つれづれなるままに... 2016年12月

12月

2016年12月04日 (SUN) 22:00:56

3日:長男は模試。三男をオケ練に送り、妻を店に送る。次男は学校でテスト勉強。洗濯機を2回回し家事をこなす。ダンボールを処分に行き、三男を迎えに行く。昼は妻の実家から送られた鶏弁当などを三男と食す。食後は布団で一休み。三男と図書館に行く。おやつを食べたら、三男をピアノ教室に送る。朝食用のパンとジュースを買い一旦帰宅したら、三男と妻を迎えに行く。ガソリンは、114円です。

4日:妻を店に送り、長男を学校に送る。次男は学校で試験勉強。家事をこなしたら、プールに行く。三男を誘うが年賀状を作るとのこと、そうかもうそんな季節か。プールではゆっくり泳いでみた。そうしたら、125mイケた。足が下がっている気がするので、姿勢を良くしたらもっとスムーズに泳げるんだろうな。姿勢に気をつけてみるがなかなか上手くいかない。それでもゆっくりであれば100m泳げることが分かったので、泳ぐ機会を増やしていけば持久力が付いて楽に泳げるのではないかな。ラーメンを買って帰り、昼はラーメンと妻が作った炒飯の残りを三男と食す。三男とウインドオーケストラの定期演奏会に行く。りゅーとぴあの駐車場が一杯で、近くの駐車場に入れて歩く。ゴジラのテーマが生で聞けて良かったです。帰りは駐車場から出るのに一苦労。帰宅しおやつを食べたら妻を迎えに行く。

冬到来

2016年12月11日 (SUN) 21:22:20

10日:長男は学校で勉強、次男は部活。三男をオケ練に送り、妻を店に送る。スタッドレスタイヤを車に積み、車検に出す。代車は、2,000キロしか走っていないデミオ。アイドリングストップ機能が付いていて良いなぁ。アクセルを踏み込まないとまともに走らなけど。洗濯機を2回回し家事をこなす。ダンボールを処分し、ラーメンを作って食す。買い物に出掛け、次男の炒飯の材料と、朝食用のパンを買って帰る。帰宅した次男に炒飯を作らせ、オレは泳ぎに行く。うん、ゆっくりであれば100m泳げる。100m泳いで100m歩いてを5回繰り返す。帰宅後、おやつを食べたら次男を靴屋に連れていく。次男の高校周辺は消雪パイプがあるため、防水の靴が必要なので買ってやる。帰宅後、家事をこなし、三男と妻を迎えに行く。

11日:長男は模試、三男は部活。非常に寒い日だけど、新しいデミオにはシートヒーターが付いてて暖かい。妻を店に送る。家事をこなし、次男の学生ズボンの裾を出してもらいに次男と実家に行く。帰りにアピタに寄り、次男は財布を買う。昼は焼きそばを作り、次男・三男と食す。午後は、本を読んだり用事を片付けたり。雪の降るなか、車検の終わった車を受け取り、妻を迎えに行く。夜はキムチ鍋を作る。長男は時計を持っていかず、教室に時計が無くて時間配分ができなかったとか… ガソリンは、112円です。

クリスマス前、いよいよ大詰め

2016年12月18日 (SUN) 22:09:44

17日:三男をオケ練に送り、妻を送り、洗濯機を2回回す。三男を迎えに行き、昼はタンタン麺を作り三男と食す。三男と車に乗り、ダンボールを処分に行き、図書館に行き、アピタに行く。アピタで三男は家族へのクリスマスプレゼントを買い、オレは自分の冬靴を買う。帰宅後は、おやつを食べたら、家事をこなし、妻を迎えに行く。妻の梱包が回収時間に間に合わなかったので、皆で車に乗り、クロネコに荷物を運び、アピタのフードコートで夕食とする。長男は天丼、次男はカレーうどん定食、三男はオムライス、オレはカツカレーを食す。妻はサブウェイを買い帰宅する。ガソリンは15日に入れたときは111円だったけど、軒並み121円に上がってた。

18日:三男をオケ練に送り、長男を学校に送る。帰宅後家事をこなしプールに行く。100m泳いで100m歩いてを4回と、1回は150m泳いだ。妻の忘れ物を届け、三男を迎えに行くが30分たっても出てこない。クリスマスコンサート前の最後の練習だったので長引いたとか。帰宅後、焼きそばを作り、次男・三男と食す。三男がCDを借りに行きたいと言うので、TSUTAYAに連れていく。ついでにオレも1枚借りる。クーポンとかポイントを使ったら支払いは4枚で280円と格安。ピアノ教室に三男を送り迎え、妻を迎える。おもちゃの梱包を手伝い、クロネコに出しに行く。

クリスマス

2016年12月25日 (SUN) 21:28:49

23日:長男は学校へ行き、次男は熱があるとかで安静。三男を送り、妻を送る。アピタに行き、プレゼントのラッピング用品や食料品を買う。妻へのプレゼントをラッピングペーパーで包むが、上から見ると八角形の無茶な箱なのでヨレヨレになる。まぁ、大切なのは中身と気持ちだ。子ども達へのプレゼントは袋にいれるだけ。家事をこなすが、次男が寝ているので掃除は延期。少々読書など。昼は味噌ラーメンを作り次男と食す。後片付けをしたら、三男のクリスマスコンサートが行われる音文に向かう。妻も店から合流し三男の合奏を聴くが、三男は背の高いチャイムの影で姿が見えず残念。その後のA合奏やA・B合同合奏でもパーカッションメンバは狭いステージの隅に追いやられ、姿を見ることはあまりできず。音はしっかり聞こえていたけど。妻と一旦帰宅し、三男が終わり次第迎えに行く。次男は一日寝て過ごした。ガソリンは、117円です。

24日:長男が腰が痛いというので、いつもの整体へ送り迎え。長男を学校に送り、妻を店に送る。夕食と朝食のパンを買ったついでに妻のお昼用も買い店まで届ける。家事をこなし、一休みしたら、インスタントな炊き込みご飯とレタスとハムのスープを作り、次男・三男と食す。プールで100m泳いで100m歩いてを5回繰り返す。最初の25mはスムーズだけど、折り返したとたん足が下がりペースダウンしている気がする。うーむ。次男の熱は38度を越えている。それでも寝ていられないのか雑誌を見ていたので、そのスキに掃除機をかける。夕食のコーンシチューとマカロニサラダを作り終えたら、三男を教会に送る。ちょっと読書をしたら、次男は留守番として長男と車で出かける。妻を店で拾い、教会の聖夜賛美礼拝に参加する。帰宅後、皆で夕食を取り、プレゼント交換。オレは、妻にバースデープレゼントも兼ねてスノーピークのコロダッチポット、子ども達には文庫本を1冊づつ贈り、妻からアルマーニのネクタイ、長男からスマホ対応手袋、次男・三男からはお菓子を貰った。妻から子ども達へのプレゼントも喜んでもらえていたし、長男は小洒落た店で仕入れてきたプレゼントを「誰か」と買いに行ったとか何か匂わせてるしで楽しい時間だった。

25日:長男は学校へ、次男は復活せず。家事をこなし、妻の店のクリスマス品搬出を手伝う。天気が良かったので、久しぶりにアンクルウェイトと長男から贈られた手袋を着けウォーキング。おやつのパンを買って帰る。昼は、昨夜の残りと朝の残りにプレーンなペペロンチーノを作り、次男・三男と食す。食後は30分程昼寝。3ヶ月ぶりに髪を切りに行きさっぱりする。おやつを食べたら妻を迎えに行く。商品の梱包を手伝い出荷したら妻・三男とイオンで買い物。デザートにハーゲンダッツを買って帰る。

2016年に読んだ本

読書メーターによると、2016年に読んだ本は69冊。情報処理試験の勉強してたから、ちょっと少なめかな。その中で一番は川上弘美の「大きな鳥にさらわれないよう」。ディストピア小説にくくれると思うけど、川上弘美らしい世界観が良かったです。

2016年の読書メーター
読んだ本の数:69冊
読んだページ数:20468ページ

殺人鬼の献立表: Team・HK (文芸書)殺人鬼の献立表: Team・HK (文芸書)感想
ハウスキーパーが主人公の2作目なんだね。1作目は未読。タイトルから期待したものとは異なり、あさのあつこらしいほっこりとする話でした。
読了日:12月31日 著者:あさのあつこ
ピスタチオピスタチオ感想
タイトルが気になって読んでみた。飼い犬の病気だったり、アフリカの呪術的なものだったり、LRAだったりさまざまな話が繋がって、最後は神秘的な作中小説。不思議な、心に残る作品でした。
読了日:12月25日 著者:梨木香歩
カレイドスコープの箱庭カレイドスコープの箱庭感想
田口も成長したなぁと読み進めると、やっぱり白鳥にやられっぱなし。すずめ四天王の再会とか、巻末の相関図とか、ファンを喜ばせる一冊。
読了日:12月23日 著者:海堂尊
数奇にして模型 (講談社文庫)数奇にして模型 (講談社文庫)感想
文庫で700ページって長すぎ。例によって動機は理解できないし。米沢嘉博による解説が面白かった。森博嗣の森むく時代。
読了日:12月21日 著者:森博嗣
夜の公園夜の公園感想
リリの夫はリリの親友と付合っていて、リリは若い男とできちゃって、しかも4人が出会っちゃう。で、その若い男は親友のセフレの弟でって、みなさんお盛んですなぁ。でも、みなが不安を感じながら、川上節で淡々と過ごしている。その淡々さ加減が心地よくて、続きが読んでみたくなる。
読了日:12月18日 著者:川上弘美
ひきこもれ―ひとりの時間をもつということひきこもれ―ひとりの時間をもつということ感想
「ひきこもり」には悪いイメージが作られているが、そういう気質の人はいるわけだし、みんながみんな外に向う必要はないと、しごく当たり前に語ってくれている。ひきこもりが問題と捉えているのはメディアの人間が自分たちの職業を基準に考えているのではないかと。学校になんか期待するな、感受性が強くて鋭い子供ほど学校が嫌になると。いじめる子いじめられる子それぞれに問題があり、それは胎児から1歳位までの環境に影響されると。なるほどなぁ。
読了日:12月10日 著者:吉本隆明
ふなふな船橋ふなふな船橋感想
どういうタイアップなんだ。ふなっしー大活躍。それはそれとして、いつもながらのとんでもない家庭環境でオカルト入っててだけど前向きに生きていくぞと安定のストーリー。これでいいのだ、これがいいのだ。
読了日:12月3日 著者:
夏のレプリカ (講談社文庫)夏のレプリカ (講談社文庫)感想
うーん、なんか今ひとつ。犀川も萌絵も出番が少ないし。素生はいつからいなかったのか気になる。
読了日:11月29日 著者:森博嗣
豆大福と珈琲豆大福と珈琲感想
30年変わらずにおしゃれな話を書いているなぁ。珈琲を絡めた短編5編。珈琲には、豆大福、きゅうりのサンドイッチ、たい焼き、どれも合うなぁ。
読了日:11月27日 著者:
幻惑の死と使途 (講談社文庫)幻惑の死と使途 (講談社文庫)感想
森ミステリは今ひとつ馴染めないのだが、これはミステリ作品だと思った。でも、本格ミステリとしては反則だろうけどなぁ原沼は。引田天功の解説が面白かった。
読了日:11月10日 著者:森博嗣
詩的私的ジャック (講談社文庫)詩的私的ジャック (講談社文庫)感想
文庫で再読。やっぱり動機が飲み込めない。でも、動機なんて他の人間には分からないものなんだな。
読了日:11月9日 著者:森博嗣
評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)感想
岡田斗司夫と内田樹の対談本。タイトルは小難しそうだけど、中身は読みやすい。テーマが幾つもあるので纏めにくいが、これからの日本でどう生きていくべきかが書かれている。もう経済成長なんて当てにしないで、持っている人が持っていない人にシェアしていく。家族のような関係を拡大していけと。岡田の「大学なんていらない」に対し内田は「大部分のスロースターターが知的アクティビティを発するために必要な場」と答えている。「学校教育の必要条件は「気長に待つ」」とも言っている。なるほど。大学時代は良い時間を過ごさせて貰ったよなぁ。
読了日:11月5日 著者:内田樹,岡田斗司夫FREEex
ネンレイズム/開かれた食器棚ネンレイズム/開かれた食器棚感想
帯に「とびきりの感動作」とあって、大袈裟なと思ったけど、うん、良かった。 「ネンレイズム」は、高校3年生なのに自称68歳の「床」♀、女子高生をまっとうしようとする「雁」♀、まだ性別を決めなくても良いという自称8歳の「徐々にちゃん」♂の話。夢物語だけど、枠に入れられたくない気持ちが伝わってくる。 「開かれた食器棚」は、趣味のような感じで始まったカフェに、高齢出産による染色体異常の女の子が受入れられていく話。「成功や達成を求めるより、過程で幸せにならなくちゃ」って良いなぁ。
読了日:10月30日 著者:山崎ナオコーラ
笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)感想
オリオン像の謎は途中から読めていた。だけど、殺人犯はなぁいまひとつ腑に落ちていない。でも、数学にまつわるところは、面白かった。犀川が天王寺博士に会った後、残念だってのはちょっと分かる気がする。
読了日:10月29日 著者:森博嗣
デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? (講談社タイガ)デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? (講談社タイガ)感想
Wシリーズ4作目。ストーリー的にはあまり進展がないような。ハギリとウグイのやり取りが人間的になってきて、それはそれで面白い。来年2月の5作目発売が待ち遠しい!
読了日:10月23日 著者:森博嗣
大きな鳥にさらわれないよう大きな鳥にさらわれないよう感想
泉鏡花文学賞受賞作。凄い世界観を見せてくれる。SFというか、スリップストリーム文学。滅びゆく人類と、それを見守る人工知能。世界は繰り返される。 今年読んだ本のなかで一番になるかもしれない小説。
読了日:10月19日 著者:川上弘美
柳屋商店開店中柳屋商店開店中感想
エッセイや単行本未収録作品などの寄せ集め。ショート・ショートが幾つもあって面白い。パラダイス・ロストの前日譚なんかもあるし! 柳広司の幾つかの作品には海外古典がベースにあったりしてとっつきにくいんだけど、エッセイを読んで、こんな軽そうな人が書いているなら読んでみようかと思った。 「小説家とは読者のなれの果てであり、かつ小説の下僕である。」とのこと、なるほど。
読了日:10月10日 著者:柳広司
かもめ食堂かもめ食堂感想
映画は見ていたので「映画と同じだぁ」と読み進めたが、映画のための書き下ろしだった。どうりで。 宝くじを当ててフィンランドで食堂を始めるサチエ38歳独身。サチエに吸い寄せられてしまう少し寂しい女性たち。それでも話は暗くなるわけでもなく、淡々と日常が過ぎていく。安心の一冊。
読了日:10月1日 著者:群ようこ
このあたりの人たち (Switch library)このあたりの人たち (Switch library)感想
「このあたり」にいそうで、絶対いない人たちの短編集。川上弘美らしい外しっぷりが面白い。
読了日:9月30日 著者:川上弘美
封印再度 (講談社文庫)封印再度 (講談社文庫)感想
単純に面白かった。「封印再度(Who inside)」のタイトルが秀逸。そうだよね、匣の鍵を掛けたのは?倉の鍵を掛けたのは?倉の中に居たのは誰? 謎が詰まっている。
読了日:9月17日 著者:森博嗣
仔猫の肉球仔猫の肉球感想
「こわれ物の祭典」名誉会長が新潟日報に連載したエッセイを纏めたもの。「生きづらさ」エキスパートなので、表紙とタイトルに騙されちゃいけない。「なんの役にも立っていないのに自信満々の猫」の餌やり係のスタンスが面白かった。
読了日:9月16日 著者:雨宮処凛
ホルモー六景ホルモー六景感想
「鴨川ホルモー」のスピンオフ短編が6編。ホルモー繋がりでどれも面白い。「ローマ風の休日」の凡ちゃん良いよなぁ、京大の数学科かぁ。「もっちゃん」が梶井基次郎って、京都の奥深さを感じさせるよな。 三冊目は無いのかな。 タイトルが「ホモ六」としか見えないんだけど、なにか意味があるのか???
読了日:9月11日 著者:万城目学
スリジエセンター1991スリジエセンター1991感想
「ブラックペアン」シリーズ最終巻。終盤の畳み掛けるような展開に圧倒され、天城の顛末に驚かされ。 バチスタシリーズを読んでいれば、スリジエセンターも天城も出てこないので、上手くいかなかったんだろうなと分かったうえで読み進めたのだが、このストーリー展開は凄いな。 高階病院長の印象が変わってしまった。
読了日:8月27日 著者:海堂尊
文系の壁 (PHP新書)文系の壁 (PHP新書)感想
養老孟司が理系の4人と対談したものを纏めたもの。森博嗣が対談相手だったので読んでみた。森博嗣曰く、工学部、医学部、薬学部、農学部は文系っぽいと、理学部が理系っぽいと。だが、教授同士で会議をやると、理学部と文学部は話が長くて終わらない、工学部は「どうするかを考えよう」と話が早いと。理系が理屈っぽいと言われるのは前提条件を見極めたうえで判断しようとするからだが、文系はあやふやなままでも納得できるのだから逆に理屈で収めてしまっているとか解釈が面白い。藤井直敬氏や鈴木健氏は、頭の良さそうなところに圧倒されました。
読了日:8月27日 著者:養老孟司
鴨川ホルモー鴨川ホルモー感想
初・万城目学。タイトルからしてぶっ飛んでいるこの作品、気にはなっていたのだ。 京都大学の青竜会なるサークルが、「ホルモー」なる競技を戦い抜く青春ストーリー。タイトルどおり中身もぶっ飛んでるわ。単純に面白かったけど。 表紙はビートルズのパロディなんだろうけど、4人なのは見た目そっくりな三好兄弟を1人で済ませたから?
読了日:8月22日 著者:万城目学
はじめての短歌はじめての短歌感想
穂村弘の短歌入門講座を纏めたもの。 「生きのびる」ための言葉じゃなくて「生きる」ことを書く。「驚異から共感」。「いい短歌はいつも社会の網の目の外にあって、お金では買えないものを与えてくれるんです。」って良いなぁ。穂村弘には天職だろうなぁ。 例として出ていた「雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さず裸足で来やがって 盛田志保子」って良いなぁ。
読了日:8月19日 著者:
持たざる者持たざる者感想
東日本大震災というか、福島原発事故を切っ掛けに世界が変わってしまった4人が主人公となる連作短編。以前ほどの尖り感はないが、息が詰まる様な切迫感は相変わらずで好き。金原ひとみ自身が、放射能汚染を避けて娘とパリに住んでいるんだな。なので、かなり実体験が反映されているんだろう。主人公の4人はとりあえず金には困っていない。そのことが、いまひとつリアルに感じられないところかな。
読了日:8月19日 著者:金原ひとみ
ブラックペアン1988ブラックペアン1988感想
バチスタシリーズの面々が若かりし頃、高階病院長が講師だった時代。高階講師って、尖っていたのね。ビッグマウスとか。ペアン鉗子は表紙書かれている止血に使う器具で、普通は金属色の銀色なのだが、なぜかブラック。最後に謎が解けるのだが、はぁそうきましたか。みんなカッコイイなぁ。
読了日:8月18日 著者:海堂尊
人生が用意するもの人生が用意するもの感想
週刊新潮、日経新聞に連載したエッセイを纏めたもの。東日本大震災や妊娠の時期だったので、書かれていることが偏っているけど、川上さんらしいな。最後の一文が「!」で終わる、元気の良さが好き。
読了日:8月17日 著者:川上未映子
整形前夜整形前夜感想
エッセイ集。短歌が普及しないのはわからないから。でも、20年以上詠み読み続けている穂村弘でも60%くらいしかわからないなんて驚愕。そんなもんなのか。所々で出てくる短歌が、わかったりわからなかったり。でも、そんなもんなのね。 結婚できない男だった穂村弘の結婚相手は、図書館司書! 毎晩幾つもの古本屋を一緒に回って楽しんでくれる女性って、凄い相手を見つけたな。
読了日:8月15日 著者:穂村弘
倒れるときは前のめり倒れるときは前のめり感想
エッセイの寄せ集め。職業作家としてどうあるべきかを考えていて良い。でもラノベ作家として格下に見られることを憂いていたり。タイトルの「倒れるときは前のめり」はサインなどで何か添えるときに書いている言葉だそうで、男前の有川浩にぴったりだ。
読了日:8月15日 著者:有川浩
夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)感想
初・麻耶雄嵩。ミステリの怪書として名高い本書。夏休みを機会に700ページ一気読み。確かにミステリというにはぶっ飛んでるけど、ドグラマグラとか黒死館殺人事件に比べるとフツーに読めた。退屈もしなかったし。納得・理解できないこともいろいろあるけど、これはこれで面白かった。でも、主人公 烏有の次作を読むか否かは悩みどころ。
読了日:8月10日 著者:麻耶雄嵩
だからこそ、自分にフェアでなければならない。 プロ登山家・竹内洋岳のルール (幻冬舎文庫)だからこそ、自分にフェアでなければならない。 プロ登山家・竹内洋岳のルール (幻冬舎文庫)感想
日本人初、世界で29人目の8000m峰14座完全登頂を果たしたプロ登山家 竹内洋岳氏のインタビューを纏めたもの。インタビュアー(作者)が竹内氏と一緒に天狗岳に登るんだけど、竹内氏の言動が驚異的。汗をかかないように歩く、だからこまめに水は飲まない。体が冷えないように殆ど休憩もとらない。疲れるのでオヤツも食べない。雨が降っても風がなければ雨具ではなく傘を使う。どれも理にかなっているが、一般的な登山の指南から外れている。それでも山に登る真摯さは素晴らしいものです。
読了日:8月8日 著者:小林紀晴
転換期を生きるきみたちへ──中高生に伝えておきたいたいせつなこと (犀の教室)転換期を生きるきみたちへ──中高生に伝えておきたいたいせつなこと (犀の教室)感想
子ども達と読みたくて購入。内田樹の働きかけで寄稿した方々は、知らない方が多いが、どの方も「大切なこと」を分かりやすく書いてくれている。内田樹は導入として面白いし、戦後、政治、消費、愛国、、、等など興味深い話が続く。知らないより絶対知っていたほうが良い。 二重らせんを発見したワトソンが書いたという「科学者として成功するための五箇条」が頷かされる。
読了日:8月8日 著者:内田樹,鷲田清一,高橋源一郎,加藤典洋,平川克美,小田嶋隆,白井聡,山崎雅弘,想田和弘,仲野徹,岡田憲治
ブレイズメス1990ブレイズメス1990感想
なんとなくで選んで読んだけど、先に「ブラックペアン」があったのか。読まなくちゃ。天城はマルチで凄い。ここで振り回されてる世良が、極北シリーズを振り回すのね。高階病院長もまだまだだし。 「桜宮サーガ」にすっかり取り込まれてしまいました。
読了日:8月6日 著者:海堂尊
きみは赤ちゃんきみは赤ちゃん感想
川上未映子・阿部和重夫妻の妊娠から子どもが1歳になるまでのエッセイ。この手の出産・育児日記は漫画も含め結構読んだ気がするが、コレはかなりリアル。母(女)としての心からの叫びが書かれている。『出産を経験した夫婦とは、もともと他人であったふたりが、かけがえのない唯一の他者を迎えいれて、さらに完全な他人になっていく、その過程である。』ってあなた、産後クライシス激しすぎ。川上さん家は一人っ子だけど、こちとら三人も育ててます(見てます?)から分かります。過ぎてしまえば、結構なんとかなっているんだよね。
読了日:7月18日 著者:川上未映子
風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake? (講談社タイガ)風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake? (講談社タイガ)感想
Wシリーズ三作目。人間に近づいていくロボットって、そんなに未来じゃないかも。『そんな汗に薄汚れた毎日から、美しい公式が現れるんだ。まるで、天使のようにね』とか、森博嗣の理想とする科学者像かな。最後に1ワードにもヤラれたね。この先どうなるのか次作が待ち遠しい!
読了日:7月18日 著者:森博嗣
それを愛とまちがえるからそれを愛とまちがえるから感想
セックスレスの夫婦にはそれぞれ恋人がいた。それがバレてから急展開、4人でキャンプに行くとか、ありえないだろ。匡が優柔不断だからか。そのキャンプが切っ掛けで夫婦はよりを戻すんだけど、最後の1行が微妙。男に比べ女はしたたか?
読了日:7月9日 著者:井上荒野
世界はゴ冗談世界はゴ冗談感想
ひさーしぶりの筒井康隆。短編集。帯の「文学の道化(フール)にして帝王(キング)。」に偽りなし。昔懐かしいスラップスティックな作品が80歳で書けるなんて、まさに帝王。各作品に意味なんて求められません。筒井ワールドに浸るのみ。
読了日:7月9日 著者:筒井康隆
マドンナ・ヴェルデマドンナ・ヴェルデ感想
「ジーン・ワルツ」で代理母となったみどりが主人公の小説。体外受精が神の領域であるならば、不妊治療もある意味神の領域かなと思った。自然妊娠できない状態に手を加える。人間も動物なのに妊娠をコントロールしようとする。子供の生まれなくなった世界を書いている森博嗣のWシリーズを並行で読んでいるので、いろいろ考えてしまう。 海堂尊は男だから、理恵みたいに論理的な主人公が生まれたのだろうか。出産経験のある作家が書いたらどんな話になったかな。
読了日:7月3日 著者:海堂尊
四人組がいた。四人組がいた。感想
高村薫の書いたユーモア小説とのことだが、ブラックすぎる。かなりハチャメチャだけど、これはこれでありかな。高村薫だと思わなければ。結局、気球って何だったんだろう…
読了日:6月25日 著者:高村薫
極北ラプソディ極北ラプソディ感想
極北クレーマーの続編。単純に面白かった、ドクターヘリに乗らない速水が、ヘリに乗って大活躍しているし。ナースとドクターのために飛んでいるパイロットってのも良かったなぁ。皆、医療の世界を良くしようとしているんだけど、見ている方向や角度が違うのかな。
読了日:6月19日 著者:海堂尊
異世界食堂 1 (ヒーロー文庫)異世界食堂 1 (ヒーロー文庫)感想
食ラノベだそうで、そうかこれがライトノベルか。土曜日になると、異世界から現代日本の洋食屋に繋がるドアが複数現れる。向こうからすると現代日本が異世界なので、異世界食堂。来る客はエルフや魔物やハーフリング、、、。現代日本のメンチカツ、エビフライ、オムライス、、など驚きの旨さに虜になっていく。ストーリーは面白いけど、週間漫画を読んでいるような感じ。それがライトノベルと言うのもか???
読了日:6月12日 著者:犬塚惇平
極北クレイマー極北クレイマー感想
極北だから速水が出てくるのかと思えば、新キャラの今中先生ですか。思いがけず姫宮が大活躍。いろんな作品がリンクするよなぁ。全部読みたくなる。現実ともリンクしているんだろうから、医療の世界も大変だ。医療は金が掛かるから、いろいろ横槍も入るんだろうな。次は「極北ラプソディ」だ。
読了日:6月4日 著者:海堂尊
英語だけではダメなのよ。英語だけではダメなのよ。感想
日経ビジネスオンラインで車関係のコラムを書いているフェルディナント・ヤマグチ。その彼が、日産の尖った人達とのインタビューをビジネス書風に纏めたもの。コラムが面白いので当然本書も面白いし、カルロス・ゴーンしかりGT-Rの水野氏しかり面白すぎる。ゴーン氏曰く「『いつまでに何をどうする』という期待水準を伝える」「仕事とは『責任』と『タスク』」、水野氏曰く「仕事は辛くて苦しくて当たり前」。わかっちゃいるけどさ。
読了日:5月28日 著者:フェルディナント・ヤマグチ
ジーン・ワルツジーン・ワルツ感想
産婦人科が舞台で、バチスタシリーズ同様現代医療事情に問題を投げかけているのはわかるけど、ちょっと理恵さんやり過ぎじゃね。しかも、作者が男性であることがすけて見えるような気がするし。でも、ユミの決断と覚悟にはウルッとした。
読了日:5月21日 著者:海堂尊
いつでも山を―田部井淳子の実践エイジング登山いつでも山を―田部井淳子の実践エイジング登山感想
女性として初めてエベレストに登頂した田部井淳子による、中高年向けの登山入門書。登山は歩くだけだからいくつになっても誰でもできる。前向きな田部井さんの人柄が良い。
読了日:5月14日 著者:田部井淳子
雷轟rolling thunder PAX JAPONICA雷轟rolling thunder PAX JAPONICA感想
短編2作と、後半は押井さんの妄想?構想?がダラダラと述べられているだけ。1作目の「アンティータム」は退屈だった。目の「ヤマトステーション」は、面白かったが後半主人公が押井さんの代わりに喋りすぎ。まぁ、押井さんの小説は、自説を述べるためにあるのか。
読了日:5月1日 著者:押井守
小松とうさちゃん小松とうさちゃん感想
52歳になる小松の恋をサポートする、飲み屋仲間のうさちゃん(宇佐美)。おっちゃん二人の様がよく書けているのは、絲山さんがおっさんだから? オチが急展開すぎる気がするけど、じんわりいい感じの作品でした。舞台に新潟が出てくるし。「ネルソンの庭」でデートか、良いなぁ。
読了日:4月29日 著者:絲山秋子
Noism 井関佐和子 Noism: 未知なる道 (SWAN Dance Collection)Noism 井関佐和子 Noism: 未知なる道 (SWAN Dance Collection)感想
日本初となる公立劇場専属舞踊団Noismを立ち上げた金森穣の公私ともにパートナーである井関佐和子が、Noism10周年に出した本。公私ともにパートナーってキッツイだろうなぁと思ったら、確かにそうなのだが、100求められたら200を返したい井関佐和子のガッツが支えているんだな。折角、新潟に凄い二人がいるのだから、Noism見に行かなくちゃ。
読了日:4月23日 著者:井関佐和子
冷たい密室と博士たち (講談社文庫)冷たい密室と博士たち (講談社文庫)感想
森博嗣の処女作。犀川が案外ナンパ。「音楽だって、芸術だって、何の役にも立たない。最も役に立たないということが、数学が一番人間的で純粋な学問である証拠です。」って、素敵だ。
読了日:4月20日 著者:森博嗣
不屈者不屈者感想
山野井泰史が読みたくて選んだノンフィクション。知っていることばかりだったが、「クライマーの生死は大自然が決定しているのではなく、クライマー自身が決めているのだと肝に銘じながら」と言うのが良かった。それ以外の、森安敏明(元プロ野球選手)、村田亙(ラガーマン)、谷川浩司(棋士)、井村雅代(シンクロ・コーチ)は知らないことばかりで面白く読めた。読みながら、沢木耕太郎だったらどう書いただろうと思うことがしばしば。
読了日:4月17日 著者:後藤正治
なめらかで熱くて甘苦しくてなめらかで熱くて甘苦しくて感想
短編5編。『川上弘美の「ヰタ・セクスアリス」』との事だけど、性よりも生な感じ。「terra」のちょっと切ない感じが良かった。「aer」は、女が母になる時を上手く書いている気がする。「mundus」の不思議さ加減が川上弘美らしい。
読了日:4月10日 著者:川上弘美
女のいない男たち女のいない男たち感想
短編と言うにはちょっと長いのが5篇と、短い表題作。どれも、村上春樹っぽい。女を失った、失うかもしれない男たちの物語。なんだか、しんみりと良かった。
読了日:4月2日 著者:村上春樹
悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)感想
「その女アレックス」のヴェルーヴェン警部シリーズ第一作。有名な「その女アレックス」を先に読んでしまったが、こちらを先に読むべきだった。もう一回「その女アレックス」を読み直したくなるなぁ、痛い話なんだけど。「悲しみのイレーヌ」は2部構成で、「その女アレックス」は3部構成。構成をうまく使っている作家さんだと思いました。
読了日:3月21日 著者:
図書館奇譚図書館奇譚感想
画家カット・メンシックとのコラボ作品第三弾。好みの絵じゃないので、羊男の絵にも大いに違和感。ストーリーも、初期の短編集「カンガルー日和」に収められた「図書館奇譚」のヴァージョン4だとか、なんだかなぁ。全体的にイマイチ。
読了日:3月13日 著者:村上春樹
異邦人 (新潮文庫)異邦人 (新潮文庫)感想
なるほど、これは「太陽のせい」としか言いようがないな。読み継がれるべき名作だと思いました。
読了日:3月12日 著者:カミュ
カラーひよことコーヒー豆カラーひよことコーヒー豆感想
雑誌「Domani」に連載していたエッセイをまとめたもの。ラジオで本の紹介とかしているから、もっと目立ちたがりの人かと思っていたけど、書いている小説の様に静かな人らしかった。引っ込み思案で自信のなさ気な、でも自分の小説を欲する人の元へ届けたいという熱い思い。タイトルにある「カラーひよこ」は、お祭りで売られていた着色されたひよこを最近の人が知らないことに愕然としたこと。「コーヒー豆」は愛犬の出来物がコーヒー豆そっくりなこと。そんな何でもないエッセイだけど、ホッとする感じ。
読了日:3月6日 著者:小川洋子
小説家という職業 (集英社新書)小説家という職業 (集英社新書)感想
小説を書くことをビジネスにしたい人への本。「まえがき」からして、その割り切りっぷりが森博嗣らしい。自分の中に書きたい衝動がある人であれば、書くだけ書いて無料で公開すれば良い。小説をビジネスとして考えた場合の、日本の出版会の不合理さ、自己マネジメントなどなど。「小説家への道は、ただただ書くこと、それ以外にない」
読了日:3月5日 著者:森博嗣
魔法の色を知っているか? What Color is the Magic? (講談社タイガ)魔法の色を知っているか? What Color is the Magic? (講談社タイガ)感想
Wシリーズ2作目。ハギリとウグイのやり取りが好き。ハギリは前言撤回しすぎ。反省が早いのか、考えなしの発言が多いのか。読者が理解できるギリギリの線を森博嗣が狙っている。その世界を映像で見たいな。真賀田四季は過去の人ではなくて、実は未来から来たタイムトラベラーではないか。その時々で、過去を是正するタイムトラベラー。
読了日:2月28日 著者:森博嗣
ツンドラモンスーン The cream of the notes 4 (講談社文庫)ツンドラモンスーン The cream of the notes 4 (講談社文庫)感想
エッセイシリーズ4冊目。考え方が安定しているから、もう目新しさは無い気がする。それでも読んでしまうんだけどね。「91場所や環境に関する僕のトリック。」で、作家の私生活は自身の書いたものを読者は信じてくれるからいくらでもごまかせる、みたいなことを書いてある。確かに。まぁ別に騙されても良いんだけど。相変わらず身もふたもないことを書いてくれるよな。
読了日:2月28日 著者:森博嗣
ケルベロスの肖像ケルベロスの肖像感想
バチスタシリーズ最終巻。今回は白鳥よりも高階病院長大活躍。なんだかやり過ぎ感を感じるのは、「螺鈿迷宮」を読んでいないからか。 「螺鈿迷宮」は読むとして、Ai(死亡時画像診断)の重要性は肝に銘じられたので、海堂尊の目的は果たせた?
読了日:1月31日 著者:海堂尊
その女アレックス (文春文庫)その女アレックス (文春文庫)感想
言わずと知れたベストセラー。いやぁ~流石です。3部構成のそれぞれで驚かされる。でも、あえて書かれていない、誤解させようとしている箇所が多いと思う。そういう点ではミステリと言うよりもエンタテイメント? 素直に読めば、痛くて、哀しい物語でした。 前作の「悲しみのイレーヌ」も読みたい!
読了日:1月31日 著者:ピエールルメートル
アリアドネの弾丸アリアドネの弾丸感想
シリーズを順番に読んできたつもりが、ちょっと知らない話題が出てきた。「螺鈿迷宮」を読む必要があるんだな。それはともかく、本作は随分硬派なミステリー。白鳥の謎解きの凄さ!ほかに出来ることがないからって、データ解析を進めるのも凄いなぁ。さて次は「ケルベロスの肖像」か?それとも「螺鈿迷宮」か?
読了日:1月23日 著者:海堂尊
世界の半分を怒らせる世界の半分を怒らせる感想
押井守の有料メルマガ(2012/9〜2014/9)を纏めたもの。月2回で540円のメルマガなので、12,960円分が1冊に!コレはお得か? 政治的な話もあり面白い。「物事を真っ当に考えて結論に到達する手段はひとつしかない。正しい順番に考えること」なるほど!
読了日:1月17日 著者:押井守
私の息子はサルだった私の息子はサルだった感想
息子について書かれた未発表エッセイ。帯のコメントが西原理恵子なんだけど、読みながら「毎日かあさん」が思い出される。母から見るバカ息子ってのは似るものなのだろうか。「あとがきのかわり」に息子の広瀬弦が「僕の思い出に少しの大袈裟と嘘を好き勝手に散りばめている。・・だけど・・彼女の中では全て真実なのかも知れないと思い始めた。」と書いている。母の中で思い出が勝手に膨らむんだろうな。身に覚えがある気がする。
読了日:1月11日 著者:佐野洋子
[新訳]五輪書[新訳]五輪書感想
宮本武蔵の五輪書を平易な現代文に訳して、なおかつ現代の仕事・人生における自己啓発に使えるように解説が付け加えられたもの。現代文に訳されたことで読みやすくなっていたが、そこから現代の仕事に結びつけるのはこじつけっぽいな。 兵法は勝つため、つまり相手を如何にして切るか、剣術などと甘っちょろいことを言わずに、切るという目的を忘れずに大胆かつ繊細に攻めていく。「能々(よくよく)鍛錬有べし」
読了日:1月10日 著者:宮本武蔵
四季 冬 (講談社文庫)四季 冬 (講談社文庫)感想
真賀田四季がウォーカロンを作り上げたあとの話と思うが、四季が再生しているイメージシーンが多いので、時系列がわかりにくい。「肉体が死んでも、生きることができるはず。」全てはここから始まっているのだろう。Wシリーズは順に楽しむとして、もう一度四季シリーズを読みなおしだ。
読了日:1月1日 著者:森博嗣


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