読んだ本の数:86
ソラシドの感想
途中までは退屈だったど、徐々に物語に入り込み、結果として面白かった。良かった。 1986年に存在したらしい女性デュオ「ソラシド」を探すライターの物語。作中小説もあり、現実と空想が交差する。 友だちの少ないライターではあるが出てくるのは個性的な人達ばかり。その個性的な友人たちや二回りも年下の妹と、20年前のネットで検索できない時代の情報を探し歩く。
読了日:12月30日 著者:吉田 篤弘往復書簡 悲しみが言葉をつむぐときの感想
若松英輔と福島で震災にあった詩人・和合亮一による往復書簡。詩人同士の、深い悲しみを知ったもの同士のコトバのやり取り。(自分のなかで)「生きている死者」と歩む二人の書くコトバは深い。 あとがきに、若松英輔が高校への電車通学時ウォークマンで小林秀雄の朗読を繰り返し聞いていたとある。何という高校生だったんだ。
読了日:12月27日 著者:若松 英輔,和合 亮一キャッチャー・イン・ザ・オクタゴンの感想
元格闘家の須藤元気が書いた格闘家小説。格闘家を目指した少年が成長しアメリカで試合するまでの話。よくわからないけど、減量とか試合前の思考とかリアルに書かれているんだろうな。小説自体は、マンガっぽくスルスル読めました。
読了日:12月24日 著者:須藤 元気
部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~の感想
再読。
読了日:12月16日 著者:佐々木常夫残業ゼロがすべてを解決する――ダラダラ社員がキビキビ動く9のコツ
読了日:12月09日 著者:小山 昇頭の回転数を上げる45の方法の感想
シンプルで分かりやすく「素あたま(←地頭?)」を良くする方法が45個列挙されている。 守とは「先人の教えを愚直に守る」、「愚直に鍛錬を積み重ねていくと」自然にできるようになるのが破、何事にもとらわれない粋に達するのが離、なんだとか。自分も勘違いしていたけど、この守破離の三段階で話が進められていて読みやすい。
読了日:12月03日 著者:久保 憂希也,芝本 秀徳ガリヴァーの帽子の感想
いつものように一風変わった短編が8編。うーん、コレって言うのが無いなぁ。
読了日:12月03日 著者:吉田 篤弘望遠ニッポン見聞録の感想
テルマエ・ロマエの作者ヤマザキマリのエッセイ。17歳で絵の勉強のためイタリアへ留学。子どもを生みながらも海外各地で生活し、今はアメリカにいるとか。スゴイな。 日本の男性ファッション誌に出ているような、イタリアの伊達男なんて見たことないというのは、日本で芸者を見ることがないのと同等なのだろうか。
読了日:11月17日 著者:ヤマザキマリ穂村弘の、こんなところで。の感想
穂村弘が41人と対談したものを纏めた本。アラーキーが写真を撮り色を塗っていて、いい味出している。魅力的な対談相手ばかりで、女性比率が無茶苦茶高いのは穂村弘とアラーキーの組み合わせに依るものか。対談内容はともかく、アラーキーを含め人選の勝利でしょう。
読了日:11月11日 著者:穂村 弘若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義の感想
日経新聞に連載したエッセイを纏めたもの。どれも深くて、自身のことも赤裸々に語っていて、何度でも読み返したくなる良書である。20代での挫折、30代での挫折、妻との死別。そんな中から生まれてくる言葉というものは、「書かれただけでは未完成で、読まれることによって結実する」のだとか。
読了日:11月05日 著者:若松 英輔この世は二人組ではできあがらないの感想
なんとも山崎ナオコーラらしい小説。主人公の独り歩き。ときどきドキッとするようなフレーズが出てくるのもいつも通り。 表紙に会田誠の作品を持ってきたのはなぜ?何を表しているの?知りたい!
読了日:11月03日 著者:山崎 ナオコーラ雨の朝パリに死す (角川文庫)の感想
表題作のほか短編4編。なんかどれも哀しい。「グレート・ギャツビー」も哀しい話だったよね。そういう人なのか。
読了日:10月18日 著者:フィツジェラルドうちのDEアート 15の軌跡 (地域アートプロジェクトを通じて見えてきたもの)の感想
図書館本を斜め読み。 内野町と新潟大学の通称「美術科」によるアートイベント15年の軌跡。何回も見に行けてないが、引っ込み思案な新潟人が多いなか、頑張っているイベントだと思っていた。それでも大学の体制変更と言う大きな流れで終了となった。毎年あると思っていたのに、ちょっと自然消滅的で、残念だったけどコレが総括なんだね。
読了日:10月09日 著者:News from Paradise―プライベートフォト&エッセイの感想
よしもとばななとパトリス・ジュリアンのメールのやり取りを纏めたもの。ジュリアンの「生活はアート」は、なんか日本人を上から目線で語っているような気がして、珍しく読みきれなかった本。そんなジュリアンと、エッセイはぐたぐたなよしもとばなななので、素直に読めない。良いこと書いていると思うんだけどね。ジュリアンのばななに対する第一印象「なんでこんなに色気のない女性なんだろう?」にウケた。
読了日:10月09日 著者:よしもと ばなな,パトリス ジュリアンイッタイゼンタイの感想
前半の「イッタイ」と後半の「ゼンタイ」、表紙の男女、色々仕組まれているところが面白い。小説自体は、ちょっと冗長かなぁ。まぁ、男より女のほうが一枚上手ということで。
読了日:10月07日 著者:吉田篤弘犬とハモニカの感想
川端康成文学賞を受賞した短編集。6編あり、1篇は源氏物語の「夕顔」を書いたもの。何気ない日常のちょっとした出来事を、いつもながらキレイな文章で書いている。でも、「寝室」「ピクニック」「夕顔」、どれもちょっと怖いなぁ。
読了日:09月06日 著者:江國 香織アロハ魂の感想
小林聡美がハワイ島を旅行したときのエッセイ。ガイド付きののほほんとした日々。ハワイ行ってみたいなぁ。
読了日:09月04日 著者:小林 聡美パレードの感想
「センセイの鞄」のサイドストーリー。ほのぼのとした二人の会話なのだが、さらっと天狗が出てくるところが川上節で面白い。
読了日:09月03日 著者:川上 弘美救い出される (新潮文庫)の感想
帯に「自然描写がほんとうにすばらしい。 村上春樹」とあり、期待して読んだけど、いまひとつ乗り切れない。日常に飽きてきた中年男どもがワイルダネスを求めてカヌーで川下りへ出る。そこで出会う大自然とアメリカ南部の無法者。両者にコテンパンにやられる主人公たち。なんか、後味もすっきりしなかったなぁ。
読了日:09月02日 著者:ジェイムズ ディッキー“結果を出している"上司が、密かにやっていることの感想
まぁ確かにやっているだろうな。
読了日:08月13日 著者:内海 正人夜のミッキーマウスの感想
なんか良かった。何がとは説明できないけど。
読了日:08月11日 著者:谷川 俊太郎プレイバックの感想
清水俊二訳を読んだのは30年位前だけど、やっぱ村上春樹訳はスムーズで読みやすい。マーロウからやせ我慢を感じないのは、マーロウ(チャンドラー)が年をとったせいで、村上春樹のせいではないよな。 例の「タフでなければ...、優しくなければ...」の訳は、原文からすると近いのかもしれないけど、決め台詞としては今ひとつかと思います。
読了日:08月06日 著者:レイモンド チャンドラーあなたの1日を3時間増やす「超整理術」 (角川フォレスタ)の感想
やり方が具体的に書いてあって、自分でもできそうな物もちらほら。読みやすいし、良かった。
読了日:08月02日 著者:高嶋 美里人質の朗読会の感想
地球の裏側で反政府ゲリラに拉致された人たち、つまり人質たちが拉致されている状態で一人ひとりが書き記し語った、自分自身の物語を並べた短編集。人質となった人たちの朗読会というシチュエーションも凄いが、一人ひとりの語った内容が個性的で、どんな人にも物語があるんだぁと感じさせる。最後に落ちがあるのかと思ったが、あまり落ちは感じられず。ちょっと期待はずれ。
読了日:07月23日 著者:小川 洋子真っ赤なウソの感想
「バカの壁」で一神教を否定していて、どこまで分かって書いているのだろうと思っていたけど、中学・高校とカトリック系だったのね。そのうえで、仏教の諸行無常の考え方に共感できると。 「当たり前のことを言い続けないと、人間というのは多分駄目なんじゃないかと思うんです。」あぁ、なるほどねぇ。
読了日:07月17日 著者:養老 孟司笑っちゃうくらい「問題のある人」とは、こうつき合う (新講社ワイド新書)の感想
ストレスの専門家による本なので、「問題のある人」をどうするでなく、「問題のある人」に振り回されている自分をどう守るかが書かれている。 問題のある人って一杯いるよね、で苦労しているのは自分だけじゃないよねって共有・共感して貰う。自分も「問題のある人」になっていないか振り返る。自分の成長の糧とする。「問題のある人」から離れるのではなく、付かず離れず。休日にしっかりリフレッシュする。
読了日:07月17日 著者:鴨下 一郎失踪.Com 東京ロンダリングの感想
東京ロンダリングの続編。最初は、あれ?短編?前回の登場人物は?と思ったけど、読み進めるうちにいろいろ繋がって、最後にはでかい話になったなぁ。楽しめました。他の作品も読んでみたいけど、見かけないんだよな。
読了日:07月08日 著者:原田 ひ香青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light? (講談社タイガ)の感想
Wシリーズ最新作。目次に並ぶ赤・青・白・黒で、お!四季か?と思ったが、正しくは赤緑黒白だった。それでも、四季が会いに出てくるし! 人間には揺らか。 あと1作で終わりだと思っていたけど、2作は出るんだな。10月が待ち遠しいぞ。 でも、ウグイ・マーガリィはどうなるんだ???
読了日:06月21日 著者:森 博嗣猫を拾いにの感想
短編21編。どれも川上弘美らしい。地球外存在とかしらっと出てくるし。どれか一つといえば「クリスマス・コンサート」。
読了日:06月14日 著者:川上 弘美暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)の感想
上巻は、暗号作成・解読の歴史が読めて面白かった。下巻に入って古代文字の解読は暗号とは違うだろってことでイマイチ。インターネットで活用されている公開鍵発明の話や量子コンピュータの話は、とても興味深かった。
読了日:06月14日 著者:サイモン シン置かれた場所で咲きなさいの感想
言わずと知れたベストセラー。キリスト教に基づいたエッセイ?指南書? 数ページ毎に纏めの言葉が入る。その40個ほどの言葉の中で、一番響いたのは『子どもは親や教師の「いう通り」にならないが、「する通り」になる。』。うーむ。『子は親の鏡』?うーむ。
読了日:06月04日 著者:渡辺 和子暗号解読〈上〉 (新潮文庫)
読了日:05月14日 著者:サイモン シン遭難、の感想
小説ではなくて戯曲。作者曰く、芝居を『「できあがった料理」とするなら、戯曲はもう「材料そのまま」って感じだ。「お湯入れてないけどカップメンいる?」って感じだ。』そうだ。カップメンかぁ。さらっと読めて面白かったので、カップメンってのは言い得て妙。登場人物は5人しかいないし、戯曲だから誰の発言か書いてあるんだけど、なんか人物把握ができなくて、登場人物表を何回も見直してしまった。
読了日:05月07日 著者:本谷 有希子ウォーク・イン・クローゼットの感想
「いなか、の、すとーかー」と表題作の中編2編。「いなか、、、」はストーカーの怖さが、「ウォークイン、、」はパパラッチの怖さが、イヤぁな感じで伝わってきた。どちらも、主人公に気づきが得られて、いい感じで終わっているのが救い。綿矢りさがダークな面を書くのは意外性があって怖い。
読了日:05月06日 著者:綿矢 りさ潮風の下で (アメリカン・ネーチャー・ライブラリー)の感想
「沈黙の春」で有名なレイチェル・カーソンの初作品。海辺の生き物の生態系、人間を含む弱肉強食の世界を、表現豊かに表している。翻訳のせいなのか、比喩的表現が過剰で、少々読みにくかった。
読了日:05月05日 著者:レイチェル カーソンNOVEL 11, BOOK 18 - ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーンの感想
村上春樹訳だから読んでみた。初・ダーグ・ソールスター。ノルウェイの作家だそうで、この作品以外は日本語訳されていないのかな。 ノルウェイの役人の面白くもない半生。結末には驚いたけど。別れた妻が引き取っていた息子が大学に入り一緒に暮らすことになった場面では、なんだか他人事は思えず心が傷んだ。この息子はアスペルガーか? 妙な作品だったけど、続編を読んでみたい。
読了日:04月23日 著者:ダーグ・ソールスターイデアの影の感想
うーん、今ひとつ。金持ちの後妻が主人公。主人公の身近な人が次々と亡くなっていく、それに伴い病んでいく主人公。 「イデア」が「姿・形」のことであるならば、人が生きているとは体がある状態のことなのか。それとも、人が意識・認識していることが生きていることなのか。 うーん、それを考えさせる為のストーリーがこれ?
読了日:04月16日 著者:森 博嗣反人生の感想
「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」山崎ナオコーラらしい、人との関わりがテーマの小説4編。どれも心に小さな棘が刺さる。「越境と逸脱」の寅次郎の男らしさが良い。
読了日:04月08日 著者:山崎 ナオコーラ仕事の技法 (講談社現代新書)の感想
大事なことは、打ち合わせ後の非言語メッセージを含めた反省(振り返り)。 人の気持ちがわかっていないと言われる自分には、非常に難しいなぁ。どうしよう。 『「働く」とは、「傍」(はた)を「楽」(らく)にすること』ってのが、心に響いた。良い表現だね。
読了日:04月02日 著者:田坂 広志つぼみ茸ムース The cream of the notes 5 (講談社文庫)の感想
既に5冊目のクリームシリーズ。 100個もエッセイがあっても、森博嗣は一定のスタンスなので、それほど目新しい視点はない。いつもの事だけど、大人になったら夢などと言わず、計画を立てて予定にして遂行すれば良いとの考え方に頭が下がる。
読了日:03月31日 著者:森博嗣ちはやふる(34) (BE LOVE KC)の感想
かなちゃんが肉まんくんに「ありがとう」って言うのも良いし、名人がクイーンのとこに駆けつけるのも良いけど、やっぱり綾瀬母の「子供には高確率で幸せになってほしいのよっ」ってのが一番!
読了日:03月20日 著者:末次 由紀今はもうない (講談社文庫)の感想
S&Mシリーズ8作目。 いろいろ細かな違和感があったのが、全て解決するこのネタは凄い!そうだったのか。 例によって殺人の動機は曖昧だけど、そんなもんさ。
読了日:03月11日 著者:森 博嗣ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?: ノッポ流 人生の極意の感想
みんなの憧れノッポさんが子ども(小さい人)について語ったエッセイ。実は子どもは何でも分かっている、なので敬意を持って接していると。82歳なのに「できるかな」当時を彷彿とさせる受け答え(当時は喋ってないけど)がとても嬉しい。
読了日:03月05日 著者:高見 のっぽ私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (講談社タイガ)の感想
何をもって生きているというのか、いよいよ核心に近づいてきたか。あとの2冊が楽しみでもあり、2冊で終わってしまうのが残念でもあり。
読了日:02月25日 著者:森 博嗣赤緑黒白 (講談社文庫)の感想
Vシリーズ最終巻。四季が出てくるので、シリーズを通すことなく、こちらを読んでみた。 うーむ、紅子スゴイな。でも、一番驚いたのは「うーん、川と、林」、そうなるのか。
読了日:02月11日 著者:森 博嗣「仕事のプロセス」の教科書: あなたを成功に導く「インバスケット」の思考法
読了日:02月05日 著者:鳥原 隆志将来賢くなる子は「遊び方」がちがう
読了日:02月04日 著者:松永暢史聞く力―心をひらく35のヒント ((文春新書))の感想
エッセイとして面白かった。ただ、「まえがき」に書いてあるように「新書」で出す必要があったのだろうか。「35のヒント」というけどヒントと言うには瑣末なところもあり、なんだかなぁ。それが「新書」のパターンか。 真摯に話を聞いていれば、話の広がる切っ掛けに出会えるので、それを見逃すなってことだよね。
読了日:01月14日 著者:阿川 佐和子正直に語る100の講義の感想
100の講義シリーズ5冊目。森博嗣はぶれないので、ある意味どれを読んでも同じような感じなのだが、毎回楽しんでいる。今回いいなと思ったのは65と81。特に81の「教育」と「教養」の違いってのは大切だね。学校は役に立つ人間だけを作るところではない。
読了日:01月08日 著者:森 博嗣小説「イエス」の感想
新約聖書をベースにイエスの生涯を小説化したもの。なるほどねぇ。でも、なんで、神はひとり子を遣わしたのだ?12人の使徒を世界に送るため??? 森博嗣のWシリーズに出てくるデボラって、聖書にでてくる女預言者とかけている???
読了日:01月04日 著者:ウォルター ワンゲリン御手洗冨士夫が語る キヤノン「人づくり」の極意
読了日:01月02日 著者:水島 愛一朗