鉄鉱石から鉄を取り出し精錬し、断熱材?のマイカを採掘に一日かけて出かけ、プラスチックを作ろうとし、銅山の水から銅を電気分解で取り出し、ニッケル硬貨からニッケル線を作り出すことにより組み立てたトースターはパンが焼けるのか。原材料と産業革命以前の技術で物を作ることが如何に難しいか、改めて詳らかにする。これを工学系の学生でなく、芸術系の学生がやってるんだから面白い。まぁ工学系の学生だったら、ちょっと考えて無謀さに気づき、すぐ諦めるか。
読了日:10月7日 著者:トーマストウェイツ
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)感想
スピードスター速水は二度、神になったのか。スピード感をもってグイグイ読ませる。凄いなぁ。いつかはドクターヘリが導入されるのだろうか。ドクターヘリって、煩いんだけどね。 1作目はミステリー、2作目にちょっとオカルトチックになって、3作目はドキュメンタリー風、どれも面白い!
読了日:10月3日 著者:海堂尊
「灘→東大理III」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方「灘→東大理III」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方感想
子供が18歳までは全て親の責任と、これだけ時間とお金を掛ければ秀才は作れるかも。様々なテクニックが紹介されているけど、文房具をまとめ買いしておくとか、マンガで日本史に慣れさせるとかならできるかな。この三兄弟が親となり「オレのお袋はここまでやってくれたよ」とか妻に言ったら、殴られるのではないだろうか。単純に読み物として、面白かったです。
読了日:10月3日 著者:佐藤亮子
ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)
読了日:9月28日 著者:海堂尊
番狂わせ 警視庁警備部特殊車輌二課番狂わせ 警視庁警備部特殊車輌二課感想
第3世代のパトレイバーの世界に、サッカーの薀蓄盛り沢山でジャイアントキリング。プレミアリーグとかよくわかないんだけど、最後は大盛り上がりで楽しめました。
読了日:9月26日 著者:押井守
創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)感想
物理的な物を創ることについて語ったもの。子供でもハード的な物づくりから、ソフト的な物づくりに移行してしまっている危機感。例えハードであってもユニット交換で修理を済ませる現代。論理的に間違いがなければ100%動作するソフトウェアと違い、さまざまな誤差や原因で簡単には出来上がらない工作。森博嗣の言う「技術のセンス」①うまくいかないのが普通、という悲観②トラブルの原因を特定するための試行③現場にあるものを利用する応用力④最適化を追求する観察眼。職人の減っている日本、大丈夫か。
読了日:9月26日 著者:森博嗣
物語が、始まる (中公文庫)物語が、始まる (中公文庫)感想
短編4編。どれも普通じゃない。表題作の「物語が始まる」は、冒頭「雛形を手に入れた」だもんね。身長1メートルくらいの男の雛形で動くってんだから、そりゃ物語は始まるさ。どんどん雛形は成長しついに! いやぁすごい世界だ。ほかの3作も、いつものように微妙に変わっていてい面白かった。穂村弘の解説もまた良かった。
読了日:9月19日 著者:川上弘美
フィンガーボウルの話のつづきフィンガーボウルの話のつづき感想
ビートルズのホワイトアルバムがキーワードの短編が16編。いつものぼんやりした感じが良い。シシリアンソルトのたっぷり入ったお風呂で浮く感じってどんななんだろう。一番良かったのは「その静かな声」、だけれも聞いていないかもしれないけど発信し続けるラジオ放送。
読了日:9月13日 著者:吉田篤弘
宇宙飛行士になる勉強法 (中公文庫)宇宙飛行士になる勉強法 (中公文庫)感想
勉強法とあるけど、宇宙飛行士になれるような人は、普通の努力で東大に入っちゃうんだな。だけど、いつ行けるか本当に宇宙に行けるかもわからない状況で宇宙飛行士の訓練を続ける、しかも海外で。凄いなぁ。「待て、しかして希望せよ」って感じかな。「宇宙兄弟」の小山宙哉との対談も面白かった。
読了日:9月12日 著者:山崎直子
どうして書くの?―穂村弘対談集どうして書くの?―穂村弘対談集感想
歌人の穂村弘が作家や歌手と「書く」をメインに対談したのをまとめたもの。山崎ナオコーラと川上弘美が目当てで読んでみた。高橋源一郎や竹西寛子のところは流し読み。山崎ナオコーラの真摯な姿勢が嬉しい。川上弘美は相変わらずフワフワしていていい。エッセイではダメ男の穂村弘が、言葉と向き合っている姿はまるで別人。対談毎にフォントや文字数が変わっていて面白い作りの本でした。
読了日:9月5日 著者:穂村弘
空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む (集英社文庫)空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む (集英社文庫)感想
現代の秘境チベット・ツアンポー峡谷の、前人未到の5マイルを踏破しようとするノンフィクション。20キロ以上の荷物を担ぎ道なき峡谷を20日以上歩き続ける。なにが彼をここまで駆り立てるのか、前段として歴史的背景が語られているのだけれど、よくわからない。角幡唯介の本は前振りが長いんだよなぁ。それでも、彼が歩き続けた意志は伝わってくる。
読了日:9月2日 著者:角幡唯介
開店休業開店休業感想
吉本隆明がdancyuに連載した食に関するエッセイに、追想とイラストを長女のハルノ宵子が書いたもの。エッセイは年寄りの戯言っぽさが多くあまり面白くない。ハルノ宵子に「この頃から記憶の混同と迷妄は始まっていた」とか書かれているし。男っぷりがよく料理が上手な、ハルノ宵子の追想とイラストが良い。
読了日:9月2日 著者:吉本隆明
他力本願―仕事で負けない7つの力他力本願―仕事で負けない7つの力感想
ビジネス書っぽいタイトルだけど、スカイ・クロラ作成直後の押井守によるアニメ映画作成論。アニメ映画には実写映画のような偶然の天気や役者の思いがけない表情などは無い、全て監督がイメージしたままに作り上げられる。リッチな(表現豊かな)映画を作り上げるために、監督自身の力だけでなくスタッフとの協業でイメージを膨らませる。「肩から血がにじもうと、祭りの神輿は担いで練り歩いた方が面白いに決っている。映画制作は一種のお祭りである。」
読了日:8月23日 著者:押井守
陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)感想
4人組の銀行強盗が主人公。陽気に楽しそうに銀行を襲う。古き良きギャングだなぁ。様々な伏線を回収し、どんでん返しもあり、楽しい一冊でした。
読了日:8月19日 著者:伊坂幸太郎
しつもん上司術しつもん上司術
読了日:8月16日 著者:松田充弘
仕事は部下に任せよう―なぜあの会社はデキる人ばかりなのかがわかる (アスカビジネス)仕事は部下に任せよう―なぜあの会社はデキる人ばかりなのかがわかる (アスカビジネス)感想
管理職でなく経営者向き。
読了日:8月16日 著者:内海正人
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)感想
なんだろうなぁ。ストーリー的にはわけわからんし、人の殺し方も酷いんだけど、それを読み進めさせるのが村上春樹の凄さだよなぁ。なんとなく終結しているし。三部作の長編、退屈することなく読みきりました。
読了日:8月15日 著者:村上春樹
ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)感想
そうだよね。あの声はクミコだよね。
読了日:8月11日 著者:村上春樹
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
読了日:8月8日 著者:村上春樹
ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)感想
シリーズ2作目、ちょっとオカルトっぽいけど面白かった。「一度境界線を超えた人間は何度でも踏み越える。一度超えれば、それはもはやタブーではなくなる。・・・すべては過去に経験があったからこそ。」とのこと。1作目は実験対象を殺すことに慣れ、2作目は遺体を取り扱うことに慣れ、そこに境界線を超えるできごとがあり、事件は生まれる。
読了日:7月29日 著者:海堂尊
ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
読了日:7月26日 著者:海堂尊
Avalon―灰色の貴婦人Avalon―灰色の貴婦人感想
戦闘体感ゲーム「Avalon」で傭兵として生きる主人公。ゲームはゲームなんだけど、戦果に応じてポイントが得られ、ポイントが換金できる。銃や戦闘に関する薀蓄たっぷり。アーサー王伝説がベースにあるようだが、アーサー王伝説って全く知らなくても十分楽しめました。
読了日:7月26日 著者:押井守
ラスト・ワルツラスト・ワルツ感想
シリーズ4冊目。どれもスパイの読み・仕込みは凄いんだけど、なんかなぁちょっと飽きてきたかな。
読了日:7月25日 著者:柳広司
ミッドナイト・バスミッドナイト・バス感想
初・伊吹有喜。新潟を舞台にした小説ってことで読んでみただけだけど、すっごく良かった。 バブルの東京から新潟に戻り深夜バスの運転手になった主人公。新潟での生活もうまくいかず、妻は出ていき、子ども達ともすれ違い。そんな主人公の元に、長男も東京から戻ってき、元妻との再会があり、元妻と現恋人の対面があり、長女の結婚話があり。そんな家族の再生物語。 高速バスなので当然万代バスセンターがあり、レインボータワー、笹だんご、どっぺり坂、弥彦温泉、、、でも作者は新潟人ではないのね。「男親は扇の要」だそうだ。
読了日:7月20日 著者:伊吹有喜
ゾンビ日記ゾンビ日記感想
ゾンビ(死体が歩き回る)と、それを撃ち殺す?主人公しかいない東京生活。冒頭の、狙撃と銃のクリーニングシーンは、実際に撃ちまくっている押井守じゃないと書けなかっただろうな。生きている人間は主人公だけなので、主人公の思考にページが割かれる。戦や戦争であっても、如何に対面で人を殺すことが難しいか書かれている。でも対面では難しくても背面や組織的には殺すことができる。小説としてはどうかと思うが、今の日本で読むとなかなか微妙。
読了日:7月20日 著者:押井守
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)感想
初の海堂尊。さすがは「このミス」大賞受賞作。凄いね。これがデビュー作ってんだから海堂尊凄いね。ロジカル・モンスター白鳥の推理も凄いけど、一番は解決に至る道筋をたてた高階病院長だな。シリーズを追っていかないと。
読了日:7月18日 著者:海堂尊
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)
読了日:7月13日 著者:海堂尊
無人島に生きる十六人 (新潮文庫)無人島に生きる十六人 (新潮文庫)感想
【新潮文庫の100冊】明治時代の帆船が難破し16人が無人島で一夏を過ごした実録? 知恵・気力・体力に満ちた船員だったからというのもあるが、16人が乱れることなく行動するさまが素晴らしい。亀の体内にある水を飲むとか、亀肉を食すとか驚き。
読了日:7月11日 著者:須川邦彦
戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA感想
押井守と軍事評論家の岡部いさくによる、兵器から語った戦争論。押井守が取材にかこつけながら、様々な銃器に触れているのが羨ましい。日本が「自分の国の戦争すらまともに総括していない。」とある。あぁそうだなよな。だから感情論にしかならないんだよな。しかも、日本は負けたくせに凄い経済成長したしな。
読了日:7月11日 著者:押井守,岡部いさく
光ってみえるもの、あれは (中公文庫)光ってみえるもの、あれは (中公文庫)感想
男子高校生が主人公の青春小説かぁ、川上弘美なのに。川上弘美だからか、最後もぼんやり。ちょっと長めだけど、これはこれで良かった。大島さん、花田、北川先生どれも良いキャラだよなぁ。
読了日:7月5日 著者:川上弘美
翻訳のさじかげん翻訳のさじかげん感想
法政大学の教授であり翻訳家の金原瑞人のエッセイ集。自分としては金原ひとみの父親だけど。英語にまつわる薀蓄が書かれていてさすがだなぁと思いきや、骨董品とか落語とか文楽とかもあり、日本を知らずして海外を語れないのかな。 文化や固有名詞など国内物に比べて海外・翻訳物を読むには体力・知力・記憶力が必要だと。だから年寄りにはツライので若いうちに読んでおけと。確かに!
読了日:6月28日 著者:金原瑞人
探検家の憂鬱 (文春文庫)探検家の憂鬱 (文春文庫)感想
「ノンフィクション作家・探検家」の角幡唯介によるエッセイ。探検家なんだからどんな豪快な人かと思えば、いろいろ地味に考えているんだなぁ。そりゃあ憂鬱にもなるよなぁ。それでも、3回も雪崩に巻き込まれているのはリアルだなぁ。熱気球の神田さんによる太平洋横断失敗って、知らなかったけど凄いな。ちょっと気になる。それから角幡唯介の「空白の五マイル」読まなきゃ。
読了日:6月27日 著者:角幡唯介
夢界拾遺物語 (すこし不思議文庫)夢界拾遺物語 (すこし不思議文庫)感想
久しぶりに出た木地雅映子の本。あとがきが良い! 木地が「むかしどこかできいたことがあるような物語」をWebで公開して著作権放棄としていたのに、それを本として出版して印税までくれる主婦の友社の「すこし不思議文庫」。本の中身といい、文庫のありかたといい、面白い。 Webで公開していたけど、あとがきには「ネット上で閉じていた」とある。本好きとしてはこの考え方はわかるなぁ。Webで公開していれば、誰もが読めるけど、必ずしも読まれるわけではない。やっぱり本になってこそでしょう。
読了日:6月27日 著者:木地雅映子/著
「本屋」は死なない「本屋」は死なない感想
AmazonやTSUTAYAにおされる町の小さな本屋。そんな本屋で、店員がどのように本を売れるように並べているのか、どう本と接しているのか。文章を読むだけであれば、電子書籍でも十分だ。だけど、本屋で紙の本を買いたい人はいるし、本屋での本との出会いを期待している人はいる。自分はそうだ。小さな本屋を無くさないためには、本屋で本を買うことだ。 有名なイハラ・ハートショップがやっていけているのは、店主が給料を貰っていないから。なるほどねぇ。
読了日:6月16日 著者:石橋毅史
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)感想
小川洋子って自閉症っぽい登場人物が多くないか。それに慣れてきたら、面白く読めるようになってきた。 生まれたときに上唇と下唇がくっついていたため、手術で唇を切り離し脛の皮膚を移植された。だから唇のあるべきところにすね毛が生えている。そんな少年がチェスに出会い、人の目を避けるようにチェス盤の下からチェスを指す。 唇のエピソードは重要なんだろうけど、それがなくても楽しめる小説になったのではないかな。これを読んでからチェスを始めました。
読了日:6月16日 著者:小川洋子
課長力 逆境を突破する6つの力課長力 逆境を突破する6つの力
読了日:6月14日 著者:遠藤功
パスタマシーンの幽霊パスタマシーンの幽霊感想
短編22編。どれも川上弘美っぽくって良い。ちょっと不思議だったり、ちょっとホッとしたり、ちょっとじ~んとしたり。このちょっと加減が、川上弘美の良いところ。
読了日:6月6日 著者:川上弘美
ムダな仕事はもう、やめよう!ムダな仕事はもう、やめよう!
読了日:6月6日 著者:吉越浩一郎
ノー・シューズノー・シューズ感想
エッセイとよくわからない一コマ漫画。佐々木マキって女かと思ってたもんなぁ、それが「テロリストの顔」ってどんなんなんだろう。ガロって読んだことないし、えらい貧乏していたことはわかりました。
読了日:5月24日 著者:佐々木マキ
日の名残り (ハヤカワepi文庫)日の名残り (ハヤカワepi文庫)感想
初カズオ・イシグロ。 英国の、お屋敷に使える執事として品格を意識し主に尽くしてきた主人公が、昔の女中頭を連れ戻す旅で人生を振り返る。それは、まさに人生の夕暮れ。淡々と自信を持って人生を振り返ってきた主人公だが、最後はかなり悲しい状況。それでも「夕方がいちばんいい」と言われた主人公はかなり救われたような。 日系人が英国の執事について書いたという背景もあるだろうが、さすがブッカー賞受賞作。いい小説でした。
読了日:5月17日 著者:カズオイシグロ
すこやかな生き方のすすめすこやかな生き方のすすめ感想
雀鬼・桜井章一って、麻雀を覚え始めた頃から伝説だったけど、カンとか勝負運とかでなくて、見えるのか感じられるのか。超能力じゃん。それでも、見えるのは人間が動物だったころは自然なことだっただろうって、言っていること凄すぎ。「たからない生活」を目指すのか。
読了日:5月17日 著者:桜井章一,よしもとばなな
美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか感想
「カリコリせんとや生まれけむ」に続く2冊めのエッセイ。相変わらず面白い! 「滝の絵」の公開作成で、もう懲りごりと書いているけど、相変わらず期限内に作品を仕上げることができず公開作成してるよなぁ。現代美術家ってのは、プロポーザルという提案書みたいなのを書いて、作成費を確保した上で展覧会に向けて作品を作ることがあるそうだ。知らなかったなぁ。情熱の赴くままにつくり上げるんじゃないんだ。
読了日:5月5日 著者:会田誠
仕事に必要なことはすべて映画で学べる仕事に必要なことはすべて映画で学べる感想
映画監督は独裁者ではなく「中間管理職」であると、でその映画監督である押井守によるマネージメント論。「飛べ!フェニックス」「マネーボール」などを例に取り、優先順位を決めて勝負する、二兎を追わない、など説いている。組織は「人間関係」と「勝負論」で動いていると、そしてそれらは「幸福論」で基礎づけられている。「人間に関する教養」を得るために古典的な映画を観ることを勧めている。
読了日:5月5日 著者:押井守
サーカスナイトサーカスナイト感想
新聞連載だったせいかチョット長め。いつもながらとんでもない家庭環境でそだった主人公。過去の事件に引きずられているけど、いい人ばかりがでてくる単調な感じ。でも、それでいいのだ。読んでいるあいだ、心地よさを感じられるから。 愛されながら育った人は強い。育児中のばななの本心だろうなぁ。今回も一気読み、良かったです。
読了日:5月4日 著者:よしもとばなな
いのち五分五分いのち五分五分感想
世界的登山家・山野井泰史の父親が、息子(夫婦)について書いた本。この両親があり、妻の妙子があってこその、山野井泰史なんだな。泰史が事故に遭う数日前や同時刻に悪夢をみる母親。それでも、山野井泰史は生きている。生きているからこそ手記を書ける幸せ。NHKスペシャル「夫婦で挑んだ白夜の大岩壁」って見てみたい。
読了日:5月3日 著者:山野井孝有
不思議の国のアリス不思議の国のアリス感想
多分、初めて読んだ。こんなわっけわからん話だったのか。途中でだれてきた。トーベ・ヤンソンの絵は良かった。
読了日:5月2日 著者:ルイスキャロル
氷 (ちくま文庫)氷 (ちくま文庫)感想
本作品は、スリップストリーム文学に分類されるのだそうだ。スリップストリームは、SFほどではないが先鋭的な小説で、村上春樹もそのカテゴリだとか。なるほど。 近未来なのか寒さに氷に侵食されていく世界が舞台で、なぜ氷が広がっていくのか科学的な説明はない。とにかく寒い氷の世界で、主人公は「長官」に翻弄されながら「少女」を探し続ける。「少女」に巡り会えたと思ったら自分から離れていったり、もう誰も彼も行動が奇妙だ。ただ「少女」を探すだけのストーリーで納得感は無いのだが、妙に惹きつけれられる不思議な小説でした。
読了日:4月29日 著者:アンナカヴァン
ざらざらざらざら感想
川上弘美らしい超短編が23編。ほんわかしていたり、センチメンタルだったり、どれもいい感じ。どれか一つと言うと、憧れの兄がホストになった「椰子の実」かな。
読了日:4月15日 著者:川上弘美
グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた (新潮文庫)グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた (新潮文庫)感想
ソニーの迷走っぷりは判った。でも、ソニーで学んだことがグーグルでどう生かされたのかはよく判らなかった。ソニーの悪口が書きたかったのか?
読了日:4月14日 著者:辻野晃一郎
ホテル・アイリスホテル・アイリス感想
どこかの書評で気になって読んでみた。ガチのSM小説だった。凄いぞ小川洋子。エロ小説ではなく、小川洋子らしく静謐な感じがするし。 17歳の少女と初老の男。少女がファザコンで母親に支配されていてっていう背景が上手く効いている。 凄いぞ小川洋子。大事なことなので二回言いました。
読了日:4月12日 著者:小川洋子
水声水声感想
「水声」と書いて「すいせい」と読む。「センセイの鞄」のような、静かな恋愛小説。パパと呼んでいた人はママの兄であった。そんな姉弟もまたお互いに惹かれ合う。信じられない世界だけど、小説としては凄く良かった。 川上弘美はちょっと不思議な話が多いけど、好きだなぁ。
読了日:4月11日 著者:川上弘美
天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)感想
ハッピーエンドとなるのはわかっていたけど、良かった。四方千両損、淡路屋による身請け、大坂への旅立ち、雲外蒼天。大坂を舞台にした話も読みたいな。
読了日:3月29日 著者:高田郁
美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
読了日:3月29日 著者:高田郁
コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)感想
本として読むのは初めてだけど、Webのコラムなんか読むとロジカルに物事を考える人だなぁと思っていた。 東日本大震災後に書かれているので原発とか絆とかそもそも日本とはとか、眼から鱗のことばかりで興味深いけど、話があっちこっち飛んでいるので全体がつかみにくい。まっとうな価値観と覚悟を持って、自分でしっかり考えろってことかな。
読了日:3月28日 著者:押井守
働く君に贈る25の言葉働く君に贈る25の言葉感想
「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」風に、社会人となった甥っ子に贈る佐々木常夫の言葉。ワークライフバランスで有名な人なので、ポイントを押さえて結果を出し、自分と言うものをしっかり持ちなさい的な話。佐々木常夫は、ある上司から「手抜きの佐々木」と言われたとか。それでも結果をだせば出世できるんだな。で、「仕事に結果をもたらすのは、能力というよりも熱意です。」とのこと。
読了日:3月28日 著者:佐々木常夫
道徳という名の少年道徳という名の少年感想
桜庭一樹の小説と言うだけでなく、挿絵が印象的な大人の絵本か。街いちばんの美女の孫が道徳(ジャングリン)という名の少年。不道徳なんだけど美しい不思議な話。
読了日:3月17日 著者:桜庭一樹
光あれ光あれ感想
原発の街敦賀でバブル崩壊と女に翻弄される男。馳星周は何の救いもない話が多いが、これは少しは「光」が見えたのかな。結局、浮気性なのが敗因と思うが。
読了日:3月17日 著者:馳星周
おんなのるつぼ (新潮文庫)おんなのるつぼ (新潮文庫)感想
おばちゃんが若い女性への文句を言っているだけのエッセイ。電車で化粧とか、肌着を着けずに浴衣を着るとか、生足サンダルやパジャマで外出するとか。なんかありきたりだったな。「おとこのるつぼ」もあるらしいので、読んでみたい。
読了日:3月14日 著者:群ようこ
ミルキー (講談社文庫)ミルキー (講談社文庫)感想
短編12編。不倫話が多い。女性はコワイなぁと思う。
読了日:3月14日 著者:林真理子
仕事は段取り八分で決まるんだ! (中経の文庫)仕事は段取り八分で決まるんだ! (中経の文庫)感想
段取りだけでなく、仕事の進め方全般について触れられているけど、対象は若手社員かな。
読了日:3月11日 著者:守谷雄司
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年感想
惹き込まれたし、良かったけど。書かれていないことが多々あり、もやもや感が残る。 「心から誰かを求められるというのは、なんて素晴らしいことだろう。」
読了日:3月8日 著者:村上春樹
安心毛布安心毛布感想
エッセイ集。安心毛布は、いわゆるライナスの毛布のこと。なんだろう、この人は、分からないということをすんなり納得させる文章で書くことのできる人。中身は薄いが、読んでいて心地よい文章の流れ。
読了日:3月4日 著者:川上未映子
伝え方が9割伝え方が9割感想
池上彰の『相手に「伝わる」話し方』を読んだら「話のテクニックなど存在しない、伝えたいという熱い思いがあれば相手に伝わる」とあって、テクニックを期待して読んだのになと思った。本書『伝え方が9割』は、テクニック満載だった。でも、なんかあざとくて嫌だなと思った。何が知りたいんだ?オレ。
読了日:3月4日 著者:佐々木圭一
絶叫委員会絶叫委員会感想
穂村弘が「印象的な言葉」を纏めたもの。穂村弘のまわりには、こんなにも印象的な言葉が溢れているんだ。 「女の主体性」が特に良かった。峰不二子の言葉、会社の女の子に言われた駄目だし、デビルマンのカイム曰く「シレーヌ。血まみれでもきみはうつくしい」。デビルマンが読みたくなった。
読了日:2月28日 著者:穂村弘
鳥たち鳥たち感想
とんでもない家庭環境だった主人公が、明るく生きていこうと思う、いつものばなな作品。ちょっとネガティブが部分が多かったかなと思うけど。でも、好き。 「体はなにかを食べて栄養にしているが、魂には魂の食べ物が必要だ。」
読了日:2月21日 著者:よしもとばなな
その「正義」があぶない。その「正義」があぶない。感想
日経ビジネスオンラインに連載のコラムからピックアップし纏めたもの。既読の物が多かった。頑張って客観的になろうとしている所が良い。「パニックとメルトダウン」が、書いていることも落し方も良い。大手メディアは、露骨に庶民をコントロールしているよな。
読了日:2月21日 著者:小田嶋隆
変数人間 (ハヤカワ文庫SF)変数人間 (ハヤカワ文庫SF)感想
SF短編10編。架空の世界なので入り込むまで時間がかかれるが、入り込んでしまえば面白い。よく考えつくよな。面白かったのは映画にもなったそうだが「ペイチャック」と、表題作の「変数人間」。変数という訳はニュアンス的にどうなのかと思うが、コンピュータの予想できない力(技術)を持った人間なんだな。
読了日:2月20日 著者:フィリップ・K.ディック
私の中の男の子私の中の男の子感想
自分は女性ではなく作家であると、いつものように不思議ちゃんが主人公かと読み進めると、いやいや自意識や自己肯定感を考えさせられる一冊。ハッピーエンドっぽいのが良い。なにげに、体を動かすこと、食べることの大切さが書かれている。
読了日:2月15日 著者:山崎ナオコーラ
ナイト&シャドウナイト&シャドウ感想
アメリカのシークレットサービスへ研修に来た日本の凄腕SP。主人公がスーパーマンすぎるけど、次から次へとどんでん返しで面白かった。凄かった。シークレットサービスとかホワイトハウスに関する蘊蓄も盛りだくさん。 これは続編でるでしょう、美和子とバーンが日本に来るとかで。
読了日:2月14日 著者:柳広司
双月高校、クイズ日和 (講談社文庫)双月高校、クイズ日和 (講談社文庫)感想
高校生クイズ大会に出場するため、個性豊かなはみ出し者?が集まり同好会を結成。生徒会や教育ママに睨まれつつも、クイズの腕を磨きつつ大会出場を目指す物語。体育会でも文化系でも一生懸命な高校生は絵になるよね。お約束ごとのオンパレードだったけど楽しめました。 作者によるあとがきがまた良い。「十代なんか、思いっ切り生意気でかまわない。〜 君たちの日々は、後になって思い出して「あわおっ!」と声を出してしまうほど恥ずかしいくらいじゃなきゃ、もったいないのだ。」 思い出の時限爆弾は、沢山仕掛けないと。
読了日:2月11日 著者:青柳碧人
カリコリせんとや生まれけむ (幻冬舎文庫)カリコリせんとや生まれけむ (幻冬舎文庫)感想
美術家・会田誠のエッセイ集。しゃべりは苦手なようだけど、文章は面白い。新潟市出身で新通小→坂井輪中→南高なんだな。親は新潟大学教授だったとか。自称ADHDで、息子もADHDらしい。で、オレたち「星の子(会田の考えたADHD児の自称)」は勝手に育つから放っといてくれと。いいなぁ。この開き直り方。 表紙にある「滝の絵」のスクール水着女子学生のアップが各章毎にあって、電車の中で読むのが恥ずかしい本である。
読了日:2月7日 著者:会田誠
男と点と線男と点と線感想
「世界中で、男と女が出会っている」を軸にした短編6編。いつもながら、少々ピントのずれた淡々さ加減がいい。時々、おっと思うようなフレーズに出会うのも好き。「耳はこの世で一番クールな髪留めとして、頭の両脇にくっ付いている。」だって。おぉ!
読了日:2月5日 著者:山崎ナオコーラ
キャプテンサンダーボルトキャプテンサンダーボルト感想
期待した以上に面白かった。ノンストップ・アクションのエンターテイメント小説。伊坂幸太郎のストーリー展開に阿部和重のエキセントリックな風味が合わせって非常に良い! コピー機がパソコン並みの性能を持っているとか、予防接種が国家的な目論見で実施されているとか、さもありなん。 イーストウッドのサンダーボルトって映画、記憶に無いので見ないと。
読了日:2月1日 著者:阿部和重,伊坂幸太郎
スナーク狩りスナーク狩り感想
宮部みゆきの「スナーク狩り」の元ネタ? ルイス・キャロルにトーベ・ヤンソン、穂村弘って凄いメンバだな。謎の怪物スナークを捕まえようとする8人と1匹の物語、なんだけど文章というか言葉遊びが面白いんだな。ストーリーは、よくわからない。挿絵は如何にもムーミン作者で良い。絵本のように、持っていると嬉しい本かも。
読了日:1月24日 著者:ルイス・キャロル
旅の柄旅の柄感想
旅のエッセイ。萬月は、若い時から(幼い時から?)無茶な旅をしていたので、話題が豊富。それに、旅メモを残しているからリアル。無頼な生活を送っていたはずだけど、若いころの旅メモが残っているなんて意外だよなぁ。道の駅で車中泊生活とか良いかも。
読了日:1月18日 著者:花村萬月
つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3 (講談社文庫)つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3 (講談社文庫)感想
100個のエッセイシリーズ第三弾。いつもながらの安定スタンス。スタンスが一定なので、当然のごとく、他の本でも同じような見解を披露している。最近は「目から鱗が落ちる」ことは減り、「耳が痛い」方が多いかな。わかっちゃいるけど出来ないんだよね。
読了日:1月16日 著者:森博嗣
青春と変態 (ちくま文庫)青春と変態 (ちくま文庫)感想
美術家・会田誠が27〜28歳の時に書いた小説。題材はともかく凄く面白い!やはり会田誠は天才だ。 17歳の会田誠少年による日記。青春=高校生の恋愛、変態=トイレ覗き。凄い題材だよなぁ。 文庫なので電車で読んでいたけど、変態ワードが多いので、覗かれないかとちょっとドキドキ。
読了日:1月12日 著者:会田誠
スカル・ブレーカ - The Skull Breakerスカル・ブレーカ - The Skull Breaker感想
シリーズ三冊目。ストーリーも大きく動いた気がするが、ゼンが人としてこなれて来たかな。人とは侍とは強くなるとは何なのか、哲学書を読んでいる気分。森博嗣なりに答えを持っているんだろうな。今回も良かったです。
読了日:1月12日 著者:森博嗣
素直に生きる100の講義素直に生きる100の講義感想
「100の講義」シリーズ?の3冊目。まぁ、どれを読んでも基本的には一人の人間の考え方なので、そう代り映えはない。100のうち40番代が大いに頷ける。「美学」の括りなので、同じようなところに美学を感じると言うことだな。ちょっと嬉しい。
読了日:1月11日 著者:森博嗣
村上春樹にご用心村上春樹にご用心感想
内田樹がブログなどに書いた文章から「村上春樹」を検索して纏めた本。数行しか村上春樹について書かれていない項目とかもあるけど、内田樹が愛を持って村上春樹を紹介・引用している。村上春樹が日本の書評家からは、よく書かれていない・無視される状況のなか、うまく分析しているよなぁ。
読了日:1月4日 著者:内田樹
みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)感想
みをつくし料理帖で読むだけではイメージがわかなかった料理が、カラー写真で見れて良かった。 書下ろしの「貝寄風」も、澪と野江の子ども時代が書かれていて良かった。
読了日:1月4日 著者:高田郁
残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)感想
第八弾。なんかいい感じの話が多かった。あと2冊で大団円か?
読了日:1月4日 著者:高田郁
夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))感想
第七弾。なんかもう下りっぱなしの人生じゃないか。一体どうなる?
読了日:1月3日 著者:高田郁
心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)感想
第六弾。小松原との縁組が進むのだが、最後の感じでは違う方向に行きそうな。早く次を読まなくては。
読了日:1月3日 著者:高田郁
小夜しぐれ (みをつくし料理帖)小夜しぐれ (みをつくし料理帖)感想
第五弾。あさひ太夫のためにつくる菜の花尽くし、美緒のためにつくる寿ぎ膳、友のため食べる人のために作る料理は良いなあ。まだまだ波瀾万丈。あさひ太夫はこの先どうなるのか。小松原とはこの先どうなるのか。ようやく面白くなってきた。
読了日:1月2日 著者:高田郁

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